見出し画像

【今はトレードして大丈夫?】FXトレードで注意するべきタイミング

こんにちは。トレーダーのRikaです。
今回は、FXのトレードで注意するべきタイミングについてお話しします。
(※特にドル円のスキャルピング、デイトレードをする人には、基礎知識として必ず知っておいてほしい内容となります!)

FXは土日を除き、24時間毎日取引できるのが魅力の一つです。そのため、仕事から帰ってきた時や、家事育児のスキマ時間など、「おうちで稼ぐ」のにとても好都合です。

しかし、FXはいつでも取引できるからといって、いつでも稼げるわけではありません。それは、相場には時間帯毎の特徴季節性による特徴があり、それぞれ特有の動きをすることがあるからです。

そこで、今回はFX相場の【時間帯や季節性による特徴】をこの記事一つにまとめましたので、トレードにおけるリスク管理のために、ぜひ最後までご覧ください!


時間帯毎の特徴

FXの取引には、主に【東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場】の「世界三大市場」があり、基本的にはこれらの市場が開いている時間を中心に為替取引が活発に行われます。そして、それぞれの市場がメインとなる各時間帯によって、チャートに異なる特徴があります。

▶東京市場<9時~15時>

基本的には長期足トレンドが転換するような大きな動きは少なく、レンジ相場が多い。相場参加者はおもに日本を中心としたアジア・オセアニア。この時間帯で最も取引量の多いドル円では、実需のために多くの企業がドルを買うことから、開場前後から午前9時55分の仲値決め(その日の基準レート決め)までの間は上昇しやすい。なお、日銀会合の結果発表時は円相場の値動きが激しくなったり、相場の流れが変わる場合もあるので注意が必要。

▶ロンドン市場<夏季:16時~2時、冬期:17時~3時>

相場参加者は欧州全般で、取引量が多くチャートの動きが活発になる。ボラ(為替レートの変動率)が大きくなり、トレンドも発生しやすい。なお、この時間帯は欧州主要各国の経済指標発表があるので注意が必要。
そのほか、ロンドン市場が始まる1時間ほど前から東京市場での流れが急に変わるケースや、0~1時はロンドンフィキシング(東京でいう仲値決め)により、相場が一時的にテクニカル関係なく変動することがある。

▶ニューヨーク市場<夏季:21時~6時、冬期:22時~7時>

相場参加者は主に米国勢。ロンドン市場と重なる時間は特に取引量が多く、チャートの値動きもより活発になる。そして、この時間帯は世界中が注目する米国の重要な経済指標の発表が多く、発表時は特に大きな値動きとなり、激しく乱高下する。なお、米国の経済指標の結果はチャートの方向性を決める材料となるため、その後の相場の流れに影響を及ぼすことが多い。

このように、相場には各市場の時間帯によってそれぞれ異なる特徴があります。特に市場の切り替わり経済指標発表のタイミングは影響が大きいので注意したいところ。これまでと打って変わり、「急になぜ!?」という動きになります!
しかし、上記を知っていることで、リスクに応じた立ち振る舞いが可能となります。例えば、「市場が切り替わるタイミングだからいったんポジションを整理しよう」とか、「大きい経済指標の発表の前だから、今はトレードを控えて様子見しよう」などと、リスクを避けることができるので、ぜひ【今はどの時間帯か】を常に把握しておいてください。(もちろん各経済指標発表時間も必ず把握しておいてくださいね)

季節性による特徴

FXは時間帯だけでなく、季節性による特徴もあります。相場の季節性とは、過去の統計から毎年その時期に同じような傾向があることを言います。時期的な要因も考慮できるとさらにトレードの精度が上がりますので、こちらも「基本的な傾向」としてぜひ参考にしてください。

▶月末・四半期末・年度末

FXでチャートを動かすのは主に機関投資家やヘッドファンドなどの大口たち。資金量も取引量も桁違いの大口たちですが、彼らはずっとポジションを持っているのではなく、決算のために月末や四半期末、年度末にはポジションを手じまいすることが多くあります。そして、多額の資金を決済することから、ファンダやテクニカルを無視した値動きが一時的に発生し、相場が混乱してチャートの流れが変わることも頻繁に起こります。これを月末フロー、四半期フロー、年度末フローと言います。

※日本では4月始まりで3月が年度末ですが、欧米諸国は1月始まりで12月が年度末となります。特に相場への影響が大きいのは後者となります。

こうなると、通常のファンダやテクニカルに基づくトレードがしづらくなり、なかなかうまく利益を上げられないケースも少なくありません。また、この特有のフローに翻弄されてポジポジ病が発症し、せっかくの利益を無駄に減らしてしまうこともよくあります。

そのため、プロのトレーダーの中には、こういった特有のフローがある時期は「トレードをしない!」と決めている人や、「いつものチャンスが来たけど、月末フローだからロットを下げよう」とリスクヘッジする人も大勢います。(私自身もこれらの時期は上手くトレードできないことが多いので、トレードを避けています!)

このように、月末・四半期末・年度末の相場はイレギュラーな動きになりやすいので注意しましょう。

▶日本と欧米諸国の祝日

FXは1月1日(元旦)を除いて、基本祝日でも取引ができます。しかし、祝日はその国の市場が休場となることから相場参加者が少なくなるため、値動きが小さくなる傾向があります。
特にニューヨークやロンドンといった大きな市場が休場となる日は影響が大きく、値幅のない閑散とした相場になります。中でも欧米全体が休みとなるクリスマスは全くと言っていいほど動きません。

このような【流動性の低下した相場】での取引は、以下のリスクがあるので注意が必要。

①動きが読みづらく、値幅もないためなかなか利益に繋がらない
②相場参加者が少ないことからスプレットが広がりやすい
③少ない取引量の中で多額の資金が舞い込んできたら、急な値動きが発生しやすい。

このような相場は積極的に取引する場面ではありませんので、必ず各市場の祝日をチェックするようにしてください。そして、このように流動性の少ない時は、利益を無駄に減らさないためにトレードを控えることをおすすめします。


まとめ

いかがでしたでしょうか。
いつでも取引できるのが魅力のFXですが、このように相場には時間帯による違いや季節性による特徴がありますので、トレードをする際はぜひこれらを考慮してくださいね。いまはどのタイミングかを見極めることで、トレードのリスクをさらに限定できるようになります。

この記事以外にも、FXの基本知識や詳しい相場の捉え方を随時投稿していますので、「もっと基礎を学びたい!」という方は、ぜひ別の記事も合わせてご覧ください。
最後に、皆さんがトレードで利益を増やせることを目標にしておりますので、いいねとフォローで応援していただけたら嬉しいです。
皆さんのトレード成績が向上することを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?