商業出版する方法#95〜出版社からの「良い反応」の正体はコレだ!
元KADOKAWAの編集者で、ビジネス・実用書出版コンサルタントの渡邉です。
かつてこういう記事を書きましたが・・・。
↓↓
「#57〜出版社から合格通知的連絡が来るわけではない、って件。」
https://note.com/rika_pub/n/n0b9bd04d9a60
企画書を出して覚えておきたいことは、いきなり「企画が通過したか、落ちたか」って合否連絡が来るわけではない、ってこと。
何がキーになるかというと「出版社(編集者)の”反応”」です。
最近私の出版コンサルのクライアントさんで、続々と「良い反応」が来ました。
この良い反応が見えると、グッと出版への道筋が明るくなってきます。
では、どんな「反応」だと一歩進んだ!と感じられるのでしょうか。
それが以下です。
1)「企画をお送りいただきありがとうございます。拝見いたしまして、当方として興味があります。一度お打ち合わせできませんでしょうか」と、編集者からメールがきて、直に対面(最近ではコロナ禍でZOOMセッションが主)を申し出てくる。
2)編集者からの直のメールで「企画書が良いので、具体的に弊社で検討させていただきたいと思います」と、企画会議に諮る旨がダイレクトに書いてある
3)編集者からの直メールで「印税」の条件が書いてある
4)編集者からの直メールで「書籍制作+刊行までのスケジュールがざっくりとでも記してある」
5)編集者からの直メールで「書籍の価格帯に関して書いてある」
6)編集者からの直メールで「社内のプレ会議や営業に訊いてみたところ、反応が上々なので、さらに本格的な企画会議にかけます!」と社内における企画に対する反響の詳細が書いてある
以上のように、かなり具体的に書籍の制作〜刊行・発売に関する情報がシェアされていたりすると、見込みが高いと言えるでしょう。
何よりも、連絡してくる編集者のポテンシャルが高いです。文面から「この企画を本にしてみたい。私が編集したい。売れる本として一緒に作ってみたいなあ!」というワクワク感が伝わってくるのです。
本作りは、出版社の編集者がプロジェクトリーダーの権限を持って、社内調整やデザイナーや校正者をはじめとした外部関係者を動かしながら作っていきます。
だからこそ何より、現場の編集者のモチベーションというかポテンシャルがめちゃくちゃ大事なのです。
この「編集者(である私)がワクワクする!」という心情をいかに味方に付けられるかが、大切。
味方につけるためには、編集者のモチベーションが上がる「面白い!と思ってもらえる企画書」を作っていくことがカギになるんですが、今回は「出版社の反応ってじゃあどういうものなの?」という点について具体的にシェアさせてもらいました。
企画書出していきなり「合否連絡」は9割こない、と言っていいでしょう。
(残念でした通知は企画書返送という形で返ってくることがありますが)
一方で、上記の”反応”をもらえる人ほど、ほぼ確実に商業出版できています。
出版は”順番”と”ステップ”が存在する、ユニークで特殊な世界です。いきなり「結果が出る!」というわけではありません。
これは、本を出した後でも同じこと。
奇妙で不思議な世界観が在するビジネス内容を理解いただきながら活動するだけでも、随分良い成果が出ると思いますよ!
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