【音楽遍歴】1991年に聴いていた音楽とベスト2アルバム
はじめに
今回は1991年1月から1991年12月に聴いていた音楽とベストアルバムについて書こうと思います。高校までは、学年毎に聴いていた音楽、ベストアルバム、音楽にまつわる出来事という感じで書いてきましたが、大学に入ってからは「学年」の記憶が曖昧なので、聴いていた音楽とベストアルバムは1年毎、出来事は大体の時系列で書いていきます。
1991年に購入したアルバム
こちらの記事に「人生で一番アルバムを買わなかった年かも知れません」と書きましたが、以下のリストのように、この年が一番買わなかった年でした。リストを眺めると分かるように、80年代から90年代への完全移行の時期で、音楽への興味が薄らいで変化に付いていけなかったのか、変化に付いていけずに音楽への興味が薄らいだのかは分かりませんが、そういった1年でした。
ex:el(808 States)
Electronic(Electronic)
Chorus(Erasure)
Greatest Hits(Eurythmics)
Doubt(Jesus Jones)
Astronauts(The Lilac Time)
The Good Life(The Monochrome Set)
Kill Uncle(Morrissey)
Loveless(My Bloody Valentine)
Sugar Tax(Orchestral Manoervres in The Dark)
Discography: The Complete Singles Collection(Pet Shop Boys)
Screamadelica(Primal Scream)
Diamonds And Pearls(Prince & The New Power Generation)
Stars(Simply Red)
Bandwagonesque(Teenage Fanclub)
Shades of Blue(The The)
Achtung Baby(U2)
1991年に聴いたベスト2アルバム
2023年の今、このリストの中からベストを選べと言われたら、Primal Screamの"Screamadelica"は外せませんが(My Bloody Valentineの"Loveless"は今でもそんなに好きではない)、当時はどうにも馴染めず、聴き込むこともありませんでした。Orchestral Manoevres in The Darkの"Sugar Tax"もポップアルバムとしては悪くはないものの、アメリカでのシングルのスマッシュヒットや創設メンバーPaul Humphreysの脱退の影響なのか、ちょっとポップサイドに寄り過ぎていて、こちらも残念ながらのめり込むまでは行きませんでした。
ということで、17枚からベストを3枚選ぶのは多すぎる気がするので、今回はこの年によく聴いたアルバムを2枚選ぶことにします。
Electronic (Electronic)
New OrderのBernard Summnerと元The Smiths(当時The The)のJohnny Marrによるユニットのデビューアルバム。リードシングル"Getting away with It"にはPet Shop Boysがコーラスで参加していて、盆と正月とゴールデンウイークが一気に来たような感じです。この手のユニットとしては珍しく、その後も活動を続けて、アルバムを3枚リリースしています。
サウンド面ではNew Orderが"Technique"で見せたマッドチェスターのへの歩み寄りを一歩後退させて、"Brotherhood"に世代戻りしたような印象。1+1が2を大きく超えるところまでは行かないものの、要所で「上手なギター」をフィーチャーすることで、"Brotherhood"と"Technique"の中間地点に巧く着地しています。
超名曲が入っている訳でもないので、「年間ベスト」的な派手なキャッチコピーは似合いませんが、長い間聴き続けていた記憶があります。特に、湿っぽいメロディの"Some Distant Memory"の間奏でギターのフィーチャーされているところに2人のコラボレーションの意味が見え隠れしていて好き。
Bandwagonesque (Teenage Fanclub)
今年12枚目のアルバムを発表したTeenage FanclubがCreationからリリースした3rdアルバム。The Jesus & Marychainの"Psychocandy"には眉を顰めひそめながらも"Darklands"はお気に入りだった当時の僕にとって、轟音ノイズギターで覆い尽くされたMy Bloody Valentineの"Loveless"ではなく、このアルバムはど真ん中のストレート。
ディストーションギターの向こう側に見えるメロディーは親しみやすく軽やかなギターポップ風で、まるでオルタナティブに向かって爪先立ちしているネオアコバンドのような感じ。特に、リードトラック"The Concept"には「そのコンセプト」が全乗せされた名曲。ノイジーなギターで始まり、目一杯の青っぽさとノスタルジーを感じさせるメロディーは今聴くと余計に胸に突き刺さってきます。
それ以外にも佳作が多いので、サブスク環境で聴ける方はアルバムを是非。聴けない方は下の"The Concept"だけでも是非。
おわりに
今回は1991年1月〜12月までに購入したアルバムとベスト2アルバムについて書きました。ちなみに、1991年のイギリスの年間アルバムチャートはこんな感じのようです。
Stars(Simply Red)
Greatest Hits(Eurythmics)
Greatest Hits II(Queen)
Simply The Best(Tina Turner)
Dangerous(Michael Jackson)
Out of Time(R.E.M.)
Time, Love & Tenderness(Michael Bolton)
The Immaculate Collection(Madonna)
Love Hurts(Cher)
From Time to Time - The Singles Collection(Paul Young)
珍しく、年間チャート1位と2位のアルバムを買っていました。それ以外だと、上位に入っているのはU2の"Achtung Baby"が18位、Erasureの"Chorus"が29位くらいかな。あ、Orchestral Manoeuvres in The Darkの"Sugar Tax"が44位に入ってました。"Architecture & Morality"以来のミリオンディスクに認定されたようなので、これくらいの順位は順当かな。
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