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無難にこなしてない?
今の自分にぴったりのメッセージは、概して人づてにやってくる
不意に突然に
そしてあたかもこちらの事情を知っているかの如く、的を射るように
わたしの場合とりわけピラティスのレッスン中、先生から受け取るパターンが多い
背中には自律神経が通っているらしく、マットに寝そべりエクササイズをしていると程よく刺激されしょっ中意識が遠のく
週の中で最も脱力する”土曜の午後”ってのも関係しているのかもしれない
身体が緩むと心も柔らかくなる
とはいえ、ピラティスは筋力をつけることを目的としている
ポーズ自体は決して簡単ではない
「まだいける、まだまだいける!」
エールという名の要求
先生がわたしたちレッスン生に向かって穏やかに、しかし熱意を持って投げかける
仰向けになり両足は肩幅、90度に膝を曲げた”ニュートラルポジション”を起点に、体勢を保ちながら片足ずつ足を開く。背中にアーチを作りながら
ツラい
なのに全身小刻みに震わせておきながら、昨日も心ここにあらずで、先生の言葉もどこか他人事
と思いきや、静かに、だけど確かな意志を持ってわたしの元に歩み寄ってきた
”まだいける”とは、全員に対して放たれたものではないことに気付いた瞬間先生はこう言った
「無難なところでやめてない?」
見下ろしながら強度をあげることを要求してくる
まるで見透かすような、満面の笑みを浮かべて
イタいところを突かれ、思い切って股関節から足をさらに外側へ開いてみる
まだまだ
じーっと見られている
一気に早くなる全身の血流
こちらはポーズで応える
これでもか!
「ほら〜、できた!」
果たして先生は、わたしの現段階の能力を最大限に引き出し、満足げに去って行った
「無難にこなしてない?」
これってピラティスのことだけに限らないよなあ、と残された本人は想いを巡らせるのだった
メッセージは人づてにやってくる
拾っておこう
憧れの街への引っ越し資金とさせていただきます^^