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不運と思うな。

 こちら、何年か前に読んだ伊集院静さんのエッセーのタイトルである。本当に申し訳ないのだが、伊集院さんの飲み仲間である、あるアナウンサーの女性が2回もアニサキスにやられた、と言うところしかはっきりとは覚えていない。だが「基本的に人には不幸な人生というのは存在しない」みたいな事は書かれていたように思う。

 自分の事を「不運だ」と思うのと、「自分は不当に扱われている」と思うのとは、かなりクロースだと思う。何かトホホな事が起きても「いやこれはナイス凡打でむしろ長い目で見ればラッキーなのでは!?」と思えないと、どうしても不運だと思ってしまう。読んだ当時はまだ僕も自分の事を不運だと思う事が度々あった。今読んだらだいぶ読み取れる物も変わって来るのかもしれない。

 ちなみに鯖に付くアニサキスは日本海側の鯖と太平洋側の鯖では種類が違う場合が多く(100パーセントでは無い)、日本海側の鯖に高確率で付いているアニサキスの方が、魚が死んだ後に内臓から身に移動しにくいのだとか。つまりしめ鯖は日本海産の鯖の方がアニサキスに当たる確率は少ないらしい。幸い僕はアジもサバもイカも大好きだし、生で食べた事も何度もあるのだが、今のところ一度もアニサキスに当たってはいない。つくづくラッキー、まあ少なくとも不運では無いんだな、なんて思う。

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