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接遇研修本番。
社会人キャリアが30年以上といえども、
何度経験しても、
この類の仕事は緊張します。

受講生の前で緊張するとか、
スムーズに進行できるかという不安ではなく、
自分は正しく行えているのだろうか?と、
ダイレクトに振り返る瞬間だからです。

接客と接遇は少し違います。
接客とは、
お客様に不快感を与えないよう必要なサービスを提供すること
接遇とは、
必要最低限なサービスを提供するだけでなく、
特別なおもてなしを提供し
お客様満足度を向上させること。

言い換えれば、
期待値以上の満足を提供すること。
永遠に終わりのない、
答え探しのような仕事。

私も未だ現役セラピストとして接客します。
提供するのはオールハンドの
フェイスまたはボディトリートメント。
今日のお悩みは?状態は?お悩みの原因は?
そもそもご来店の目的は?
何一つ理解のズレが許されない確認事項。

お客様の理解に集中しなければならないのに、
敬語の理解不足のため、
言葉選びに迷いが生じ、
自分のことで手一杯になっていては、
お客様の観察が疎かになってしまいます。
所作に自信がなく臆病になっていたりすると、
お客様を不安な気持ちにさせてしまいます。

これでは期待値以上のサービスの提供どころか、
「行かなければ良かった」と
お客様を落胆させる事になりかねなません。

今回の研修は、
今日の受講生の方々が
接客に活用出来るようにお伝え出来ただろうか?

この先、
同じ受講生の方へのリフレッシュ研修が控えている。
不安を払拭するためには次の準備をするしかない。
達成感も感じることないまま、
次の準備が始まる。

難しいことの連続ですが、
人に伝える機会をいただけるお陰で、
常に接客業の根幹を忘れずに取り組むことができます。
今日は、
この研修依頼を下さったクライアント様への感謝に浸ることで
自分を労おうと思います。

美容スペシャリスト猪越理恵は美容業界歴29年、コーチ歴19年のキャリアを生かし、サン・ティトル株式会社を設立。大手化粧品会社や美容機器メーカーのコンサル・商品開発・メソッド開発・人材育成等を支援しています。 https://www.rie-inokoshi.com/