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「締め切り」は文章の質を上げる

最近、書籍への寄稿が続いています。

編集担当者に懺悔しながら、2,3日遅れで原稿を提出。遅れてはいけないことは分かっているのですが、いつもこんな感じです。

私は通常、締め切りの数日前~1週間前には、9割方の原稿を仕上げています。社会に出る文章が間違っていたら後が大変なので、一応、冷静に見直す期間はとるようにしています。

ただ、冷静さを取り戻すために原稿から離れている期間に別の仕事を始めると、今度はそちらのキリがつくまで、頭はそっちの仕事で一杯になります。原稿のほうは大方終わってしまっているだけに、「仕上げはあと1日くらいでいいかな」と先延ばしになり、いざとりかかると、1日なんかで終わらない、を繰り返しています。


結局のところ、最後に残った原稿の1割には、書くのが難しいところが残っているんですよね。だから、ここの1割を納得のいく形で仕上げるのは、ものすごく大変。大体、トータルの執筆時間の7割以上は原稿の1割にかけています。そして、最後の5%くらいを仕上げるときは、「どうにもこうにも時間切れ」の後押しがないと、終われないのです。

その「どうにもこうにも時間切れ」のラインが、私にとっては、締め切りの2,3日遅れ、なんです。編集担当の方には迷惑千万な話だと思いますが、この「期限遅れのプレッシャー」おかげで、スッと良い文章が書けることが多々あるのです。


これを私は、「執筆の7不思議」の1つだと思っています。









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