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ICCに初参加。失敗から学んだ『ICCスポンサー企業向け完全マニュアル』


こんにちはリチカ広報の根岸です。

2023年2月13日〜16日に福岡で開催されたIndustry Co-Creation™( ICC)サミット FUKUOKA 2023にプラチナ・スポンサーとして参加しました。

これはICCを無事に終えてホッとしているチームメンバーの集合写真です。全メンバーやり切った顔をしていますが、ここにたどり着くまでに本当に大変な道のりがありました。

この記事はICCの出展企業の参加の振り返りと反省を記したレポートです。

リチカとしても、わたし個人としてもICCのような、勢いあるスタートアップが集まるイベントスポンサーは初めての経験でした。最初は何から手を付けていいのか、どう準備を進めていいのか、右も左もわからない状況でした。

年明けから準備をスタートさせ、あれよあれよと言う間にイベント初日を迎え、開催期間の三日間は嵐のように過ぎ去り、まさに怒涛の1ヶ月半でした。

【このnoteを残す意味】

準備期間の1ヶ月半はわからないなりにチーム一丸となって【アイデア出し→決めて→進めて】を高速回転させながら、ICCに向けて爆速で準備を進めました。

無事にイベントを終えて、振り返ってみると

「あれはよかったな〜」
「これは次回もやろう」

というナイスアイデアやGOOD JOBはたくさんあったんですけど、それよりも

「ああすればよかったーーーーー!」

ということがたくさんありました。


記事のタイトルで「リチカでリッチ化失敗」と付けましたが、完全に戒めの意味を込めながら執筆をしております。あと「今のわたしたちならもっとうまくやれるはず」という気持ちもあります…

こうやってレポートとして残すことによって、今後、未経験でICCの準備をすることになった人にとってはかなり有益な情報になるんじゃないかと思ったわけです。むしろ1ヶ月半前の自分が読んだら泣いて喜ぶと思います。

なので未来ICCに参加されるスタートアップの皆さんと
過去の自分に向けて手紙を書くつもりでお届けしたいです!(涙)

1万文字を超えるかなりボリューミーな記事になりましたが、わたしたちがICCで学んだことを詰め込んであるのできっとお役に立てると思います。

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【掲げた目標はただひとつ】

Co-CEOの中西が最初のミーティングで目標を掲げました。

今回のICCで目指すものはただひとつ・・・





「優勝のみ」



【具体的にやること】の最優先事項に「優勝するのみ」と記載されています。

元も子もないスローガンのように見えますが、中西の目は本気でした。

(弊社Co -CEOの中西です)

リチカは、「Switch to The RICH. クリエイティブで、世界を豊かに。」をミッションに掲げる、クリエイティブテックカンパニーです。

支援実績社数も2022年で2,000社を超えることができました。クリエイティブの累計制作本数は50万本を達成。業績自体は順調に成長しているんですけど、まだまだ知名度が足りないんです。
「名前は知っているけど、どんなサービスを展開しているのかイマイチわからない」という声もよく聞きます。

ICCはそんな状況を打開する絶好のチャンスです。

ICCでは毎回60名程度の審査員を迎えて、出展ブースでプレゼンを実施し、総合的に採点をされて順位がつけられます。(ガーディアンアワードとして表彰されます)

・リチカの認知向上
・リチカがどんな会社か興味を持ってもらう

優勝することができればこの2つの課題が一気に解決。

ただこのようなことを考えているのは弊社だけではなく、おそらくICCに参加しようと考えている企業さんはみんな同じことを考えているのではないでしょうか?

この記事は細かい準備の段取りだけではなく、当日どのような動きをしたら良かったか、そしてどんな点が評価をされたのか、どうすれば優勝に近づけるのか、そして掛かる予算などに関しては細かい資料を参照しながら解説していきます。

見積もりに関しては何社も問い合わせたので、この記事に記載されている業者さんにそのまま連絡をすれば間違いないと思います。(※これだけでもかなり準備の時間が短縮されるはずです!)

【プロジェクトチームの編成】

各部署からプロジェクトチームをメンバーを選出をして総勢6名で準備に取り掛かりました。

【チームメンバーの役割分担】


当日は、他のメンバーも現場で手伝ってくれましたが、基本はこの8名で準備を進めました。人数的にはこのくらいいれば準備は問題なく進められました。

ちなみに、ICCの現場へ行ったメンバーは、代表・役員を除く、デザイナー、広報、営業、カスタマーサクセス、合計8名です。マーケの方などは東京オフィスで待機。    

【テーマ決め。リチカでリッチ化でいくぞ!!!!】


まずわたしたちはICCの来場者に『リチカ』という社名を覚えて帰ってもらうために、「リチカでリッチ化」というキャッチコピーを掲げることにしました。

【リチカでリッチ化】

実はこのキャッチコピーは2年も前に代表の松尾が考えたものなのですが、なかなか浸透していなかったので、今回のICCを機に全面に押し出そうと思ったわけです。

ちなみに「リッチ化」というのはリチカのという社名の由来にもなっている、「より良く、より豊かにする」という意味の「リッチ化」という意味です。世の中には、たくさんの課題が存在しますが、少し見方を変えたり、表現を変えたり、ちょっとした工夫で、より豊かな世界を作れる可能性がある。私たちは、その変換器のような存在でありたいと思っています。
ただ、よく「ゴージャスにする」というようなイメージされることが多いんですけど、本来の意味ではないのでリチカが目指すリッチ化がどんなものかもICCで伝えられたら良いなと思っていました。

結論から言うとキャッチコピーを最初に決めたのはとても良かったです。ノベルティグッズのデザインをするときにも、プレゼン登壇などでもテーマがあると資料も作りやすいです。あとイベント当日にツイッターで投稿することを考えると、ハッシュタグ投稿をしやすいキャッチコピーはUGCを生み出しやすくなるのでキャッチコピーは最初に決めておいたほうが良いと思います。

【これからどうするか会議】


テーマは決まりました。​次はどのように進めていくか、miroを活用しチームメンバーでアイデア出しをしました。

カテゴリーは大きく分けて3つ

・ブース設計
・ノベルティグッズ制作
・ピッチに向けて資料作り


この3つのカテゴリーから更に細かく分かれていきますが、このボード3つに区切って、思いついたアイデアをチームメンバーで自由に貼っていきました。(miroはアイデア出して、整理するのに便利なのでオススメです!)

※上記は、ノベルティ案一部抜粋したもの

そして50個近いアイデアの中から整理しタブレット・水・サウナハットに決定しました。

ノベルティグッズをただ真面目に制作して配布をしても、審査員/来場者の印象に残らないと思ったので、インパクトが残るようなものを制作したいと考えました。しかしICCに初参加ということもあって、どのくらいふざけていいのか空気感もわかりません。なので真面目なものとサウナハットのようなちょっとふざけたものをバランス良く作ることにしました。

ブースに来てくださった、格之進さん

どのくらいおふざけしてもいいのか、実際にICCに参加してわかったのですが、ちょっとは遊び心があっても大丈夫です。

会場全体の雰囲気はそんなにガチガチな感じではないので、弊社の事業とまったく関係のないサウナハット程度のものは全然許される感じでした。むしろサウナハットは来場者の反応もよかったので、ノベルティグッズの中で一つくらいは普通は作らないようなものにチャレンジする方が、来場者に楽しんでもらえますし、話題作りにもなります。

【ノベルティグッズ制作とブース設計】

【制作物一覧】

【ノベルティグッズ】

  • サウナハット(50枚)

  • Tシャツ(30枚)

  • ミネラルウォーター(1000本)

  • ブドウ糖(150箱)(追加で100箱)

【ブース設営】

  • バックパネル

  • テーブルクロス

  • パネル

  • チラシ

  • パンフレット

ここからは実際にどのように制作をしたのか、価格、工程、こだわりや苦労したところ、来場者の反応や、逆にもっとこうすればよかった点などを個別に記載していきます。

【ノベルティグッズ】

・サウナハット

このコアラもデザイナーが考えてくれました(かわいい)

ノベルティグッズの中では来場者の反応が一番良かったのがこのサウナハットでした。
Co-CEO中西とわたしが本当にサウナ好きなので、『ノベルティグッズで自分が貰えたらなにが一番嬉しいかな〜」と考えてサウナハットに辿りつきました。スタートアップ界隈でもサウナが好きな人はとても多いと思うので、興味を持ってくれる人がたくさんいました。


弊社のサウナ好きな人事

 単価は2,120円でした。
業者の問い合わせ先:アマゾンにてサウナハットを購入。刺繍屋さんにてデザインを持ち込み刺繍していただく。

サウナ好きとしてのかなり個人的な意見になっちゃうんですが、サウナハットはやっぱりフェルト生地が良いと思うんですよね。ビジュアルもどっからどう見てもサウナハットという仕上がりになります。リチカの非公式キャラクターリッチコアラを刺繍してかわいくデザインしました。
準備期間が短かったので、業者に頼むと納期が間に合わないことが判明して、アマゾンでサウナハット本体を購入し、刺繍屋さんにデザインを持ち込みで依頼して完成。

来場者からの反響
「可愛い、コアラ!」
「サウナハットだ!サウナ好きだから嬉しい!」
「コアラのキャラクター公式にしたほうがいいよ」
などたくさんの声をいただきました。


50個発注したのですが、「欲しかった」というリクエストがかなり多かったのでもう少し強気で100個作っても良かったです。撮影をしてSNSに投稿してくれる方もいたので、UGCを生み出す意味でもこういった、つい投稿したくなるような仕掛けを作る必要性は感じました。

・Tシャツ

単価は1,200円 コーナープリンティングでTシャツを依頼

Tシャツは実はノベルティグッズとしては作っておらず、社員用に30枚しか用意しなかったのですが、何名かの来場者の方から「そのTシャツいいですね〜」と言われたので配布用に+20枚くらい作っておいてもよかったです。

デザインの工夫なのですが、ICCではブースやプレゼン登壇の他にも美食会という会食などもあり、ジャケットを着る機会が多いのでジャケットを着用した状態でも【リチカでリッチ化】が見えるように設計しました。このTシャツを着ていれば名乗らなくても「リチカの人だ!」とわかっていただけるのでとても良かったです。

あと会場に発送するときにTシャツの箱の中にサイズを貼った紙を一緒に入れておくと、すごく取り出しやすくなります。(まめち)


デザインに関してはチームメンバーのデザイナーに何パターンか作ってもらったのですが、ノベルティグッズを作るときにはデザイナーがいると本当に助かるので、絶対にチームメンバーに入ってもらった方が良いです。デザイン案、修正案など爆速で上げてくれるデザイナーがいるとプロジェクトが確実に加速します。

・ミネラルウォーター


価格:¥191,862
業者の問い合わせ先:https://prwarter.com/

ミネラルウォーターは来場者に渡しやすいしコミュニケーションのきっかけになるんじゃないかと思い1000本発注したのですがこれは完全に失敗しました。結果的には900本余ってしまい、送り返す伝票を42枚手書きしたんですが腱鞘炎になるかと思いました。

デザインは持ち歩きできるような350mlでポケットに入れられるようなサイズで作成。パッとQRコードが目に入るようなパッケージにするなど、いろいろな工夫はしたのですが、なぜこんなに余ってしまったかといいますと、










会場が水分で溢れていたからです。







周りのほとんどのブースが水分を配布してますし、会場には美味しいコーヒーの準備もありました。お昼のお弁当にもお茶がついていたし、とにかく水分が飽和してます。次回参加するときはミネラルウォーターは用意しなくても大丈夫かなと思っているほどです。作ったとしても100本くらいで十分です。水は運ぶのが大変だし、余ったときに持って帰るのもお金がかかるし、発注数は本当に気をつけてください。

・ブドウ糖

業者の問い合わせ先:箱制作( https://www.graphic.jp/ )ブドウ糖(Amazon
価格:500枚:¥44,327
→大体一箱あたり120円
最初はミントタブレットを制作しようと思っていたのですが、他社さんのブースで作ることが決まっていたため、作ることができなくなったので途中でブドウ糖に変更しました。

ノベルティグッズ案は決定した時点でICC本部に確認する必要があります。参加他社さんとのノベルティグッズのかぶりが発生した場合は変更が必要になる場合があるので、なるべく早く確認を取ってください。

ブドウ糖にした理由はICCはプレゼンなどを聞く機会が多いので脳がきっと疲れるはずなので、糖分摂取ができたら元気になるんじゃないかと考えて決めました。

発注に関しては業者に頼むと1ヶ月掛かると言われたので自分たちで箱を作って、中身のブドウ糖を買ってきて詰めました。

150箱用意してあったのですが、会場でかなり人気で最初に用意していた分が途中でなくなってしまい、急遽ドン・キホーテでブドウ糖を補充しました。一応箱だけは持ってきていたので、現場で組み立てて詰めるだけだったのでうまく対応ができました。ブドウ糖は足りなくなったら現地調達できるものだったので、結果的には荷物の軽減もできて良かったです。

【ノベルティグッズの振り返り】

ノベルティグッズはモノにもよるんですが、業者に発注すると大体1ヶ月くらい掛かると思って早めに動いた方がいいです。

記事を読んでいただけるとわかると思うんですが、終始バタバタとしながら準備を進めていて、特にノベルティグッズに関しては「あと1ヶ月早く動いておけばよかった!」と常に思っていました。
冬のICCは2月中旬開催なので年明けすぐに発注してもギリギリなんですよね。しかも年始を挟むとあらゆる動きが遅くなるので、納品から逆算すると遅くても12月中には発注している必要があります。そこからさらに逆算すると11月の終わりには動き始める必要があります。

・良かった点
・特につくってよかったのはサウナハット。
・全部のノベルティにQRコードを掲載。各ノベルティ専用のQRコードを読み取ると、日替わりで動画が流れてくる仕組み作り。「リチカでリッチ化」を覚えていただける仕組みが実行できました。

・大変だったこと
・水が大量に余ったこと。その他、ノベルティグッズの適切な発注数に関しては、過去に出展経験のある人の数字を本当に参考にしたほうがいいです。ノベルティグッズに関しては売り切れる数字を現実的に考えて発注したほうがいいです。荷物を送り返すのが本当に大変なので。
・ノベルティの種類が多かったので、もう少し絞り込んで、体験を作りこむまで設計してもよかったかも....初参加だったのであれこれ作りすぎた感がありました。

【ブース制作】

バックパネルデザイン案
ロールアップバナーデザイン案


【業者の問い合わせ】

業者比較

・バックパネル
・テーブルクロス
・パネル
業者の問い合わせ先:SNS株式会社
価格:¥114,500

→こだわり
コーポレートカラーである赤を使い「リチカでリッチ化」がしっかりわかるインパクトがあるデザインにしました。あんまり赤を使いすぎると「リチカでリッチ化」のメッセージが伝わらなくなってしまうので、デザインのバランスは何度も調整をしました。

 
・チラシ

業者の問い合わせ先:グラフィックス
価格:¥4,970

・パンフレット

ICCのパンフレットの現物を見てにっこりのCo-CEO中西

・備品発注
 →モニター2台
業者の問い合わせ先:https://www.junc.net/rental/large-monitor/00042/
 →現場に持ってきてくれて指定のお時間にお迎えにきてくれる
価格:¥68,000

【全費用】

  • ICCチラシ ¥4,970

  • Tシャツ ¥37,000

  • テーブルクロス / バックパネル / ロールアップバナー ¥129,250

  • 水 ¥191,862

  • サウナハット - 帽子 ¥48,802

  • サウナハット - 刺繍デザイン ¥57,200

  • ブドウ糖 ¥7,920

  • ブドウ糖用パッケージ ¥44,327

  • 参加費用 ¥5,197,500(※ICC FUKUOKA2023時点の価格)

  • 美食会費用 ¥320,000

  • 交通費・旅費 ¥469,175

  • ペーパーカタログ(総合版) ¥2,000

  • 名刺 ¥30,520

  • サウナハット用シール ¥2,370

  • モニターレンタル費用 ¥68,000

  • ヤマト発送費用(福岡→ヒルトン) ¥554,740

  • メッセージカード ¥514

  • ICCチラシ ¥6,340(※刷り直ししたため。)

合計:¥6,672,490

【準備全体のスケジュール】

  • 1月2週目:キックオフ実施

    • 毎週ICCプロジェクト定例実施:計4回

  • 1月2週目以降:ノベルティなどできたものから発注

    • ノベルティによってこの時点で納品間に合わないものもあるので注意。

  • 1月3週目:ホテル・飛行機予約

  • 2月1週目:ノベルティやバックパネル納品

  • 2月2週目:オフィスでリハーサル実施、郵送対応

  • ICC当日:以下のスケジュールを作成し、各自ICC参加。

ICC参加メンバーのスケジュール

【スプレッドシートを活用し、一元化】

【持ち物リスト】

よかったら、PDFも用意しております。DLください。

【当日のブース運営でやったこと】

ブース設営はぶっつけ本番だと、「組み立てができない」「これが足りない」などハプニングが予測できたので、本番4日前に会社で仮設営をしました。

オフィスにてリハーサル

仮設営では特別足りてないものや、組み立てられないことはなかったのですが、当日安心して現場に行けるように、特に初めてカンファレンスに参加する企業さんは絶対にやっておいた方が良いと思います。現場のイメージもつきやすくなります。

段ボールに梱包作業(弊社は48個も郵送しました)
現地で誰がみてもわかるように、何が入っているのか分かりやすくプリント
現地に到着後、Co -CEOの中西も積極的に準備を頑張ってくれました!!!

【必要な人員と役割分担】


ICC現場メンバー:8名
デザイナー:現場への指示出し、ノベルティ管理、QRコード動画制作依頼
広報:写真撮影やSNS運用
営業:プレゼン、サービス説明
カスタマーサクセス:サービス説明

東京オフィスメンバー:3名
マーケティング:現場からの情報共有キャッチアップし、フォロー
推進者:現場から送られてきた動画の編集

【ブースでやって特によかったこと】


日替わりオリジナル動画が流れるQRコードを各ノベルティに掲載

【ガーディアン・アワードの準備】


プレゼン内容の軸は「リチカでリッチ化」のワンメッセージで伝えることは決まっていたのですが、サービス内容をどう伝えたらいいのか社内で模擬プレゼンを10回実施し、社員からフィードバックをもらい、資料やプレゼン内容のブラッシュアップを繰り返しました。当初予定していたプレゼンから5回ほど資料の作り直しを経て、本番に挑みました。

模擬プレゼン後の様子

【ガーディアン・アワード当日】

当日のピッチの様子

登壇当日なんですが、周りの他社さんのブースや会場全体の雰囲気、来場者さんの様子をみて、「もっとこう発表した方がいいんじゃないか」という意見がチーム内から出たため、当日に資料を作り直しました。

というのも当初わたしたちは一回のピッチで2〜3名の審査員にプレゼンするのを想定していたのですが、一回のピッチで審査員が1名しか来ない場合もあったり、雰囲気的に一方通行の情報提供をするよりも、審査員とコミュニケーションを取りながらお話をした方が良いと判断したからです。なので多人数に向けてというよりも1対1のコミュニケーションを意識しコミュニケーションが取れるよう、ハイブリット型の資料・プレゼンに当日作り直しました。

実際に現場にいって雰囲気を感じて、変更した方が良い場合はあると思うので、対応できるように心づもりをしておいた方が良いと思います。

【審査員に向けた個別メッセージカード】

審査員ひとりひとりに向けたメッセージカード


ブースには来場していただいた審査員の方、個別にQRコードで読み込める動画を作って用意をしておきました。事前に審査員の方の名簿を参照しながら下調べをしながら動画制作をしたのですが、二日目に来場される審査員の方が前日にカタパルトグランプリで優勝された方がいらっしゃったので「おめでとうございます!」のメッセージをいれて動画を取り直したりしました。その他の審査員の方も何本か当日に撮り直しをしたのですが、鮮度が高い動画になったので、その点を高く評価していただきました。リチカはクリエイティブの会社なのでその点をアピールすることができてよかったです。

60人の審査員に向けて台本を作成

ちなみに個別動画制作に関しては手紙を書くようなイメージで動画を制作をしたかったので、審査員のリサーチを徹底的にしました。

【ハプニング】


当日のピッチで審査員に宛てたメッセージ動画を作り直すために東京の本社とやり取りをしようと思ったときに、予期せぬアクシデントがありました。



それはWi-Fiです。




当日会場にはかなりの人数が来場しているので、電波がめちゃくちゃ悪いです。LINEさえも受信できないくらいに悪いです。なので必ずポケットWi-Fi(電波が強力なもの)はレンタルしてください。大切なことなのでもう一度言います。


ポケットWi-Fiをレンタルしてください。



あと何らかのトラブルで最悪、電波が繋がらないということを想定して、ネットに繋がないと閲覧できないような必要資料はプリントアウトしておくと、いざというとき役に立つと思います。

【細かいところ】

  • 持って行ったものリストは作成して行った方がいいです。終わったあと何持ってきたのか必ずわからなくなります。

  • 特にコード類は会社の名前シールを貼ってくと便利です。

  • ハサミ、養生テープ、マッキーは現場がご用意くださいました。

【広報として事前に準備したこと】

ICC参加に向けて、ちゃんとアピールをしていく必要があると考えて、プレスリリースを一週間前に1本、ICC初日に1本出しました。

ICC開催中もランキング速報を出したりしました。1位をとる予定だったので、1位をとった際のプレスを事前に作成。2位用も念の為作っておきましが、惜しくも3位だったので、ランキング発表当日はプレスリリースを1から書きました(悔涙)

<速報でランキングを載せたもの>

ICC開催中にすぐにプレスリリースが出せる準備をしていくと、トレンドにも乗りやすくなります。(ちなみにICC初日に公開したプレスリリースはSNSシェア数ランキングにランクインしました)

【SNSでのUGCの作り方】


今回広報としてTwitter発信は特に力を入れて挑みました。
開催前まで盛り上げられるようにTwitteのハッシュタグにもこだわり #ICCでリッチ化でICCの検索でひっかかる、かつリチカにたどりつくハッシュタグに設計しました。

なるべくリアルタイムで発信できるようにTwitterを常に開いてエゴサをしてました。リチカについてツイートをしている方にはすぐにいいねとRTをしてリプライ。メンバーにもツイートを共有してRTをしてもらいました。

当日はブース来場者がSNS発信をしやすいような工夫を考える必要がめちゃくちゃあります。例えばハッシュタグを事前に考えておいてパネルに記載するとか、イベントの開催前にハッシュタグツイートとかをして盛り上げるとかです。あとサウナハットは #ICCでリッチ化 のタグをつけてツイートしてくれた方に抽選でプレゼントしたので多くの方が投稿をしてくれました。

ブースのことや、各メンバープレゼンやカタパルトどの登壇やサポートなどで人手が足りなくなりがちだと思うんですが、当日バタバタしちゃって投稿ができなかった!ということがないようにSNSの発信担当者を決めて張り付いた方がいいです。

【ICC FUKUOKA 2023を振り返って】


準備などは本当に大変でしたが、参加して本当に良かったです。
これは後日談なんですが、ICCが終わってからお会いする人に「あ、リチカでリッチ化でしょ?」と何度も言っていただけました。SNSの発信はICC開催中かなり注力したので、これはかなり嬉しかったです。
その他にもお打ち合わせに繋がった会社様も数社ございましたし、協業のご相談もありましたので、成果としては手応えを感じております。

【チームメンバーについて】


今回、チームメンバーの中で特にがんばってくれたのが弊社デザイナーのきなこさんでした。ノベルティグッズの制作では短い期間の中でデザイン案を何パターンも即日に出してくれたり、修正案も爆速で作ってくれました。当日の資料変更や、SNSでの発信用の素材作りを現場で制作するなど、広報のわたしと二人三脚で盛り上げてくれました。ICCに向けて社内チームを作るとしたら絶対にデザイナーにはいってもらうほうがいいです!強く勧めます!

また、全社でICCを盛り上げるため、東京オフィスでもメンバーが集まり応援隊ができていました!全社で一体化できるイベント。まさに、団結力が試されるイベントでした。

【リチカでリッチ化、失敗】


今回ICCに参加するにあたって「優勝すること」を一番の目標に掲げて準備をしたわけですが、ガーディアンアワードの結果は総合3位でした。


ここまで…ここまでやったのに3位…

めちゃくちゃ悔しいです!!


でも今回優勝Helpfeelさんの展示やプレゼンはサービス内容がとてもわかりやすく伝わる設計になっていて、とても勉強になりました。優勝するのもみんなが納得する内容だったと思います。そして去年の優勝に続き今回準優勝されたUPSIDERさんの展示 発表も素晴らしかったです。

Helpfeelさん、UPSIDERさんに続き3位入賞を果たしたわけですが、正直もっとやれる部分がたくさんあったと思います。ICC初参加だったのでわからないことだらけだったのですが、今回多くのことを学びました。

ICC代表の小林さんが「ICCは駅伝みたいなものです」と仰っていました。毎回1から作って、ゴールをしたらまた次のICCに向けてまたはじめから準備をします。前回の成績が良ければ次も負けられないというプレッシャーが出てくると思いますし、クオリティーを下げることなく成長していかなくていけません。

今回わたしたちはその舞台に初めて立たせていただいたわけですが、反省と次回のICCに向けて課題もしっかりと見えたので、必ず優勝をします。

【後日談、ガーディアン・カタパルトについて】


ガーディアン・カタパルトとは、ICCに出展した企業が振り返りのプレゼンを行い、学びをお互いにシェアする場です。プレゼンした後は、投票があり、ガーディアンアワード同様に、順位がつけられます。

ICCでは3位という結果に終わり、なぜこのような結果になってしまったのか、この1ヶ月間チームメンバーと反省と振り返りをしてました。

ガーディアンカタパルトの登壇で話したことはこの記事に書かれている内容とかなり似ているのですが、今回リチカが達成できたことや反省点、課題点などを細かく分析をして発表をしました。


その結果、優勝することができました!


本戦では優勝することはできませんでしたが、少しでも爪痕を残すことができてよかったです。


【最後に】

最後になりますが、今回の準備を進める上で、UPSIDERさんが以前に参加されたICCで振り返りレポートの記事が大変に参考になったので共有させていただきます。この記事を執筆してくださったUPSIDERマーケティング担当のMomokoさん本当にありがとうございました。Momokoさんの記事がなかったらICCを乗り切れなかったと思います。また、当日サポートしてくださった、ICC運営の方々には本当に頭が上がりません。
本当にありがとうございました!

本記事も今後ICCに初めて参加される企業さまやリチカのブースに興味を持ってくださった方のお役に立てばと思います。

受け取ったバトンが次の方に渡り、また誰かに続いて今後のICC、そしてスタートアップ界がどんどん面白くなっていったら嬉しいです。

最後までご精読いただきありがとうございました!

次回は2023年9月のICC in京都でお会いましょう!



リチカ広報 根岸


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