ホンモノになりたかった。
いつの頃から、やるならホンモノになりたいと思ってきた。
何をやるにも、中途半端な偽物が許せない。
ホンモノとは、
技術やその作品が卓越したものでなくてはならないし、偽物が遥かに追いつくことのできない、
「やっぱりホンモノは違うね」
と言えるだけの説得力のあるものでなければならない。今でもそう思っている。
でも、ホンモノと言う言葉の意味には”real”と言う意味もあり、
その人がその人自身に対して嘘偽りがないと言うか、何も纏っていないと言うか、
それによって産み出されたものもホンモノと言うのだろうとふと思った。
心の描く景色を見ようともせず、心の声に耳を傾けようともせずにただがむしゃらに技術を向上させようとする事、
その技術をモノにする事だけに自分を捧げる事と、
借り物ではない自分の言葉で話す事、作ること、考えること、それによって何かを産み出す事。
“ホンモノ”とは、「ニセモノに対してのホンモノ」としか考えて来なかったから、
今更ながら、
どちらが自分にとっての”本物”なのだろうと考える。
・・・。
自分の言葉で話し、
自分の心で見えたもの聴こえたものを信じ、
その技術を向上させるために自分を捧げたい。
昔からそうだけど、
なんて欲張りなんだ!
#気づき #生涯学習 #音楽 #ホンモノ #エッセイ
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