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商業出版する方法#58〜思いがあるなら振り切って伝え続けなさい。

元KADOKAWAの編集者で、ビジネス・実用書出版コンサルタントの渡邉理香です。

5月の下旬に私がコンサルに携わらせていただいた、元CAの方の新刊が出ます!

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まだ発売前ではありますが、クライアントでもある山本さんとのちょっとしたエピソードをシェアします。

著者の山本洋子さんは、JALのCAさんです。でも単なるCAではなく、カバーにもあるように「教官」という立場にいた方で、JAL在籍も25年以上、管理職も経験し、のべ6000人のCAの教育・査察もになっていたという、まさにCAの中のCAさんです。

CAの方の本は、「マナー」の本が多いです。おもてなし、礼儀・礼節、気遣い・・・。マナー関連のジャンルが多いからこそ、マナーの本の中でどう個性を生かし、切り口を考えようか・・と私もコンサルの中で頭を使いました。

でも、コンサルでお話を聞いていく中で結局のところ「マナー」以上に、CAが働く環境=地上を離れ飛行機という狭く隔絶された空間の中で働きつづける、気圧の変化が激しい上空・いわば異空間の中で確実に任務を遂行する、中には理不尽なことだったりリスクに見舞われることもしょっちゅうです。
「スチュワーデス」という名称が消え、今や「キャビンアテンダント」というより安全性やビジネス意識が高まり、それを啓発するような呼び方にも変なっていますし、加えて飛行機に乗っててCAさんを見ていると、とても「軍人」のような気質もあるよなあーとこれまでの経験からして思っていました。
山本さんとお話しさせてもらっていると、まさにその部分のイメージがぐわ〜っと現れてきたのですよね。

極めてインパクトある彼女の言葉があります。それが、、

「根性」

でした。

えー!
昭和のスポコンかよー。
今時ウケないよ。古いよ〜。
そんな・・暑苦しい。
ストレス溜まる!
無理無理〜。。
特に今の若い人は、一番嫌う言葉でしょう。

でも彼女は、CAの業務を確実に遂行できたのも、それでキャリアを伸ばし続けられたのも、嬉しいことやワクワクすることに巡り逢えたのも、辛いことやしんどいことでも良き思い出に変換することができたのも、、

「根性が全てなんです!」

と始終豪語して憚りませんでした(笑。

山本さん自体、お姿はとーーーってもゴージャスで美人さんで、スラッとしてお綺麗な方でいらっしゃいます。
今や「エグゼクティブスタイル」といったサロンも運営し(コロナ禍でお休み中ですが)、経営者や有名人とのお付き合いも幅広い方です。

そんな美しく華やかな見た目からは想像できないほどに、飛び出す「根性」というタフな言葉。

本には表立って出てきてはいないし、私も「根性は・・なかなか今は使えない言葉だと思います!」と率直に進言しても、「わかりますけど、、でもやっぱり根性なんです!」と大いに振り切って断言しまくってたのが、むしろ清々しいなーと思いました。

というように、何を言われようとも、どんなアンチの意見が飛んで来ようとも、「自分はこうなんだ」ということをブラすことなく「言い続ける」「伝え続ける」というのは、すごく大事なことだと思います。
私とのコンサルでも、出版社の編集者とのやりとりでも、さまざまに譲歩されたこともあったと思います。
でも「根性」だけは、絶対譲らなかった。振り切って、信じ続け・伝え続ける。このブレない一貫性ある「根性さ」こそ、ある意味において極めて「商業本の著者らしいなあ〜」とも思わされました。

思うに、商業本の著者はやっぱ「ブレがない」です。
頑固さとも違う。ただ軸は太いし、タフネスでもあると思います。
だから、商業本が出せるのだと改めて確信させられたクライアントさんの一例でした。


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