見出し画像

痛みを言葉にして──つぶやき日記[5] 2022年10月11日〜10月21日

痛みから自由になりたい。それは贅沢な夢だろうか。

「ああ、痛みなんて消えればいいのにな。」

窓から外の世界を覗く。あの鳥のように飛ぶことは無理でも、ひとりで歩いてどこか自由に行ける体力ぐらいあってもいいじゃないか。なのに、私の持病の線維筋痛症が体力まで吸い取っちゃったせいで、いつの間にかほとんど寝たきり状態の身体になってしまったんだ。窓から外の世界を見つめることは出来ても、ひとりで外の世界に行くことは出来ない。家の中を移動するだけで精一杯の私の身体に、ひとりで出掛けたいなんて叶わない夢なんだ。

「痛みだらけの私って、一体なんだろう。」

不安が募る。窓を見るのはやめて、ゆっくりとした姿勢になってスマホを見る。全身の激痛に耐えながらも、スマホの画面をスクロールする。すると、スクロールする指先にも、痛みがしっかりあることに改めて気付く。こんな細かいところにも痛みがあるなんてすごいなと、痛みを他人事のように思う。

「この全身の痛みは、私の痛み?」

ふと、痛みについて考える。この痛みは好きでなった痛みじゃない。でも、誰かに傷つけられた痛みでもない。なんかいつのまにかこんなにも痛くなっていたんだ。誰のせいでもない。ただ、病気のせいで毎日ずっと常に全身が痛い。でもそれでも、これは私の痛みなんだ。

「痛いよ。もう痛いの疲れたよ。」

いくら痛み止めを飲んでも、痛みの全てを抑えきれない。痛みをコントロールなんて出来ない。しかも、どうして痛いのかいまだにわからない。気づいたら、全身が痛くなっていた。原因は不明。つくづく世の中なんて曖昧でわからないことのが圧倒的に多いことを改めて実感する。

「それでも、たとえどんなに強い痛みが襲ってきても、明日のために生きなきゃ。」

その想いは日に日に強くなる。病気がその想いも欲しいと言っても、それだけは渡さない。これは私が絶対に譲れないことのひとつ。どんなにつらくても、明日のために生きたい。

きっと、もし私が無になれば、今まで書いてきた言葉がすべて無になってしまう気がして怖いんだ。しかも、私を助けてくれる周りの人たちや友人たち、さらに読者の人たちにも無を押し付けてしまうのではないかって。私の文章を読んで励まされたって言ってくれる人たちに申し訳ない。どんなに痛みに疲れて嫌になっても、そんなことはしたくないんだ。

「この痛みと共に生きて書いた言葉を見てほしい。」

でもね、痛みに疲れたからって、このまま何もしないでいるのも、私にはできないんだ。何かしたい。だけど、流行りの社会運動には乗れない。むしろ、それとは少し距離を置きたい。だって、流行りに乗ってしまったら、私という人間が単純化されて、その人たちと同じような思想を持った理想的な当事者像を勝手に押し付けられちゃうんだ。私はそれに抗いたい。人間は自分と似たような思想を持ったひともいれば、正反対のひともいる。何かの属性だけで語れるほど、ひとは単純じゃないんだ。

「だから、明日のために書いて痛みと共に生きる。」

こうやって書くことで抗えるなら、私は書き続けていきたい。それにね、明日の続きがどうなるか気になるの。だって、連載中のあの気になる漫画の最後がどうなるのか、この目で見たいんだ。そう、萩尾望都のポーの一族とかね。漫画じゃないことでも、この世界で気になることがたくさんある。それらをいっぱい吸収して、言葉にして届けていきたいんだ。

だから、私は明日のために書いて生きていく。

それが、私が痛みと共に生きる道なんだ。

--


さてさて、いつもとちょっと文体が違う前書きはここら辺に終わりに。これからつぶやき日記です。

つぶやき日記とは、のしりこのTwitter(@ricrck)に載せていた呟きを素材にして書いた箇条書き日記。

★以下、日付け順で箇条書きのように並べています。
★Twitterの呟きをもとにして、新たに書き足して編集したものを載せています。
★つぶやき日記を書くようになった理由などは記事下部に載せております。



2022/10/11

ここ一週間、温度変化でさらに参っています。予想以上に弱っていて悲しい。休むしかないのでとにかく休んでいるけれど、不安定で先が読めない。だけど、やりたいことやりたい。なので、おやすみをたくさんしなきゃね。ゆっくりゆっくり。

つぶやき日記の続き、作業が止まりがちだけど少しずつ書いています。



2022/10/13

相変わらず、季節の変わり目や温度変化でダメダメです。ゆっくりゆっくり。うさぎゅーんなどかわいいキャラクターを見ながら過ごそうかな。ふふ。うさぎゅーん、動きがかわいい。

読み書き障害のせいで、学生時代などの頃に読書がまともに出来なかったことはすごくダメージとして大きいなとつくづく思う。読書が出来るようになって2年経つけど、もっとたくさん本を読んでいたら違かったのかなとたまに考えてしまう。

でも、たくさんの本を読んでいたとしても、それで得た知識が使えていないようではダメだよね…と思ってしまう。知識人と思われている人たちが、攻撃的な言葉を使って複雑な事柄を物凄く単純化してSNSなどで発言しているのを見るとなんかな…と。うん。本だけではダメだね。読書経験は大切だけど。



2022/10/14

JRのバリアフリー対応は他の鉄道会社よりも遅くてかなり待たされるのですよね…。技術も大切だけど、車いす対応も改善してほしいな。他社の対応を真似してほしい。

車いす対応が出来るかどうか調べるのに、真夏のJRのホームで20分以上待たされるのはもう嫌だな…。あのときは、流石にキツかった。段差なくしても都市部の電車は人混みがあるから、案内ないと乗れない…。他の鉄道会社じゃ、こんなこと起きないのだけど。難しいのかもしれないけど、改善してほしいな。

おっと。思わず、バリアフリーの愚痴がこぼれてしまった。

徐々に休息しながら書くということが少しずつ身についているような。このぐらいで休もうとか、これ以上は危険とか。創作の悪魔との戦いと病気の違いとか。多分きっと。

ただ、今年は気候的におかしな温度が多くて、そこがほんとうに読めない。今年はとにかく全体的に体調がひどいな。



2022/10/16

新規エッセイ+つぶやき日記第三弾、書きました。

そうそう、日本の恋愛・性愛の歴史を追っていますが、歴史を学ぶのに前提知識が結構必要ですよね。当時の時代の空気感など知らないと、わからないこともあったり。

一応、これでもアセクシャルについて独自に調べて書いています。たまにこう書かないと忘れられそうなので。地味なことだけど、これからもコツコツとやれることをやっていきます。

今日は頑張ったので、ゆっくりモードです。猫様を撫でたりね。



2022/10/17

うさぎゅーん、かわいい。

うさぎゅーん見ていたら、クターを思い出した。うさぎゅーんはクター的な可愛さを持っている気がする。両方とも見ていて心が癒される。そういえば、ずっと前にパソコンでクターのゲームやっていたな。懐かしい。うさぎゅーんもクターもかわいい。

文章を載せたりしているけど、ここのところ忙しくて心身ともに疲れ切っちゃった。だから、いつもよりゆっくりモードです。

2022/10/18

今日は身体の激痛が妙にひどくて音にまで反応し始めたから、そろそろ音無しにしなきゃ。ぐぬぬぬ。 


2022/10/20

ここ何日か体調が悪くて、ずっと寝ていました。いまもまだダメダメですが、昨日よりはマシになり、少し動けるようになりました。しかし、昨日はつらかったな…。なんで体調がおかしくなったのか理由がわからないけど、元に戻ってきているはずなので、引き続きゆっくりゆっくり。

体調悪くなると音が苦痛になって、動画コンテンツ見れなくなるのです。ぬぬぬ。はやく落ち着いてほしいな。


2022/10/21

少し前に神保町にあるPASSAGE by ALL REVIEWSで本を買いました。たまたま、鹿島茂さんのサイン付き本が売られていたので購入。車いすで神保町の古書店に行くのは大変ですが、ここの店内は段差がないので楽でした。今度また神保町に行くときはここにも定期的に行かなくては。行けてよかった。






つぶやき日記とは

ある日、ふと思った。Twitterの呟きをつぶやき日記として載せたいな、と。なぜなら、持病の症状を一生懸命に耐えながら日記のように書いているTwitterの呟きが、ただ今この瞬間のものだけで終わってしまうのは悲しい気がして。このまま、瞬間的に見られて流れて終わるなんて。ならば、呟きをまとめて作品として載せたほうがいいかもしれない。そうして、Twitterの呟きを素材とした日記みたいな箇条書き文章を書いて、つぶやき日記として記事を書くことにした。

これらのTwitterのつぶやきをもとにした箇条書きの日記みたいな文章は、ひとによっては手抜き記事と思うかもしれない。そう見えても、仕方がない。けれど、それでも私は生きている証拠をインターネット上に残したい。ここに私がいるよ、ちゃんと生きているよ、と。




===以下、お知らせ===

▷のしりこ 公式サイト
https://ricrck.com

▷Twitter
https://twitter.com/ricrck

▷Podcast『のしりこの旅のあいまに』
https://lit.link/ricrck



【サポート募集中!】 普段は難病のせいで全く働けず、殆ど寝たきり状態のなかで活動しております。もしよかったら、サポートしてくださると心がウキウキでキュンキュンです。猫のトラも喜びます。SNSなどでサポートをいただいたことは触れますが、名前などは出しません。よろしくお願いします!