コーチングの知識で会社のリスク回避!?
薔薇の季節から紫陽花の季節ですね。
あちらこちらで、色とりどりに咲く紫陽花に目を留めるゆとりを日々持ちたいものです。
もう1年以上前になりますが、コーチングを学んだおかげで、会社のリスクを下げられたかも、と思った出来事がありました。
ある課長さんからの相談
ある課長さんから部署の派遣スタッフが契約を更新せず終了することになったと派遣会社から聞いたが、話をしたところ仕事じたいは好きだったが、事情があってやめることにしたと言われた。
その事情をきいてみたところ、部署の男性社員にストーカーにあっているのでやめたいということだった、どうしたらよいか?
とのこと。
スタッフのストーカーに関する話の詳細を課長さんからきいたところ
・自分の席の横には打ち合わせスペースがあるが、ストーカー社員はそこにくるとスタッフの方を見てくる。そのため打ち合わせスペース側についたてになる箱を置いた。
・自分がトイレに席を立つと、その人もトイレに来ることが多い。
・自分が帰るときに一緒になることがある。怖いので靴を走りやすい靴にした。服も動きやすいものを着るようにした。
・昔、同じようにストーカーにあったことがある。
そのスタッフのこれまでをきいたところ、
・極力人とのコミュニケーションを避けている。
・仕事はきちんとやってくれる。
・外見は派手ではなく古風な美人さんという感じ
ストーカーと言われた男性社員はよく離席しているため、注意されている人でもありました。
組織のリスクとして考えられることは?
お話をきいて、そのスタッフの話が本当なのか、社員がストーカーまがいのことをしているかはかなり可能性が低いと感じました。
もしかしたらそのスタッフは、過去にトラウマになるような経験があって過敏になっている方という気がしました。
そうだとしたら、、、本当に辛いことだと思います。
契約を終了したくないので、その社員に対応してくれ、という話だと、対応にも悩みますが、契約終了が1か月後に決まっているスタッフなので、穏便に終了し、後から「あの会社の社員にストーキングされて仕事がなくなった」「相談したが、なにも対応してくれない会社だった」などとSNSなどで発信されないようにするのが大事だと感じました。
私から課長さんへのアドバイス
1.そのスタッフの話をとにかくしっかり聴く時間を設け、あんなことがあった、こんなことがあったを言葉をはさまずに聴く、ただし、事実として認める発言はしない。
2.感情に寄り添って、恐怖を感じながらも、業務を継続してくれたことに感謝を伝える、話をしてくれたことに感謝をする。
3.最後にスタッフに「なにか対応してほしいことはありますか?」と訊いて、スタッフから「何もないです」を言ってもらうようにする。(社員に事実確認をしたり、指導したりは、スタッフにとって恐怖が増すことなので、何か希望することはないだろうと思いました)
アドバイスはコーチングの学びから
1.はコーチングでいう傾聴
普段の会話だと何かあれば相手から意見されたりしますが、コーチングではクライアントの話をしっかり聴きます。クライアントはコーチが話を聴いてくれるという安心感の中で話すことができます。
2.はコーチングでいう承認
コーチングではクライアントの感情の言葉を承認して聴きます。感情を承認してもらえることでクライアントはコーチに心を開いて話すことができます。
3.はコーチングの質問技法クローズドクエスチョン
コーチングの質問にはオープンクエスチョン、クローズドクエスチョンがあります。
オープンクエスチョン(例:行動を妨げているものはなんですか?)は思考を広げるのに対し、
クローズドクエスチョン(例:明日からやりますか?→はい又はいいえ)は、決定のための質問になることが多いです。
コーチングを受けると、自分で発した言葉は裏切れず、そこでやる!と言ったことは行動に繋がると感じています。
結果は?
私のアドバイスを元に、課長さんがスタッフの話を聴いたところ、色々な話が出てきたそうです。
最後に話してくれてありがとう、怖かったのに仕事をしっかりやってくれてありがとうを伝え、
何か会社に対応してほしいことはあるか?きいたら
ただ無事に契約終了まで働ければよいので会社に対応してほしいことはない、という話になったそうです。
だれにも話せなかったのできちんと話を聴いてもらえて心が軽くなった、と最後は笑顔になったとのことでした。
人事にいると様々な事件が起こります。。。
なかなかないケースでしたが、コーチングを学んでいたおかげで落ち着いて対処できた気がしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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