運動不足の私と背中バリカタ夫、ストレッチをする
「筋肉は裏切らない」と言うけれど、トレーニングだとかその類のものが、続いた試しがない。
私が裏切るからである(意志が弱いだけ)。
みんなジムやヨガとかやっているのをみて、ひそかに内心本当は、めっちゃ恐怖におののき、私はぜっったいにやばいと思っている。
最近では「痩せるため」というよりは、「元気に老後も動くため」という理由を聞くことが増えた。いや、無意識にそんな情報を拾ってるのかもしれない。年齢だろう…(悲)。
そうだよな〜私なんてほんと全部の筋肉が凝り固まってゴリゴリになってるだろうし、絶対だめだよねぇ。真っ先にヒザ痛くなって歩けなくなって…想像してつら。
と思っていたのだけど、ふと何かやってみようかと思ってYouTubeをみながらストレッチを始めてみた。
こういう何か決断ができるとき、私は心の調子がいいときだと思うからすぐにやってみる。またいつできなくなるのか、飽きか不調になるかわからない!
参考にしているのはYouTubeのオガトレさん(さん付けたぶんおかしいんだけど呼び捨てよくないかと思って…)のチャンネル。
ヨガというよりはストレッチの方。
オガトレさんをぜひ流してみてほしい。
声が優しいから。
めっちゃ癒される…。
声?て思われるかもしれないけども、こういうトレーニングチャンネルって結構ハキハキと元気な方が多いような気がしている。元気すぎて気後れ…というかちょっとテンション違うなぁってことが多かった。
このオガトレさんは声が、テンションが優しいのだ。
後半部分に「がんばろうね…(普通テンション)」とオガトレさんが優しく言ってくれて、「はい、がんばります(普通テンション)」という気持ちになる。
もちろん内容もいい感じ。
夫は私以上に身体がかたい。
特に背中や肩甲骨あたりがバリカタだ。
仕事で重いものを運ぶこともあるみたいだし、そのうち怪我をしないか心配である。
オガトレさんのチャンネルに肩甲骨ストレッチというものを見つけた。しかもかたさによってレベル分けされているくらい丁寧なもの。
オガトレさんは理学療法士の方らしい。
10分だからやってみようと夫を誘った。
夫自身、背中がかたいことはわかっているけれど、今までこれでやってきたから急にやわらかくなると何かがおかしくなるかも…などと言って乗り気ではなかった。
まるで今、絶妙なバランスで自分の身体は成り立ってるんだとばかりに。
いや、それはないやろ。と思った。
これから私たちはどんどん歳を重ねていく一方なわけで、身体の中も外もあらゆる不調が出てくるはずだ。
今の年齢でかたいもの、悪いものが、これから勝手にいい感じになることはないと思う。私が言うのもなんだけど。
変わるためには何かを変えないといけないのだ。と進撃のアルミンのようなセリフを頭に浮かべた。そうだよな、アルミン。
夫は乗り気ではなかったけど、オガトレさんストレッチを一緒にやってみることになった。
いろんな小さなストレッチをそのまま30秒キープするスタイル。ひとつひとつキツイものではない。
「このストレッチでは〇〇筋を伸ばしていますよ」と例の優しい声でおしえてくれる。その出てくる〇〇筋たちは今まで聞いたこともない名前。
オガトレさん「これは奥の奥の方の筋肉なのでなかなか刺激できません」
ほう。…ってことは、このストレッチをしなかったら私みたいなトンデモ運動不足の人間は死ぬまでこの筋肉を刺激することはなかったんだな…と感慨深くなる笑 オガトレさんがキューピットだ。
もしかしたら普段運動をしっかりしてる人たちでさえも、この貴重なマイナー筋肉を刺激することはないかもしれないし、私はいまとてもめずらしいことをしているのかもしれない、と優越感に似た感覚もある。へへっ。
たった10分のストレッチで、背中や首周りがホカホカとして「絶対刺激ありました」という感じになっている。
そして、それを1番感じたのは夫であった。
背中の後ろでななめに手を結ぶやつ(片手それぞれ肩の上、腰から手を回すよくあるやつ)、今までこんなに遠いことある?ってくらい届いてなかったのに、夫の手はあと少しで届くまでになっていた。私もびっくりした。
本人も調子がいいらしく、あの肩甲骨のやつまた週末にやりたいと言っている。すご。
かたいのがデフォだからやわらかくなると調子が狂う的なこと言ってたのはなんだったのか?てくらい絶賛している。
きっと、とてもとても大きな変化があったのだろう。そしてうれしかったのだ。理由もなく手を背中に回している。
オガトレさんありがとうございます。夫の背中と私たちの老後の恩人です。これからもよろしくおねがいします。
あとは私が自分を裏切らないか次第である。
おわり
いつもありがとうございます!