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「動くってことは、したいんだと思う」モデル、川瀬南さんへインタビュー。

当時、単身で世界一周旅をしていた川瀬南さんに出会ったのは、イタリア・ミラノでした。
共通の知り合いが紹介してくださり、気さくに接してくれたのをとってもよく覚えています。

2019年の秋、世界一周の旅から帰国してからは、約2年かけてその記録をInstagramでシェアしてくれているのですが、本当に素敵なレポートの数々で・・・。
「世界」に興味がある方はぜひ覗いてみてほしいです。

世界を渡ってきた南ちゃんに、今までのこと、今後のことについてインタビューする機会をいただきました。


▼南さんプロフィール

川瀬 南(かわせ みなみ)
・1年3ヶ月、65か国186都市の世界一周
・広告、TVCMに幅広く出演

ー行きたいと(やりたいと)思った時がタイミング。
その時に動き出せば風は必ず後押ししてくれると思っています。

ー世界一周、一番のきっかけは?

なんだっけ。単純に行きたかったんだと思う。

何か起こすときは、基本家族や周りには事後報告なんだよね。
人に話して、悩んで迷うっていうのがイヤだから。
モデル業を休むことにも躊躇はなかった。(笑)
仕事が芸能から広告中心へシフトしたのもあって、レギュラーでスケジュールを抑えられることも減ったし、仕事への向き合い方が変わったのかな。

ー世界一周へ行く前と帰ってきてから変わったことは?

価値観はすごく変わった。
というよりは、世界一周へ行く少し前から、変わり始めていたんだと思う。
だから行ったんじゃないかな。

20代はたくさん仕事して遊んで、いい場所に住んで、いい物を買う・・・っていう東京で気張ることで頭がいっぱいだったからね。

まぁ、価値観こそ変わったけど、根本的なことは変わらないよ。
人って根っから180度変わることってそうそうないと思う。

ー美容・健康面はどうしていたの?

美容院も全く行っていないし、日焼け止めも塗らずにいた。(笑)
何も気にせず過ごしていたなぁ。これくらい適当なほうがいいと思う。

特に後半は、ほとんど自然の中で過ごしていたんだよ。
(東京へ)帰国してからは都会のいろいろなストレスが降りかかってきて、すごく調子が悪かったくらい。

ー海外でのコミニュケーション方法は?

なんとなくの英語だけ!
つたない英語でも、身振りも加えればだいたい伝わるよ。

観光地のガイドさんの説明も、自分なりに解釈したりしていたよ。
それに、英語が不得意な国の方がお互いに助けあって伝え合うし、なんとかなる。

SNSに載せている写真もだいたい三脚だよ。
思ったような構図にならないと時間がかかっちゃうし、英語で伝えるのもめんどうだし。(笑)

ー日本は恋しくならなかった?

基本はならなかった。
毎日移動のことを考えるので忙しかったし、その国でその国の食事や生活をするのが好きだったから。

海外で日本食を食べたいって誘われても、「高いしなぁ〜」なんて考えちゃう。

ーもともとアクティブな性格?

・・・というよりは、海外志向が強いかも。
留学をしたりモデル業で海外へ行ったりっていうのは、あんまり不安もなかった。

ーモデルはなぜ始めたの?

もともと、高校生の頃に読者モデルをしていて、ティーン誌にちょくちょく出たりしていたの。
ギャル雑誌のスナップへ行きたいときに行く。くらいの感覚だった。

大学生の頃に、事務所からスカウトを受けて本格的に始めたのかな。

ーギャル誌がデビュー?清楚系のイメージがあるけど

事務所の方針とかもあるからね。
広告のお仕事は、ある程度「枠」にはめておかないと仕事がこない。

今では、日焼けした肌を色白にしないといけないとか、本来の自分とのギャップがあったりするんだよね。

世界一周での日焼け肌だったり、アウトドアが好きだったりするプライベートな自分を、清楚なモデルとしての自分に戻せなくなってきてる。

ーみなみちゃんは後悔することはある?

元々ネガティブで人目を気にしがちだから、よくあるよ!
だけど、「そのときに戻りたい」とかは思わないし、やりたいことはやってるんだと思う。
やらない選択をしたのも、自分の意志だったんだろうし。

ー「したいけど、しない」のはどうしてだと思う?

例えば、世界一周をして「いいなー」「行きたいな」って言われるんだけど、それほど行きたいわけではないんだろうなって。
本当に行きたかったら、まず行くんだろうし。
挑戦したいことに対して、考えすぎなくていいんだと思う。

人に聞いたり調べすぎるとマイナスなことばかり出てくることが多いから、まずはやってみたいことを始めたらいいんじゃない。
私は「考えない」から。(笑)

ーモデル、トラベラー、その次は?

動物や環境問題とか・・・自分の中で思うことがあって、世界を旅したことで想いが強くなった。
今後は、そういうのをやっていきたいな。

発信するのが得意じゃなくて、だんだん方向性がバラけちゃう。
これでいいんだっけ?って迷っちゃうんだよね。

でも、「自分がこれをしたい、すればいい!」って納得することをしたい。
いろいろな人が同じテーマで発信している世の中だけど、何が正解かも決まっていないのかもしれないし。

ー決めているプロジェクトは?

一つ決めているのがカフェ。
みんなが楽しく過ごしていることが、環境問題に使えるお金につながると素敵。

気負いすぎたことを言われても。興味がないことには近づきにくいじゃん。
だから、おしゃれなカフェで過ごすためのお金が、知らないうちに環境のためになっていたり・・。
美容や健康についても、知りたい人に対しては追求していけるような情報を与えたりできるといいな。

最終的には、アフリカの支援のためにそのお金を使いたい。
私自身がアフリカに行きたいから。(笑)

議題について発信していきたいことはたくさんあるけどね。
違う価値観の人たちに向けたサービスって、「気持ちがわからないのにできるのかな?」と思うとむずかしい。
テンションが違う相手の需要に応えられるのかなぁ?なんて、それが今の課題。

ーモデルと今後の違いって?

広告のお仕事が多かったから、商品を表現して周りと作り上げることが中心だったし、どんな宣材写真がクライアント受けするのか考えたりしていた。

でも世界一周を活かして今後していきたいことって、プライベートの私として表現しないといけない。
だからむずかしいなぁって思う。

それに、「毎日仕事のために合わせられる自分でいること」に努力するけれど、疲れちゃう。
本来の自分でいるほうが長く続けられる気はするね。


ー南ちゃん、ありがとうございました!

旅も仕事も自己責任で、自分自身が納得するように楽しんでいくような、さっぱりとした姿勢が気持ちいいですね。

インタビューをしている私自身が、いろいろな情報を共有していただいたような感覚でした。
今後も幅広いジャンルでの活躍を、楽しみにしています!


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