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好みと良い悪いは関係がない。

 「選ばれても図に乗るな」「選ばれなくても落ち込むな」と言うのはかのケーシー・ランキンさんが30年以上前に某コンテストの審査員で我が地元の横浜市某所に来てくださった時のコメントである。恐らくその時ケーシーさんは「審査というのは多少は審査員の好みという物が入るので」と言う事が言いたかったのだろうと思う。

 ちなみにその時選ばれたのは他でも無い、僕達のバンド。我々は4人だったのだが、単純な我々は4人共これ以上無いぐらい図に乗っていた。お陰でその後の県大会も優勝して、全国大会にまでコマを進めた。

 今日例の「在宅ワーク」の第2段階、僕が担当した中でどれを本選に持っていくか選別すると言う胃が痛くなるような作業を行った。僕もミュージシャンである前にいち音楽ファンである。ファンである限り、良い悪いじゃなくて好き嫌いと言う感覚は正直けっこうある。なので僕が選んだものが本当に音楽的に素晴らしいのかと言われれば、100%そうですと自信を持っては言えない。これって少しだけ恋愛と似てるな、なんて思って少しだけ酸っぱい気持ちにもなった。

 恋愛や友人関係において、あなたがもしパートナーに選ばれなくても、それはあなたが悪いんじゃない。たまたま相手の好みじゃ無かっただけ。そう思わないと今や100年時代と言われているこの長い人生を乗り切って行けない。選ばれなくたって良いじゃない。あなただって周りの全員が「あの人良いじゃん、しかも多分**の事好きだと思うよ」と言う人を選ばなかったこと、1回ぐらいはあるはずだ。

 と言うわけで今回このコンテストに参加して下さった全ての皆さん、ありがとうございました。本当に色々な気持ちにさせて頂き、ずっと家にいたのに、この数週間世界旅行をしていたかのような気分です。

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