大学職員@教務課(大教さん)

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大学職員@教務課(大教さん)

@UniStaff_kyoumu 大学職員として働いています。大学職員やキャリアに関する情報を発信。気軽にご相談ください。問合せは上記TwitterアカウントのDMから。

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大学職員ってどんな仕事?(部署や業務内容について)

大学職員はホワイトって聞くけど、他の業界で働いている人からしたらどういった仕事をしているのかあまりイメージが湧かないと思います。実際に大学に行っていた人は、窓口での対応や就職の相談に乗ってもらったことがあるかもしれません。しかし、学生視点から見えるのは業務のほんの一部です。 今回はそんな大学職員にはどういった部署があり、どういった業務内容なのかを簡単に説明していきます。これらを理解していると、エントリーシートや面接でありがちな「実際にどういった業務をしてみたいか」「あなたの業

    • 2023年度私学助成金の減額や不交付について

      今回は私学助成金の減額や不交付についてお話ししていこうと思います。以前の記事でも少しお話しした私学助成金がどのような要因で減額や不交付が決まるのか見ていきましょう。 ①「私学助成金」とはまず、「私学助成金」とは何か、お話ししていきましょう。 といっても以前の私の記事でもお話ししているので、そちらをご覧ください。 もうすごく平たく言うと、「私立大学でも諸条件のもと文科省管轄の法人から補助金を頂いている」そんな感じです。 ②減額や不交付の決定先日このようなネットニュースの記

      • 【小説】オンステージ~第6章「魔法なんてない」~

        前章 ※この物語はフィクションです。 第6章 「魔法なんてない」 「お~!今度は大学職員になったんだ!すごいじゃん!」  年末になり、また地方から帰省している唯一の友人と飲んでいる。なんだか会うたびに俺が転職しているようで継続性の無いやつに思われてそうだ。実際そうなのだが。 「それでさ、相談なんだけど・・・話の通じないやつにどうやったら通じるようになると思う?」    俺は短大で働き始めてからの悩みを友人に打ち明けた。 「え、そんなの無理じゃん。だって話が通じ

        • 個人的な雑記⑧(頑張れ!受験生)

          2月と言えば受験シーズンですね。今日はそんな受験生に向けてつらつら書いていこうと思います。そもそも自分の読者に受験生いないと思いますが。 ①大学受験の思い出 まずは私の大学受験の思い出から。国公立や上位校を目指していたのもありセンター試験(今の共通テスト)を受験した私。英語と数学が過去最高得点を取り家で狂喜乱舞していたのを覚えています。ただし、国語が元々苦手でいつも通りしょぼい点数しか取れませんでした。出願予定だった国公立大学はD判定、これは2次試験でかなり取らなければ合

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          大学の定員割れ&学生数過去最多

          今日は先日見たネット記事から大学の現状をお話ししていきます。 ※余談ですが、今回の画像はいらすとやの機能で「AIいらすとや」というのがあったので「大学 定員割れ」と入れて作ってみました。 ①定員割れの私立大学、過去最多まずはこちらの記事 はい、大学職員からしたら見たくないですね(笑) 大学関係者から悲鳴が聞こえてきそうな記事です。 とまあ率直な感想はさておき、いつも自分が意識しているのが「マクロな全体の記事は参考にならん!」ということで、もう少し分解して見ていきましょう。

          大学の定員割れ&学生数過去最多

          大学における「合理的配慮」について

          今回は大学における「合理的配慮」についてお話しします。大学関係者、特に学生支援系、教務系の職員の方は最近よく耳にするのではないでしょうか。 前回に引き続き学生支援系の内容なので、またご意見ありましたらウェルカムです。 ①「合理的配慮」とは そもそも「合理的配慮」とは何か、という所からお話しします。 この言葉は令和3年に障害者差別解消法が改正され、3年以内に事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されたことにより普及していきました。 具体的な内容としては、 ①

          大学における「合理的配慮」について

          【小説】オンステージ~第5章「知らなかった世界」~

          前章 ※この物語はフィクションです。 第5章 「知らなかった世界」 (なんで話が通じないんだ・・・!)  俺は困り果てていた。  ついに4月から大学職員として働き始めた(派遣社員だが)。人気で高倍率の仕事なので、どういった業務が待ち受けているのか不安もありながら、それでも大学職員になれた喜びが勝っている。  当たり前だが、大学業界の4月はとても忙しい。入学者を受け入れる準備、入学式から新入生と在学生向けのオリエンテーション、そして実際に授業が始まれば履修登録やら教

          【小説】オンステージ~第5章「知らなかった世界」~

          大学の奨学金について

          今回は大学の奨学金についてお話しします。奨学金の説明から、実際の様々な奨学金まで主にネット上で調べられるものを紹介していきます。 (私の業務の専門外ですので、誤りや追加情報がありましたらお知らせいただけると助かります) ①「奨学金」とは大学生にとって学費はほとんどの学生の懸案事項かと思います。そうした金銭的負担を軽減してくれるのが「奨学金」です。といっても知っている人も多いかと思いますが、改めてこの「奨学金」について説明していきます。 金銭的援助が受けられる奨学金ですが、奨

          大学の奨学金について

          24卒内定者と25卒就活生の懇談会

          今回は先日行った24卒の大学職員内定者と25卒で大学職員に興味のある就活生との懇談会についてお話しします。 ①既に動き出している25卒の支援 既に25卒の就活は動き出しています。といっても実際は早期選考を行っている企業やインターンシップくらいですので、大学職員の本格的な選考開始は2024年の3月ごろから始まります。ちなみに、インターンシップについては25卒から4パターンに分類化され、中でも専門的なものや長期的なものは選考に加味することが”おおやけに”できるようになりました

          24卒内定者と25卒就活生の懇談会

          新卒vs中途 ~大学職員になるならどっち?~

          今日は大学職員になるなら”新卒”でなった方がよいか、”中途”でなった方がよいか、私なりの考えをお伝えしていきます。 ①就活生からの質問 就活をしている大学生から「大学職員になるなら新卒でなるべきですか?それとも一般企業を経験してからなるべきですか?」こんな質問を受けることがあります。 これについては私は以下のように答えています。 「もしあなたが大学職員と一般企業を50:50で考えているのであれば、新卒では一般企業を目指すのが良いです。もし大学職員になりたい比重の方が大き

          新卒vs中途 ~大学職員になるならどっち?~

          【小説】オンステージ~第4章「分かれ道」~

          前章 ※この物語はフィクションです。 第4章 「分かれ道」 『【新着/未経験OK!人気の大学事務!小規模のアットホームな職場です】』  2月末に内定を貰った直後に、このような件名の派遣紹介メールが届いた。しかも直接雇用を前提とした紹介予定派遣だ。時給は1500円を超えている。  「派遣かあ・・・」  どんなに条件が良く希望している仕事だとしても、過去の経験から派遣という雇用形態に躊躇してしまう。しかも人気の大学職員だ。きっと派遣だとしても高い倍率を乗り越えなければ

          【小説】オンステージ~第4章「分かれ道」~

          【小説】オンステージ~第3章「選べない選択肢」~

          前章 前々章 ※この物語はフィクションです。 第3章 「選べない選択肢」 「そういや最近仕事どうよ?順調?」  年末になり、地方に勤めている友人が地元に帰省して半年ぶりに飲んでいる。俺の大学時代の唯一の友人だ。前回一緒に飲んだのがお盆休みだから、俺がちょうど営業の派遣を始めた時期か。友人には営業に転職した、としか言っていない。口を割ってでも“派遣”なんて言えない。ましてや今回その“派遣”をクビになったなんて以ての外だ。 「まあぼちぼちかな。最近は一人で外回りしてる

          【小説】オンステージ~第3章「選べない選択肢」~

          あなたの「強み」ズレてない?

          今回は様々な転職希望者との面談で感じたあなたの「強み」について思った事をお話ししていきます。 ①大学職員における「強み」 エントリーシートや面接の質問でありがちな「強み」や「自己PR」。これ、何を言えばいいか悩みますよね? 自分で決めた強みがなかなかESで通らない、面接で答えてもあまり面接官のリアクションが良くない、こんなことは1度や2度は経験があるかと思います。時折本当にこの強みで良いのか心配になったりすることも。何を強みにすればよいかは以前書いた記事を参考にしていただ

          あなたの「強み」ズレてない?

          【小説】オンステージ~第2章「なんとなく生きてただけなのに」~

          前章 ※この物語はフィクションです。 第2章 「なんとなく生きてただけなのに」 『・・・カタカタ・・・『○○高校 偏差値』・・カタカタ・・』  はれて先日ニートになった俺は、求人を調べようとパソコンを開いた矢先、出身高校の偏差値を調べている。自分の出身高校の偏差値を調べるのはもはや癖になっている。検索ページには、偏差値と共に素晴らしい進学実績が並ぶ。 俺は中学の時は成績が上位で生徒会長もやっていた。そして高校受験では県内上位校に合格。正直人生のピークはここだったと思う

          【小説】オンステージ~第2章「なんとなく生きてただけなのに」~

          【小説】オンステージ~第1章「優秀って何?」~

          いきなりですが、創作の小説を書いてみようと思いまして。果たして自分のフォロワーにニーズがあるか分かりませんし、続くかどうかわかりませんが、やってみようと思います。一応若者のキャリアとかそういう類の内容になっていますので、よろしければぜひご覧ください。 それではどうぞ。 ※この物語はフィクションです。 第1章 「優秀って何?」(くそっ!俺は優秀なんだぞ)  帰りの電車でスマホを眺めている。しかし、スマホの画面は頭に入らない。仕事の失敗が俺の頭の中を邪魔する。  俺は今日も営業

          【小説】オンステージ~第1章「優秀って何?」~

          成績の疑義について

          今回は大学の教務の中でも「成績の疑義」についてお話しします。たまには大学職員っぽい仕事の話もしておかないと、ちゃんと職員として働いているか疑わしいですからね(笑) ①「成績の疑義」とは 教務として成績も担当していますが、その中でも「成績の疑義」という業務があります。仕事としてはそんな大きなものではないのですが、どういったものかというと成績が公開された後、一定期間(だいたい1週間くらい)学生からの成績に関する質問を受け付ける、といったものです。 流れとしては・・・ 成績が