【商業出版する方法+α99】編集者にオファーされやすい出版企画書とは何か?
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサルタント+編集者+ビジネスプロデューサーの渡邉です。
ビジネス書や実用書の出版を考える上で大事なのは何でしょうか?
上手に文章を書くことでしょうか?
それとも編集者と人脈を持つことでしょうか?
ぶっちゃけいずれも違います。
ビジネス書や実用書業界の出版で大事なのは「出版企画書」です。
後にも先にもここなんです。
原稿をいきなり持ってこられても、編集者は読みません(ごめんなさい。でもほんとです)。
編集者と会えた!話せた!・・・はい。それは良かったですけど、大事なのは「会って話すことではないでしょう」。
出版社で企画を決めないと、何も始まらないんですよね。
そのためには「あなたのねんごろな熱い話とか、あなたの力作とか、いらない!んです」。
全ては「出版企画書」です。
でも、この出版企画書についても大いなる勘違いが存在します。
編集者からオファーが来て、出版が決まりやすい企画書とそうでない企画書の違いがあります。
ちょっと話は前後しますが、往々にして、出版が決まらない人の共通点は・・・私も長年出版社の編集者をやってきてて、思ったのが以下。
>ビジネス・実用書業界への知識や見識が不十分
>経歴や実績などの自己開示が不十分
>SNSやブログを全くといいほどやっていない。そもそも発信が不足
>なんか…文章が書ければ商業本を出せると考えている
そして
>出版企画書の書き方が、今ひとつ編集者のウケのいいものになっていない。
その点について、さらに深堀しましょう!
以下の3つも重要です。
>(出版業界における)ブランディングの打ち出し方が不明瞭
>出版市場における著者としてのポジショニングが確立されていない
>(出版界における企画書の)コンセプトメイキングとコンテンツ構築ができていない
これが企画書内で完成されてない人9割です。
ということで、最後の最後の結論ですが・・・
>出版社がほしい!と思える企画ではなく自分が書きたい・出したい!企画になっている
はーい!これが9割なんですよ。
これまで拝見させてもらった「企画書」、、残念ながら全てこれです。
申し訳ないのですが、本を出したい!と思われる方の99%がこの「自分が書きたい本」にどうしてもなります。
残念ながら、なります。
どうあってもなります。
私が16年以上編集者として携わってきて「あ、この企画書は本当によくできているな。素晴らしいな。企画を通してみたいな」と思えるものは、1割にも満たなかったです。
そしてそういう企画書を書ける人は、やっぱ「著者」さんだったり(出版経験者)、よほど出版マーケに敏感&リサーチをよく行われている人だけです。
でも、こういう方も、ほぼ皆無でした。
出版企画書の「書き方」を習っていてはいけなくて、、
商業出版として「売り抜いていける企画・コンテンツをどう構築するか」。
ここが実は大切なんですよね。
そして出版の場合は「切り口」が何よりも必要で。。
テーマの切り口がいかに
・今まであるようでないか
・潜在的に多くのニーズがあると証明できるか
・読んでて面白い、それでいて「学べる」内容になっているか
・時代を映して(反映して)いるものであるか
・本屋さんに置く場所がイメージできるかどうか(売り場がない!みたいな企画を立てる人も多いので)
・誰もが(あるいは一定の読者層が)「気になっている」テーマであるかどうか
・その人らしさが際立っているかどうか
・他の著書・著者との「違い」があるかどうか
・半歩先の新しさが感じられるかどうか
・本にして面白いかどうか・・・
他にもあるのですが、こういった内容が絶妙にブレンドされている「切り口」と企画コンテンツがまとまっていればいるほど、編集者は声をかけたくなります。
まあ、出版社が求めている企画は「読者も求めていたりする」ものでありますからね。
その意味ではしっかり「市場」を読んでほしいな〜という思いもあります。
最後に。
私の元にも「企画書見てください!」と突然メールが来たり何かコメントを寄せられたりするのですが、、
残念ながら、私はそういった形で企画書を見てフィードバックを送る・・ということは行なっておりません。
そういう行為が極めて「安易」なんです。
私はもっと企画を大事に扱いたい。将来の商品の種なんですから。。
そして、残念ですがそうお声をいただく企画書ほど「うーん、やっぱ違うんだよね」って思うこと9割です。
その意味でも、窓口は全て「出版相談」にて承っています。
企画書をしっかり見てほしい、お話したい、、という方は、「出版相談」までお越しください。
なお、メールマガジンにご登録いただくと、出版相談がよりお得な形で受けられたりしますので、ぜひこちらもどうぞ。
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読んでいただき、ありがとうございました。
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