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「その人らしい髪で、変わりたいを叶えたい」美容師、腹部達也さんへインタビュー。

シェアハウスの友人として出会ったべーやんこと、腹部達也さん。
昨年2021年にサロン勤務から独立し、表参道のシェアサロンで勤務しています。
べーやんの作り出すナチュラルなスタイルが好きで、何度かヘアメンテナンスを頼んでいます。
その時間は『人生』を話す時間でもあって、気さくで謙虚なイメージとは違った顔も見える瞬間があったり。

今回はそんなべーやんに、友人として、リスペクトする美容師さんとしてインタビューさせていただきました。


▼腹部さんプロフィール

 腹部 達也(ふくべ たつや)
・乾かすだけで決まる、力の抜けた自然体ヘアが得意
・6年のサロンワークを経て、2021年に独立

ー美容師は髪を作るんじゃなくて、人の生活の一部。

ーいつから美容師を目指していたの?

もともと大学へ進学するつもりだったけど、食べることが好きで調理師の道を考えて、調理師学校のオープンキャンパスにも行った。
だけど、高校3年生の部活を引退したタイミングで「やっぱり美容師になろう」って決めた。

進学したのは、原宿にある「知る人ぞ知る」ってほど小さな美容学校。

ーその学校を選んだ理由は?

地元の美容室のおばちゃんに教えてもらった。

東京で働いていた人だったから、東京で美容師になるルートみたいなのを教えてくれたんだよね。
美容師人生で1番のキーパーソン。

ー美容師の選択肢はどこから?

小学校の頃に『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』というドラマに刺激を受けたのが、美容師に憧れた最初のきっかけかも。
その憧れが巡り巡ってきたのかな。

ー美容師への道を決めて、はじめに苦労したことは?

美容師になるって決めたとき、両親に猛反対されて精神的に追い込まれたことがあった。

調理師は応援してくれていたんだけど、急に「美容師になる」って言ったから「学費や生活も協力しない」って。
そんな中で相談に乗ってくれたのが、キーパーソンのおばちゃんだったんだよね。

いよいよ精神科にも通わないといけない状況で、おばちゃんが両親を説得してくれて、両親が理解してくれた。

苦労というか、精神的なものを乗り越えたから、美容学校に入るときの志がめちゃくちゃ高かった。
今思えば、すごい尖ってた。(笑)

ー卒業後、就職したサロンでの思い出は?

なかなか就職が決まらないなか、ヤケになって面接で強気なことを言いすぎて、オーナーに説教されたし、悔し泣きした。(笑)

月収12万円で半分以上は生活費に消えていたし、超体育会系のオーナーで厳しかったけど・・良い人だったね。
当時では珍しく、1年目からカット練習ができるサロンだったんだよ。
だから早く一人前になろうって思えた。

あとは、3年目に滋賀県の新店舗へ異動したんだけど、スタートアップメンバーとして、良い経験ができたかな。

ー正直、辞めようとしたことは?

一度も思わなかった。

初めに就職したサロンでは、自分がやりたいことが何なのか考え出した時期もあったから、その点で悩んだけど・・美容師を辞めたいと思ったことはないかなぁ。

志だけは異常に高かったから、(どんな厳しいことも)“ぬるい”と感じてしまうくらいだった。

ーそのモチベーションはどこからくるの?

根底に「仕事を楽しみたい」っていうのがあって、自分にとっての“楽しいは何か”というと「極め続ける」なんだよね。
それがモチベーションになっているのかも。

ー去年(2021年)フリーランスになって、山を越えた感じはした?

それが、まだまだ。
ブランディングがきちんとできていない状態で独立したから、そのツケが回ってきている感じがするね。

ー独立した理由は?

最後に在籍したサロンで、成長しあえる人たち、同じ志をもっている人たちと働いている実感をもてなかった。
オーナーには「まだ早い」と言われ続けていたけど、積もり積もった気持ちが爆発して6年目で独立した。

ー出店しようと思わなかった?

サロンに勤務している頃は思わなかったけど、今は考え始めてる。
今のワークスタイルには限界があると思っていて、ハコ(場所)を借りてやっているから、可能性を広げるために実店舗は必要だよね。

ー物事に向き合うスタンスは、どう築き上げたの?

なんとかなる、なんとかするっていう気持ちは、過酷な経験をしてきた中で掴んできたものかな。

もともと、計画するのが苦手なんだけどね。
保険をかけることは大事だけど、明日死ぬかもしれない、何が起きるかわからないと思って取り組むようにしている。
それに、一人じゃどうにもならないときは、手が差し伸べられることだってあるからね。

ー施術で一番好きな分野ってあるの?

カラー、カット、パーマ。どれも好き。
得意分野を定めなきゃいけないと知っているけど、ただ、その人自身を変えるのが好きなんだよ。

弟がすごい癖毛で、弟の悩みを解消してあげたくて癖毛を活かすスタイルが強みになった。
癖毛をネガティブに捉えている人が、「自分の髪は活かせて素敵なんだ!」って思えるきっかけになれたら嬉しい。

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ーナチュラルヘアを得意とする理由は?

ナチュラルな人が好きだから。

日常のなかで、気張っているわけではないけどなんだか目に止まるようなヘアデザインに惹かれるのかな。

ー自分自身のヘアメンテナンスのこだわりは?

勉強を兼ねて自分と似た系統の美容師を探して、好みのムードを作っている人のサロンへ行ってみる。
細かい注文は一切しない。

ーお任せするってこと?

そう。
任せた結果「うわぁ〜」ってなることだってあるけど、お客さまの気持ちになれるよね。

うるさく思われるのは嫌だ。めんどくさい。期待を込めて・・・
「お任せ」って言葉の裏には、実はいろいろな気持ちがあると知れるからおもしろい。

ー仕事とメンタルの関係ってどう考える?

施術をさせてもらう身で、自分自身のメンタルケアってすごく大事。
メンタルが整っていないときは、ポジティブな発想ができなくなってしまう。
控えめな回答をしてしまうというか・・・。

勢いがある反面、控えめな性格なのかな。
たくさん笑うことがメンタルケアとして重要だと気づいて、心がけるようにしてる。

ー心に響く言葉や救われる瞬間って?

頼られたとき。

言葉ではむずかしいんだけど、頼られたときって嬉しい。
指名して来店してくれるだけで嬉しい。

プライベートでいうと、恋愛は承認欲求の高さを実感するかな。(笑)

ー今後、どうなっていきたい?

ライフスタイルの一部であれる場所を作りたい。

なんだかんだ根底は、人が好き。
だから人とつながる場所を作りたいかな。

今は、その場所が美容室なのかどうかはわからないけどね。

ーべーやん、ありがとうございました!


「まだまだ、ステップアップできる」そんな想いが伝わる時間で、謙虚な性格の裏側には強い思いがあると知りました。

べーやんを支持するお客様や大切な人達が、ヘアスタイルによって変わり続けられますように!

本日11月26日。べーやん、お誕生日おめでとうございます!


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