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あなたの「強み」ズレてない?

今回は様々な転職希望者との面談で感じたあなたの「強み」について思った事をお話ししていきます。



①大学職員における「強み」

エントリーシートや面接の質問でありがちな「強み」や「自己PR」。これ、何を言えばいいか悩みますよね? 自分で決めた強みがなかなかESで通らない、面接で答えてもあまり面接官のリアクションが良くない、こんなことは1度や2度は経験があるかと思います。時折本当にこの強みで良いのか心配になったりすることも。何を強みにすればよいかは以前書いた記事を参考にしていただければと思います。

もちろんこの中の強みが正解というわけではないですし、これ以外にもいくらでも強みの種類はあります。自身に合った強みを見つけることが一番です。

②「経験」→「強み」の説明だけで終わらない事

ただ、自身の業務経験から抽出された「強み」が論理的に述べられればそれでよいのか、というわけでもありません。結局はその強みが大学職員の業務としてどのように活かせられるか、ここまで落とし込まなくてはいけません。
過去に損保で働いている相談者がおり、強みは顧客との「調整力」をあげていました。面接では自身の業務とそこから抽出される強みとして論理的に述べていたのですが、その中で「それが大学職員としてどのように活かせるのか」といった突っ込みにうまく返答できなかったようです。もちろん面接によってはそこまで聞かれないこともあるかと思いますが、内定を意識して入念に準備するのであれば、そこまでは回答を準備しておくべきです。
このように具体的に大学職員としてどのように活かせるか、ここまで落とし込むには大学職員の業務内容の理解もかなり重要になってきます。他大学からの転職であれば当たり前に理解していますが、他業界であれば大学職員が普段何をしているかなんてなかなか理解が難しいところかと思います。

③あなたの「強み」ズレてない?

また、別の相談者では銀行員をやっていて、住宅ローン業務からのお客様への「提案力」や大きな金額を扱うためプレッシャーの中でも丁寧に遂行できる「正確性」を強みとして挙げていました。こうした強みからこの方は会計業務で活かそうとしていましたが、私もこの方も腑に落ちていませんでした。というのも「数字を扱う=会計業務」に直結しないので、この方はかなり安直に結び付けており、これではせっかくの強みが活かされていない状況でした。
そこで私は「入試課」の業務で強みを活かすことを勧めました。実際営業のように高校で進路担当の先生と話すことも多いですし、入試関係の業務はミスが許されませんから大きなプレッシャーの中でかなりの正確性を求められます。こうした銀行での住宅ローン業務で培われた強みが、大学職員の入試課の業務で活かせる、という内容でうまくまとめることができました。

④自分では気づけない「強み」の活かし方

このように、他業界の方が自身の強みを活かす方法を自力で見つけるのは困難なことです。そんな時は大学職員関連の誰かにこれで良いか聞いてみるのがお勧めです。大学業界はなかなか偏った業界のため、実際の業務を知る人に聞くのが一番効果的です。そうすれば今まで自分で気づけなかった新たな視点を見つけることができ、回答により論理性・整合性を増すことができるでしょう。もちろん最初から自分で用意した回答がそれで問題なければ、それで大丈夫という安心を得られることもあるでしょうし、他の方の視点を入れることはどのみち自身の回答を向上させることができます。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか。
今回は大学職員の「強み」についてお話ししてきました。
たしかにここまで具体的に聞かれずに内定までいけることもあるかと思います。ただ、内定がなかなか取れないのであれば、できる準備は可能な限り尽くし、聞かれる可能性のある質問には可能な範囲で準備をしておく、これに尽きます。
今回の記事が大学職員を目指す人のために少しでも貢献できれば幸いです。

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