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来年も70点主義で行きたい。

 不完全主義と言う言葉を初めて聞いたのは、ここ数年であった。まあでも、幸い僕は昔からけっこう「とにかく質よりまずは量だ。打席に沢山立つ事だ」と考えていたので(だからなかなか決まらないコンペにせっせと何曲も曲を作っては出し続けたりできたのだろうと思う)、完璧などと言う物にはもともと興味が無かった。

 今実感として70点主義(不完全主義)がなんで良いと感じるかと言うと、完全主義だと例えば大掃除でも、今日やるはずだったのにこぼれてしまったキッチンの換気扇とか、そっちに意識が行ってしまう。なのだが実は洗濯機の下も綺麗にしているし、風呂場の換気扇も綺麗にしたし、70点ぐらいはやれているのにやれなかった30点に意識が行ってやれた70点を褒めるどころかやれなかった30点を責める感じになりかねない。それだと自己肯定感も下がって、やる気自体が無くなって来てしまう可能性が高い。

 バンドを始めた頃、何気なく雑誌に載っていたり、楽器屋さんに貼ってあったメンバー募集の張り紙を当時は意味も分からず何となく見ていた。当時「やる気重視」と書いていた人達は何よりもやる気その物が大事なのだとあんな頃から見抜いていたのか、と今頃になって尊敬の気持ちが湧いて来ていたりもする。あっ、キッチンの換気扇は明日やります…。

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