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【商業出版する方法+307】抽象度の高い仮タイトルは一瞬でボツ!企画書は商品設計書の意識で書こう

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+ビジネスコンサルタントの渡邉です。


出版したい!と希望されるビジネスパーソン向けの「窓口」として、出版相談を設けています。

最近の出版相談で下記のような仮タイトルを書いた企画書をもらいました。

①◯◯◯◯◯◯の 100 のテクニック

②◯◯◯◯◯◯の参考書

③◯◯◯◯◯◯の課題と対策

④◯◯◯◯◯◯の対策辞典

⑤◯◯◯◯◯◯のテクニック集

「◯◯」のところは、具体的な相談者さんのコンテンツになるのであえて伏せますが、どうでしょう?

タイトルで買いたい!と思えるような雰囲気になっているでしょうか?

たぶん多くの人が「なんか、違うな〜」って感覚が湧くと思うのです。


実に抽象度が高すぎて、誰のために、何を解決して、どんなバリューを提案できるのかが一目瞭然ではないのです。

「本出したい」と思っている起業家・経営者ほど、企画書にこういう仮タイトル書きがちなのですよね。

とりわけ編集者目線において、「あ。この企画ボツ!企画会議にはかれない」って思うかというと、

「こうしたタイトルがついた本ってすでに出てるよね??」
て既視感なのです。

つまり「すでに誰かが出した似たような企画を執筆するつもりで?」

・・・という「疑惑」です。

疑惑目線を向けられると、企画書って一気に読んでもらえなくなるのですよね。

よって、この相談者さんにもそれははっきり伝えました。

そしてね。

こういう抽象度の高いことを企画書に書く割には・・・

>自分のノウハウは他の本にはないもの

>実績はあるんだぞ

>スキルやメソッドはホンモノで、他の本は研究者や教授みたいな人が書いた「薄っぺらい内容だ」

とか一丁前に批評(攻撃)の文を企画書に入れがち(主張もしがち)。

うんうん、、わかりますよ。

ただね。

じゃーさー、あなたの「ノウハウ」って結局何なんだよ。

そこまで強気にお伝えいただくだけの「理由」と「コンテンツ内容」を逆にはっきり明確に振り切って出して(書いて)!

って言いたくなるわけです(笑。

これも、本を出したい!と思う人・初めて出版活動していく起業家・経営者がめちゃくちゃ陥りがちな点です。

「強み潜在コンテンツ」が、全く顕在化してない状態ってわけ。

編集者って、とりま企画書に「書かれた文章・表現」で全部判断します。その意味でも企画書って「大切に作成しないといけない」のです。
 
「そういう意味じゃなくて、実はこうなんだ!」

・・・時々セッションでも、半キレになる人いるんだけど。。

であればさ、それを最初から企画書(企画書案の資料)に書いといてよね!!

って話なわけです。

法人向けの営業プレゼン文書ですからね。

言わないと伝わりません。
あなたのこと、全然知らないんだからさ。

最後に。

この相談者に軽くヒアリングとコンテンツに関しし、コーチング的手法で本音の本音の部分を引き出してみました。

するとこうおっしゃってました。

「そこまで振り切って具象化しないとダメなのかー。わかりました。もう振り切ります!」

…本出したい・書きたいって・・いうけど、あくまでも「商品作り」。
出版社も利益の上がる商品として本を作っていきたい。
だからこそ、商品設計書としての企画書を作成するんだ・・・という意識でお願いします。

自分が出したい本、、本にしたいアイデアを、さらっと書いてみた、ちょっとまとめてみた・・・そういうのは9割”本心”が伝わらないことが多いですよ。
その行動により、自分で自分を貶める結果にも繋がりやすい。墓穴も掘りやすくなります。
 
なので、
・自分は本当にどんな本を出して、どういう売り方をしていきたいのか。どんな目的で出版を考えているのか。
 
ここを深堀して考えておきましょう。
 
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