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ストックホルム+50と共創

2022年6月2日~3日に、スウェーデンのストックホルムにて、環境問題に関する重要な国際会議「ストックホルム+50」が開催されます。

ストックホルム+50とは


ストックホルム+50(ストックホルム・プラス・ヒフティー)とは、環境問題に関する最初の大規模な国際会議である「国連人間環境会議(ストックホルム会議)」が開催された1972年から50周年を記念した会議です。

国連人間環境会議は、1972年の5月6日~16日に、ストックホルムで開催されました。「かけがえのない地球(Only One Earth)」をスローガンに、世界114カ国の首脳、閣僚を含む1300人以上の代表が参加し、「人間環境宣言」と「環境国際行動計画」が採択されました。これを機に、国連の組織の一つとして「国連環境計画(UNEP)」が設立された他、毎年6月5日が「世界環境デー」とされました。そして、20年後の「地球サミット」(1992年、ブラジル・リオ)、更に20年度の「リオ+20(リオ・プラス・トゥエンティ)」という重要な国際会議につながっていきました。

ストックホルム+50の目標


さて、ストックホルム+50は、「すべての人が繁栄するための健全な地球〜私たちの責任とチャンス」をテーマにしています。

重要なキーワードは、「アクション(行動)」。

国連は、2020年からの10年間を、SDGs達成に向けた「行動の10年(Decade of Action)」としています。これにもとづき、ストックホルム+50では、以下の「地球の3大危機」に関して、多国間の連携を強化し、具体的な行動を推進することを目指しています。

地球の3大危機

1.気候変動
2.自然と生物多様性の危機
3.公害と廃棄物

共創によるステークホルダーの参加


ストックホルム+50は、ステークホルダーとの共創を強調しています。

国連が発行したストックホルム+50のパンフレットには、以下のように書かれています。

Stockholm+50 presents an opportunity for co-creation and multistakeholder approach to accelerate implementation in the coming decade in areas fundamental to a sustainable future: the relationship between human and nature, what we invest in, and how resources are used and shared.

UNEP 2021

<翻訳>
ストックホルム+50は、人間と自然の関係、私たちは何に投資し、どのように資源を使い、分け合うのか、といった、持続可能な未来のためにかかせない問いに対して、今後10年間の実施を加速させるための共創とマルチステークホルダーアプローチの機会を提供する。

政府関係者だけでなく、環境問題にさまざまな側面で関わる、いわゆる「ステークホルダー」が会議に参加します。ストックホルム+50開催前の4月、5月には、世界各地で複数のステークホルダーが参加する地域マルチステークホルダー会議が開かれました。

世界規模で共創するには


一般的に「共創」の取り組みは、スケール(規模)が大きくなり、参加する人が多くなると難しくなるのですが、最近ではこのように、段階的に大きな場で議論することで、世界各地のさまざまなステークホルダーが参加できる機会も増えてきました

自分の意見が国連のような場で議論されることになったら、ちょっとびっくりですね。私も機会があれば、ぜひ一度ステークホルダーとして参加してみたいと思っています。


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