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「おばあちゃん孝行」は亡くなった後からでも出来る。

 昨日実家に行った帰り「そういえばお墓掃除していないな。もはや草茫々でジャングル状態だろうな」と思ったので今日道具を持って行ってきた。ありがたい事にうちは母方の祖父のお墓は生前のある役職のお墓なので、そこの人が掃除してくれる(つまり僕はただお参りすれば良いだけ)。だがその隣にある母型の祖母(おばあちゃん)のお墓を掃除する人は、恐らく今となっては僕以外にはいない。行ってみると案の定ジャングル状態であった。

 まあでもそこから草を刈ったりして少しずつ綺麗にしながら「昨日実家に行きましたが、あなたの娘さんまあまあ元気ですよ」とか実際には会ったことの無い(おばあちゃんは僕が産まれる前に亡くなってしまった)おばあちゃんと心の中で会話している感じで何となく楽しかった。そして作業を終えた後、ありがたい事に同じ敷地内にある父方のお墓を掃除しようとそこに向かうと、なんと親戚の誰かが最近来て掃除してくれたようで、メチャクチャ綺麗になっていた。いや〜、ありがたい。「ビニール袋絶対足りないよ」と思いながらそこに移動したのだが、結果的に1枚余った。なのでおばあちゃんのお墓を更に綺麗にしてから帰ったのは言うまでも無い。

 こうして祖先を大事にしている風の自分に酔うのも悪くない。でもまあこうして掃除をしながら我々は自分の心を掃除しているわけで、そう考えると結局人って何でも自分のためにやっているだけなのかもしれないな〜、なんてやや夢の無いことを思いながら、僕は帰路についた。取り敢えず、何かを綺麗にするって本当に気持ちが良いんである。

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