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偏差値37からの高校受験 #7「マンツーマンから最終兵器へ」

うちの息子はとにかく勉強が大嫌いです。自分の親がそうであったように放任主義だった私ですが、高校受験を目の前にしてさすがにまずいという状況になってしまいました。

この話は現在進行形なので、結末はまだ私にもわかりません。
これは、勉強嫌いの息子と教育熱心ではなかったのに追い込まれた母が日本の受験戦争に立ち向かう記録です。
私たちのような親子が減ることを願って。


前回は、近所の集団塾の冬季講習に行かせてみたら基礎ゼロの息子は全くついていけなかったという話をしました。


友達もいる塾で波に乗ってくれれば良かったのですが、あまりに勉強から離れていたせいでそんな簡単なものではなくなっていました。

集団塾がダメなら、、、?もうマンツーマンしかないじゃない!定期的にポストにマンツーマンの塾のチラシも入っていたのですが、金額的にお世話になることは無いと選択肢から外していました。でも、もうそこに行かせるしかない!

息子は相変わらず勉強に対して何も変わっていませんでしたが、「勉強しないと秋葉原の高校に入れられる!あそこだけは嫌だ!」と、あの高校見学が思わぬ方向に作用していました。見学に行ったことがこんな風に活かされるなんて、、、冬季講習での出来事も少なからず息子にショックを与えてくれたようで、マンツーマンの見学&面接への誘いはスムーズに応じてくれました。

そこは、同じマンション内で個人で運営している塾でした。約束の日に部屋に行くとスラムダンクの安西先生のような優しそうな高齢の男性が出てきました。部屋のリビングを教室に改造していて、うちと同じマンションとは思えない空間でした。先生はとても穏やかな方でした。こんなに優しそうな先生なら息子もやっていけるかもしれない。しかも同じマンションなので雨でもエレベーターに乗るだけで着けます。

マンツーマンなので、授業の内容はこちらの希望通りに進めていただけるということでした。先生は数学が一番得意で、他の科目も教えていただけるとのこと。息子は全教科ボロボロなのですが特に数学が苦手だったので、まずは数学を週一で始めることになりました。


先生「絶対に宿題は出しません。それが負担になって続けられなくならないように、ここに来た時に一緒に問題を解いていきます。」

私は、随分甘ったるくて生ぬるいなと思いましたが、やる気も根性も無い息子が勉強を始める環境としてはいいのかもしれない。とりあえずここに通わせてみることにしました。息子だけの為に根気よく何度も教えてくれるので、少しづつわかってきたようで文句も言わず通っていました。息子に「先生どう?」と聞いてみると、「わかりやすい!教えてもらったところはわかる!もっと時間増やして!」と言われました。

きちんと教えてもらえれば理解できているのか?息子も気分が乗ってきたようなので、週二に変更しました。まずは学校のテスト範囲から初めて、テスト後中学の初めの初めから教えてもらうことにしました。

先生に丁寧に教えていただいたところが、学校のクラス分けテストにピンポイントで出題され、ある日息子が高得点を取ってきました。息子は一気に天狗になり、上のクラスへ、、、ただ教えてもらったところ以外一切できないので、チェックテストで0点を取り即下のクラスへ戻されました(笑)蝉の命ばりの儚いものでしたが、教えてもらったところは身に付いていたということが証明されました。

しばらくすると先生から電話があり

先生「時間が足りないので回数を増やしてもらえますか?」

私「息子の気分も乗ってきたので、宿題を出してもらえませんか?そうすれば塾での時間をもっと解説に使ってもらえると思うので」

先生「それはできません。宿題を出さないのが私の方針なので塾に来た時に一緒にやります」

段々、これは日数を増やして月謝を増やす作戦なのでは?と私は疑い始めていました。先生も試行錯誤されていたんだと思いますが短期間に何度も値上げもありモヤモヤしていました。このままここを続けていったとしたら、、、日数を増やしたところで、今やっているのは数学のみ。このペースでは受験に絶対間に合わない!

遂に私は最終兵器に手を出す決意をします。


長文最後まで読んでいただきありがとうございます。


つづく

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