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流れてく

さよならをした後も何かしら理由を付けて会ってしまう。

彼も拒まない。

もう肌を重ねたりはしない。

ただ手を繋いで寝てしまう。部屋を出る時に優しく抱擁を交わす。

お互いに付き合っていた数年の時間を止められずにいる。

もうとっくに終わってしまっているのに。

いつ終わってしまったのか、思い出せない。

早く誰か別の人を好きになってしまいたい。
彼を全て忘れてしまうような。

もう一回、別の誰かを本気で愛せて
その愛がもし終わってしまったら、

もう一回だけ、ふたりで愛を感じてみない?

#短編小説 #読み切り #コラム #恋愛 #エッセイ #フィクション #愛

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