見出し画像

偏差値37からの高校受験 #9「中学2年4~6月 塾に一番近い公園で」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。


前回は、物で釣って私が昔通っていたスパルタ塾に通わせることにしたというところまで話しました。

スパルタと言っても私が通っていた時の様な恐怖空間ではなくなり、生徒の自主性を尊重する方針に変わっていました。息子は、国語は三科目の中では良い方だったので、数学・英語から始めることにしました。
英語は中1の最初から、
数学は小学生の算数から、、、中学生の範囲も公式の暗記ではなく、なんでそうなるのかを理解させて解かせる方式ということでした。

英語は毎週単語テストと前回学習した範囲のチェックテストがあり、週に60個の単語と出てきた英文全てを覚える必要があります。

暗記するという行為が初めての息子は、私が部屋を覗くと寝っ転がってマンガを読むかのように単語帳を眺めていました。
「紙に発音しながら書いて、なるべく五感を使った方が頭に残るよ。」と言っても、息子の答えは「大丈夫」。そのうち、息子は家を30分くらい早く出るようになりました。何をしているのか尋ねると、
「塾に一番近い公園でテストの直前に単語を頭に入れている」とのこと。恐らく単語帳を眺めているだけだと思いますが、、、

そんなやり方じゃテスト終わった瞬間頭に何も残っていないでしょ!
テストは合格点にいかないと受かるまで追試です。7時~9時の授業終了後にやる時もありますし、違う日にやることもありますがとにかく受かるまで終わりません。
ある日9時くらいに塾から電話がありました。

先生「単語受かるまで残したいんだけどいい?遠いし、ダメなら別の日にするけど。9時に帰らせてっていう家もあるから。」

私「うちは何時でも大丈夫です。日付変わらない程度なら何時でも!お願いします。」

こんなやりとりはしょっちゅうでした。居残りしてきた日は、この世の終わりのようなテンションで帰ってきます。皆が浮かれているGWは毎日補習で、色んな学年に混ざりながら朝9時から晩10時まで塾にいた日もありました。そんな日に限って雨に打たれてびしょびしょに、、、その演出も手伝って泣きながら帰ってきました。

息子「もう辞めたい。」

私「受験したいならその選択肢はない。一年勉強しなかったんだから、まだまだ足りない!パソコンも買ってるしね。」

息子「そっか、、、」

息子の良い所は切替が早いところです。一晩寝て朝になるともう気持ちが切り替わっていました。
ある日いつものように塾の直前に公園に行こうとした息子に

私「直前に覚えても、受験まで頭に入ってなかったら意味ないんじゃない?受験に合格する為に勉強してるのに。」

息子「合格する為じゃないよ。そんな薄っぺらい理由で来てるなら塾辞めろって先生が言ってた!」

私「、、、じゃあ何の為?」

息子「本物の学力をつける為」

私はぐうの音も出ませんでした。薄っぺらい自分が恥ずかしい。
でも、息子だけには言われたくなかった!!
追試の常連でもあり家が大好き(PCがあるから)な息子は、
一刻も早く家に帰るには一発で合格するしかないこと
一発で合格する為には、、、きちんと覚えること
を三ヶ月くらいかけて学んでいたようです。
三ヶ月かけて段々と追試の頻度が減ってきました。

息子は、あの先生からは逃げられない事を感じ始めていました。この頃 国・数・英の学習範囲は中一の前半くらいが終了したくらいで、まだまだ同じ学年の子たちには追い付いていません。

この後、たっっっぷり時間のある夏休みが来ます。
私と先生は綿密に作戦を立てます。


長くなってしまったので続きはまた

長文最後まで読んでいただきありがとうございます。


つづく

この記事が参加している募集

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?