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子どもが幼稚園に行きたがらなかった、その時私は。

今朝、自分の鞄と水筒を肩から下げ、マスクをつけ、
私の自転車を降りた後、幼稚園の入り口まで自分の足で歩き、
「ママ〜 バイバイ!きょうもがんばってくるね!」と笑顔で幼稚園に入った。

こんな風になったのは、実は9月に入って2週間目のことだった。
私たち夫婦は、自分たちの態度や気持ちを改め、
息子を受け入れ、辛抱強く“その時”を待った。

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(完訳7つの習慣 P33)


幼稚園が始まったのは、6月。
全クラス登園ではなく、分散登園ではじまった。

私は「早く仕事に出たい」という気持ちから、
子どもを1日も早く幼稚園生活に慣れさせたいと思っていた。

そのことを入園前から伝えていたため、
分散登園中も、息子は毎日登園していた。

しかしこれが、全くうまく進まなかったのである!


仕事先には申し訳なかったが、
事実を伝え、入社が遅れる旨を連絡をした。


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(6月前半)“幼稚園、行きたくない”

私は、息子が行きたがらないのを、なんとか説得して行かせようとした、
こんなことがあるよ、○○先生待ってるよ、と励ましたり、応援したり、
時には、無理やり連れて行こうとした日もあった。

幼稚園に行かないことが、息子の成長や発達に何か影響を与えるのではないか
と不安を抱いた時もあった。

息子は、朝起きてすぐ布団の中で「おはよう」の挨拶を言う前に、
「きょう ようちえん いかない」と言う日もあった。

それでも、1日も幼稚園に行かなかったわけではなく、行けた日も何日かあった。

この頃の私は....息子へ幼稚園に行かないことへのイライラが湧き上がった。幼稚園入園まで、もう、たっぷりと親子時間を取ったのだから、どうか幼稚園行ってくださいという私の勝手な思いと、幼稚園に行かないことで、あるはずだった1人時間がなくなり、ランニング出来ないことが1番のストレスになっていった。

(6月中旬〜7月)“自分自身の態度と息子への見方を変える決心をした”

行きたくない!と泣いて訴える息子。その行動や表情を見ていて、
「行きたくないなら、行かなくてもいいよ」と息子を受け入れる決心をした。

新しい場所、新しい環境、新しい人たち、新しい生活習慣、何もかも、初めてなこと。大人もそうですが、やっぱり慣れるまでには当然時間もかかるし、一つ一つ理解したり、それを分かるまでも時間が必要なのです。今になって分かることだが、彼のペースで少しずつ、一歩ずつ、確実に進んでいた。

夫婦で話しあった時、
幼稚園に行くことがすべてではない。
本当に強引に連れて行く必要があるのだろうか。
彼が「今」必要としていることはなんだろうか。
それを感じ取ろうと、私たちは努力した。

幸い、幼稚園の先生方は、
息子の「行きたくない」という気持ちに理解を示し、
その子のペースで良いですよ、と仰ってくれた。
これには、本当にありがたかった。

(7月)“ママと一緒に入りたい”

分散登園が終わり、全クラス登園がはじまった。

7月も、行ける日と行けない日とが続いた。
お別れの時は、大声で泣き叫ぶし、鞄は投げるし、
体を大きく動かし逃げるし暴れて、
抱っこした状態でなければ幼稚園には行けず、
毎回大騒ぎで、私もひと汗をかいた。

ある時「ママとお別れしたくない。ママと一緒に幼稚園に入りたい」と言ったことがあった。

息子は、私と幼稚園に入りたがっていた。
幼稚園のなかで、ママとお友達一緒に遊びたかった。

ママがそばにいることが当たり前の生活から、
ママと離れて1人でいることに、寂しさや不安があったのだと思う。

まだ自分の気持ちをうまく表現出来ない年齢ですが、
それでも、自分の分かる言葉を集めて伝えてくれ、
息子からのメッセージを、私たちはしっかりと受け止めた。


7月は分散登園も終わり、全員が登園するようになったおかげで、
遊んでる友達の名前が出てきたり、今日も○○ちゃんと遊んだ〜、
お弁当○○ちゃんと食べたー など色んなことを楽しそうに
話ししてくれるようになった。

この頃先生から「お別れの時だけ泣いてますが、しばらく経つと落ち着いてきます。お母さん大丈夫ですよ。あと、もう一歩背中を押してあげれば○○君なら大丈夫です」と言われていました。

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(9月)
1ヶ月半にも及ぶ夏休みが終わり、どうなるかなと思いながらも、
どんな息子でも受け入れるよ!と思っていました。

これは親にしか掴めない感覚のようなものですが、
あともう一歩だ、と分かってきたときがあった。

私は、息子のペースを見守りつつ、
その背中を押そうと決心をした。

怒ったり、怒鳴ったり、強く言ったり、
焦ったり、不安に思ったり、他の子と比較したり、
そういう態度や心をもたず、
そういう言葉掛けはせずに、

冷静に、落ち着いた態度とゆっくりとした口調で
「今日も幼稚園に行こう、ママが途中まで抱っこしてあげるから」と

「◯◯くん、いつも泣いちゃうの〜」と言ってきたので、
「お別れの時、泣いちゃってもいいよ」と伝えた。

9月に入って2週目、突然その日はやってきた。
息子はその日から泣かず、抱っこということもなく
自分で歩いて、「ママ、がんばってくるね!」
「バイバイ」と言って私のもとを離れていった。



親が待てば、その時は必ずくる。
焦らずに、信じる。
これがなかなか難しい。
それでも、自分の内側を見つめ、
気づき、自分を信じるのだ。

「息子を変えようとせず、一歩離れて距離を置き、彼に対する私たちの見方から離れて、彼自身の本質、独自性、一人の人間として彼本来の価値を感じようと努力した」 完訳7つの習慣 P10

私はこの言葉を何度も心に刻んでいる。
実は今も、私の子どもへの見方を変えなければならないことが幾つかあって、
そのうちの一つを、そろそろ乗り越える時にきているなと感じている。


今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
感謝。明日も素晴らしい1日になりますように。


最後まで読んで頂きありがとうございます!