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「例えるなら、奇跡の熱血逆転ファイター!」モデル、ALEXANDER FUJITAさんへインタビュー。

熱意。そんな言葉がぴったりなモデルのALEXSNDERさんは、共通の知人こそいますが、お会いするのは初めてでした。
昨年、国内外の移動もかなり厳しい状況のなか、気さくに入国情報などをシェアしてくださったのをよく覚えています。

今回は初めての交流でもあり、まだSNS上でしか知らないアレクさんへいろいろな質問させていただく機会となりました。


▼ALEXANDERさんプロフィール

ALEXANDER FUJITA
・Man of the globe 2018 first runner up 2位
・Best body Award 世界2位、肉体美部門、W受賞
・Bellissima Japan  Miss Japan Mister Japan  日本代表審査員

ーイケていないし、自信がなかったりもするんだけど
 ネガティブな意味ではなくて伸び代があるのが楽しい。

ーモデルやコンテストを知る以前の職業は?

会社経営。運送業、ハウスクリーニング、居酒屋関連の会社を持っていたよ。

心の中では、いつかは表舞台に立つチャンスがくるんじゃないかと思いつつ、当時も外見は気にするようにしていたかな。

そしたらミス・コンテストに出場経験のある古い友人に、「コンテストに興味ない?各国のイケメンたちと戦うんだけど」って聞いて、これを逃したらもったいないと思って出場することにした。
そしたら日本代表を勝ち取って、世界に行くことになったんだよね。

ーその間、会社経営のお仕事は?

下の人間に任せたよ。でも、良くは思われてなかったんだろうな。
会社のみんなが大変ななか、華やかな写真をSNSで発信もしていたから、複雑な気分だったよ。

―初挑戦で世界大会。どんな気分でしたか?

タイでの大会(Mr. Global 2016)だったんだけど、緊張したというよりは大変だった。
2週間の審査期間があって、寝起きからずっと監視されてて、いろいろなスポンサーへの顔出しが続くような感じ。
地元のタイでは有名な大会だから、英雄みたいな扱いもされておもしろかったんだけど、朝から晩まで対応があって・・すごい疲れたな。

結果は40か国中の16位。
翌年に、もう一度チャンスがほしいと思って、コンテスト運営の仕事をしている人に頭を下げたんだよね。

ーそれは何歳の頃?

26歳ですね。
周りの出場者は20歳くらいが平均だったかな。

その後オーストラリア(Manhunt international 2018)で10位、フィリピン(Man of the globe 2018)で2位になった。
1位を取ることはできなかったけど、なんだか満足した感じだったかな。

ーコンテストの経験から、なぜモデルに?

僕、けっこう「〇〇になりたい」って憧れを持つタイプで。
自分が最強!よりは、「何かになりたい」みたいなタイプなんですよ。
広告やショーを見ては、かっこいいなと憧れて。

それで、モデルの仕事って大きく張り出されたりしたらかっこいいじゃないすか。
僕みたいな人のが思うように、他人からそう思われるような、夢を与えられる仕事をしたいなって。
生まれた容姿も恵まれているし、活かしてみたいって。そんな浅い理由なんだよね。

ーモデルはどのように始まった?

会社経営もあったから、趣味のような感覚で始まったけど、そろそろ本格的にやりたいって頃にね。

僕、おばあちゃんと家が近くて1ヵ月に1度は会いに行ってたんですけど。
ある夏に、おばあちゃんが信じられない体勢で亡くなっていたんですよ。

不思議と冷静で、母親と警察に連絡して数十分、おばあちゃんの横で座ってたときに、人はいづれこうなる、だから好きなことをやろう。今の仕事(会社経営)はやりたいことか?と思ったんですよ。

経営している当時は、稼いでお酒を飲んで高い買い物して・・というのがかっこいいと思っていたんだけど、本当にそれでいいのか?ってね。
そこで会社を手放して、二日後くらいからモデル事務所へのアプローチを始めたのかな。

東京の事務所へ所属して、3ヵ月後にイタリアのミラノへ行くって決めて動き出した感じ。

ーミラノでの事務所探しはどうでしたか?

それがおもしろくて。

BOOKの中身を、とりあえず自分が良いと思う写真を揃えてたんですよ。
そしたら1件目に訪れた事務所の担当者が、5ページくらいでバン!ってBOOKを閉じてさ。呆れたような顔をされて、「そこで待ってろ」って言われたの。
不採用だと思いながら待ってたんだけど。

ミラノには3ヵ月いるって伝えたら、急にボディサイズを測られて・・・「あれ?受かったの?」みたいなスタートだったんだよね。(笑)

ーモデルとしての将来像はありますか?

こういう職業って年齢とともにフェードアウトを考える人が出てくると思うんだよね。
でも、年齢を重ねたからこそ開花するかもしれない。
やっぱり、続けることが大切なんじゃないかな。

ー経営者からプレイヤーになってどんな気持ち?

ひとりになって楽ですね。
従業員の生活だったり、複数人の責任を取ることがなくなって、すごく楽。

人間不信になったり、自分自身が人間として腐ってる時期もあっただろうね。
今はなんだか、好きなことだけをしていけるからクリアになった。

ーアレクさん自身、変わったことは?

景色とかきれいなものが目に入るようになってきたような気がする。
感受性が豊かになってきた感じ。

ーモデルとしてどう位置付けしたい?

それこそ、はっきりした顔立ちに坊主だった頃は強めな印象だったんだよね。
髪を伸ばし始めて、仕事の幅が増えた。
男らしい感じが好きだから髭もあるし、他のアジア人モデルにはない位置でいきたいなと思ってる。

最近は8㎏増量して、スーツの似合う男らしい体になろうって決めてから、顔とのバランスがとれてきてすごく楽しい。

ー明確ですね。

相談させてもらっているモデルの先輩がいて、痩せているよりも男らしい体の方が似合うんじゃないって言葉を聞いて、方向性が明確になった感じがしたな。
それこそ、彼は理想のモデル像で目指す場所としてフィットしている感じ。

ー自分のことをどんなキャラクターだと思いますか?

奇跡の熱血逆転ファイター!

普通、うまくいかないことって起きてほしくないじゃん。うまくいってほしいって思うじゃん。
だけど苦痛とか絶望とか、味わっているのもきらいじゃなくて。

自分のことを下位打線だと思っているし、ポンコツだなって。
でも、下位打線にいて大きい仕事がとれたらめっちゃ嬉しいじゃない?
奇跡を起こした気分になれるし、自分をより信じられるようになれる。
何度他人から無理だと言われても立ち上がって、何度現実にぶっ飛ばされても立ち上がり、最後の最後には絶対俺が勝つ!
そんな男でいたいですね。

ー今後していきたいことは?

富裕層というか、飛び抜けた場所にいってみたい。

モデルは本気で続けているけど、ゴールみたいなのがないんだよね。
正直、何のためにやるのかは答えられない。
ただワクワクするような、生きてるって感じがするから好きなのかな。
今は、挫折と挑戦を経験していくことが楽しいから続けいていきたい。

ー何を大事にしていますか?

苦労すること。
自分が苦労するから、人に夢を与えられる。自分が痛みを知ることで、人の痛みをわかる人間でいられる。

こうみえて謙虚なんですよ。(笑)
言葉や行動で人を傷つけているかもしれないから、他人の掘り下げが苦手というか。
それこそ、自己主張が強めで人が傷つくような言葉も言うような人間だったんだけど、いつからかそういうのがなくなったんだよね。

そういう点では、数人で過ごすよりも一人とか二人で過ごすほうが好きかな。

あとは漠然と有名や人気のために走っていても、変わらないんじゃないかってここ数ヶ月で気づいた。
本質からずれた場所で、お金とか知名度を手に入れても、なんの成果も残らないって思うんだよね。
泥臭く、ぶれない男でいたいな。

ーアレクさん、ありがとうございました!


身に起きたことを面白おかしく話してくださり、すごく楽しい時間でした。
自分のしたいことをしっかりと考えるきっかけは、突然訪れたりもするし、タイミングは人それぞれだということにも気付かされました。

それに、伸び代があるご自身のことを模索しながらも、真っ直ぐ向き合って活動されていて元気を与えられました!

今後の活躍も楽しみにしています!


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