かまいたちの傑作コント「バイト面接」を４０回楽しむアイディアを考えてみた
眠れない。気になって、どうしても眠れない。あの男だ。あの男のことが頭から離れないのだ。
*ここからは盛大なるネタバレを含みます。なんらかの方法で一度ご覧になってから、それでももう少し味わいたいという場合のみ読んでいただければ嬉しいです。*
僕を眠らせてくれない、ある男。それは、かまいたちさんのコント「バイト面接」で面接を受けに来た、しがない３０代男性である。
ネタバレになりますが、どういうコントかというと、
店長は採用するバイトを既に決めているが、もう一人、バイトの面接に来てしまった。店長は考えた末、超ブラックな条件をつけて追い返すことにした。しかし、この面接にきた冴えない男は、ちょっと迷いながらも断らずに、あらゆるブラックな条件を次々と承諾していく。
というもの。
最終的に、店長も驚きの
"土日祝出勤、３年間時給250円、他の全員のバイトの交通費を支払う"
という絶望的な条件を飲むのである。
ただ、どうしてもわからない。
なぜ、そうまでしてここでバイトしたいんだろう？
彼には何があったというのだろう？
そんな変なことを考えていると、夜は特にやることがなかったので、なんとなく彼の一生をとことん追求したくなった。
ということで、
今日はひたすら、
かまいたちのコント「バイト面接」が成立するような設定を４０パターン徹夜して考え出すというスポ根メンタル企画です。
捻り出すまでの軌跡
1 合目到達(0~10個)
とりあえず、ドラマやファンタジー的に考えて、自分が見てみたい設定を捻り出す。おっ、意外といけるぞ、いけいけ、自分。楽しいぞ。これは、日頃から元気をもらっている、かまいたち両人への愛が爆裂して結晶化したにちがいない。
2合目到達(10~20個)
17個ぐらいから最初の難所が訪れる。全く思いつかなくなる。しかめっ面で、全身の血液に含まれる糖分をせっせと脳に集中させた。なんでこんなチャレンジをし始めたのかわからなくなってきた。才能という揺るぎなき大きな壁にぶちのめされたのである。
3合目到達(20~30個)
もうだめか、ここまでか、と諦めかけた瞬間だった。小さな羽の生えたギャル曽根さんが頭の中を横切ってどこか遠くへ飛んで行ってしまった。
えっ？
とうとう頭がイカれたか、、、
ちくしょう、こんなことになるなんて、なんだったんだ今のは。
なんだったん、、、
ぁぁぁぁぁ、
...., ああ！そういうことかっ！
セレンディピティが降りてきた。
そうだ！しんどいときは、味を変えるんだ！カレーの大食いチャレンジで途中にチーズをいれちゃうみたいな感じでいったらどうか？という神様からのメッセージに違いない。無宗教の自分に、神様が仕方なく手作りで、ギャル曽根さんの顔を天使にアイコラして降ろしてきたのである。
そこで、名門ハー○ード大学の白熱教室を妄想することにした。
マ○ケル教授「さあ皆さん、時給250円で生活していける方法を考えられるだけ考えてみてください。どうでしょう。」
そう、これは、
「100円のレモネードを1000円で売りなさい。」
と同じくらい難題なのである。
結局、全員分の交通費を支払いながらの時給250円は条件が北極で裸族ぐらい厳しいので、とりあえず時給250円生活をギリギリ達成できそうなアイディアを考えることにした。
4合目到達(30-40個)
ここまできたのだから選りすぐりの、誰も嫌な気持ちがしないようなハッピーなアイディアにしたい、、、こういった変なこだわりによって、自分の精神と眠気との全面戦争に突入した。もう一度、目を血走らせ、眠い目をごしごし擦りながら、録画しておいたコントを再生する。結局、脳がちぎれそうになりながらも、なんとか山頂までに登り切った。
４０のバイト面接ストーリー
とりあえず、はまいえさんの制服がコンビニっぽかったので、コンビニバイトと仮定することにします。
ここからは、時給250円であっても、このコンビニでバイトしたい、またはせざる終えなかった、４０個のあるかもしれないストーリーを紹介します。
1. キャラクターで成立させる
・三十数年間、一度も断ったことがないという自分の伝説を今更曲げることができない。
・全部相手の言っていることを逆読みしてしまう人だ。
・前のバイト先で金は人間を腐らせるという揺るがぬ哲学を育んだ。
・バイトの美雪に一目惚れした彼の、文字通り命をかけた恋愛が今始まったのである。
・彼こそが、のちにセブ○レブンを創業するその人である。
2. ミステリー的に成立させる
・ポケモンGOで、一年のうち土日祝日に１回だけ、このコンビニのレジ前に伝説のポケモンがずらっと行列を作るという謎のイベントが発生する。
・なぜかここ出身者がみんなGAFAに就職している。
・バンクシーの活動を追跡したらこの店の裏口で痕跡が途絶えた。
・店長の名前がサトシ・ナカモトである。
・なぜかこのコンビニが年商５億を達成しているが、仕組みがさっぱりわからない。
・なぜかこのコンビニで買ったロ○６があり得ない確率で当たるので、売られる前に買い占めたい。
・このコンビニだけ、自分とお客さんのTポイントカードをぴたっと合わせてスラッシュすると、自分のTポイントが倍になるという裏技コマンドがあることを知っている。
3. ドラマ的に成立させる
・偵察しにきたチェーン店本社社長である。
・被害者の描いた犯人像が店長にそっくりだったので、潜入しにきたFBI捜査官である。
・生き別れた兄弟に会いにきた兄である。
・全部店長の言いなりになることが芸能人御用達の裏VIPルームに入る合言葉である。
・この店舗からすぐそばの銀行まで穴を掘りたい。
・店長に掘られているタトゥーが宝の在り処を示す。
・実は、２日前から、妻とこの店の地下に住み始めました。
4. 3年間時給250円を副収入でギリギリ成立させる
・コンビニでお客さんからなげ銭をいくらもらっても可。
・コスプレをしてお客さんからチェキ代をとっても可。
・コンビニの片隅で空き時間に興業をしてカンパをもらっても可。
・「もしコンビニバイトを３年間時給250円で続けてみたら」というおもしろ広告記事の執筆を、高額で依頼されてる凄腕ライターであっても可。
・コンビニ郵送する際に添える手紙をいい感じに編集しておいてくれる、ヴァイオレットエヴァーガーデン的サービスを副業で勝手に展開しても可。
・ほっぺたに広告タトゥーを入れて人面広告として副収入をえながらの就業可。
・「ついでといってはなんなんですが、これうちの限定商品でして」といって、自分の本当におすすめしたい商品をその場で売っても可。
・コンビニ商品を買って、自分の褒めて欲しいところを３つ言うと、いつでも圧倒的な演技力で絶賛してくれるサブスクリプションサービスを勝手に展開しても可。
・小銭を渡す時に、差し出されたお客さんの手をみて、「あ、あれ？お客さん、この手相は！」と言って、手相占いと顔相占いをして人を幸せにしながら副収入を得ても可。
・「おまけでつけときますね」といって、ティッシュをお客さんのバッグに入れてあげて、ティッシュ配りバイトを副業収入として得ても可。
・バイトしている間に新宿か渋谷で借りた自宅マンションを副業スペースとして貸し出し、コンビニであまりそうな弁当をアレンジして提供することで、食事付き副業スペースサービスを勝手に展開しても可。
・お母ちゃんが夢を追いかけて上京した息子に箱いっぱいの仕送りを送るときなどに、段ボールいっぱいに元気がでるような個性的なアート作品を描いてくれるサービスを勝手に展開しても可。
5. 世界観を変える
・レジのチンっと出てくる引き出しが過去と未来をつなぐ郵便ポストになっている。
・店長を守るために未来から送り込まれたターミネーターである。
・AIが店長の悲劇を予想したのでとりあえず様子を見に来た。
・実は、VRを使って圧迫面接の練習をしている。
・あらゆる行動や言動が監視されるディストピア社会で、このコンビニのレジ前だけが死角になっており言論の自由が許されている。
・このコンビニのフライヤーにコンビニの籠を持ってダイブするとホグワーツ魔法学校に行ける。
・世界がすべて自動化しベーシックインカムが普及した結果、生活にも不自由もなく暇になったため、無駄なことをした方が偉いという労働観の革命が起きた。
・コンビニが無人化した時代に、人がいるコンビニがレトロな人気スポットとなった結果、コンビニ店員がキャスト、お客さんがゲストと呼ばれている。
最後に
いろいろなプロットで見ると一つのコントでも、笑いあり涙ありで見れるかもしれないですね。
かまいたちさんの敏腕マネ、樺澤マネージャーも陰ながら推しているので、興味がある方はセンスあふれる彼女のYoutubeもぜひチェックしてみてください。
今日も読んでいただきありがとうございました！今日もみなさんの1日が素晴らしいものでありますように！
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