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スペースを作る
梅雨に備え、せっせと部屋の整理整頓をしている。
暑すぎない天気のいい日は行楽日和でもあり、片付け日和でもある。今はどこにも行けないから、専ら磨く。
さて、もっともスッキリさせたい場所から手をつけるかな。どこかって、それはクローゼットだ。
1階だから湿気もたまりやすく、ぎゅうぎゅうに詰めれば致命的。だけど、スーツケースや除湿機などの大物の"お家"でもあり悩ましい。もちろん洋服だってある。で、結局パンパンになっている。
ここはひとつ、根こそぎいこう。
とりあえず引っ張り出した。全部、全て。
ケホっ。ほこりが思いのほかたまっていて、情けない。まずは拭いて、それから使い勝手のいいよう配置を変更。
そして最大の懸念材料だったスーツケース。中がカビてしまってやいないか、不安になりながら見て見ぬふりをし続けてきた。取り出しにくい位置に置いていたのもいけない。
勇気を出して、恐る恐る開く。
ホッ。きれいで胸を撫で下ろした。
いつかいつか、と思っていたことに手をのばすと、驚くほどスッキリする。
スーツケースは風通しのいいロフトにあげることに。これならちょくちょくお手入れできるから。
2時間もしないうちにクローゼットはスッキリ片付いた。
誕生した”すき間”を眺めているだけで、自然と顔がほころぶわたしはおかしいだろうか。
このスペースに何を埋めよう。
いやその必要はない。
むしろいつだって、余白が必要なのだ。
もちろんクローゼットに限らず。
憧れの街への引っ越し資金とさせていただきます^^