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【商業出版する方法+α15】編集者で著者の既刊も目を通さず打ち合わせするってのはやっぱNGだわ、って件。

元KADOKAWAでビジネス・実用書出版コンサルタントであり、編集者の渡邉です。

やっぱり後で考えてみたら、絶対アカンよな、って話をします。

というのも、既著がある著者と打ち合わせするのに、既刊本を全然読まずに打ち合わせする某社の若女子編集者に出くわしてしまいました。

経緯を話せば長くはなりますが、諸々あって著者の方と某出版社の女性の編集者と私の3者で企画の打ち合わせをすることになりました。

その中で「すみません、まだ著書を読んでなくて。。」と堂々と宣ったんですよね。

いや、これはびっくらこきました。
いくら令和の時代だからといって・・・ここ外しては・・・絶対ダメだよなあ、って改めて思ってしまいました。

編集者もノルマがあるのはわかるし、今回打ち合わせに同席された著者さんがインフルエンサーでファンがついているから、、てところに期待して企画を立てたい。。そんな気持ちもわかります。
手堅く売れる本を作りやすいですからね。

でもさすがに「まだ本を読んではないんですけど・・・すみません」はないですなあ。

打ち合わせまで1週間以上あったわけなので、電子本でもいいから読めるでしょう。って感じです。
(まあ電子本でもよくない!とおっしゃる方はいらっしゃるかもしれないが、それでも内容を把握しているのとしていないのとではその違いは大きいと思います)

絶版にもなってないし・・。

そこを外して「著者」と打ち合わせするのは、うーん、やはり最悪ですね。

おまけに既刊と同ジャンルの企画をイメージしていたようなので、なおさらだなあ・・と。
リサーチ不足を自ら露呈している感もあります。


「どんなポテンシャルを持っている書き手なのか、とりあえず会って話をしてみたかった」というのもわかりますよ。


そりゃ「話してみないとわからない」からね。


でも既刊本くらいは読んでおかないと、著者の前作との企画構築の差別化にもつながらないでしょう。 

こういうことやってるから「あ、まだまだ20代の編集さんなんですね。若いからしょうがないよね」って言われてしまいますよ。
編集者になるタイプって、自分の世界を持っていて負けず嫌いで、反骨精神旺盛だったりするから、舐められたくない!って気持ちがあるのも全然理解できる。

でもね、いくら「出版社が決めるんです」態度で、上から目線感覚で対応してきたって「化けの皮」は剥がれる。


そういうのを指導しない編集部の体制も気になるなあ。。
老舗で、かつてはお世話になった出版社さんなんだけどねえ。その会社を卒業されてバリバリ成果出している編集者も知っているから、ちょっとその不遜な態度は気になってしまいました。

モヤモヤしてしまったので、思わず書き留めてしまいまして、申し訳ございませんが。。
こういう編集者もいるんですよね。。
残念かな。

賛否あるかもだろうが、品切れ重版未定や絶版にもなってない著書を持っている著者と打ち合わせするのに既刊を読まない・・・ってのは編集の基本(マナー)を外れているとも思いました。


そういう版元の編集者は、やっぱりこちらからお断りです。


出版業界の質を下げることを、編集者が自らやっちゃいけません。
20代後半の編集者に対して、会社員編集者を卒業した40過ぎのおばちゃんが言うと年寄りの戯言みたいに聞こえるかもしれないが、それでも変わらない「基本」「マナー」はあると思います。

良い編集者かどうかと見極める上でも、一つ参考にしてもらえれば幸いです。
自戒を込めて。


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