【Kampo opinion・［Ⅲ］/［8］】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』［第Ⅲ章〜8節］

［アプリ制作版-Beginning］【Kampo opinion 〜 『いったい、私はどの様な体質なの!?』】〜、いよいよアプリに載せる診断法の解説［「東洋医学の方程式」を駆使して、「自身のsine（サイン）」を知る〜【第Ⅲ章/第8節】］

【アプリ-Beginning】〜［「東洋医学の方程式」を駆使して、実際に「自身の体質」を分類してみよう!!…一部抜粋］、　

◉［第Ⅲ章］〜『水滞（水毒）証体質』／素因12分類、

●「水分代謝」が悪く、『水』が体内で停滞している状態を指す。 「余分な水分（水毒）」が溜まっているので、［ぽっちゃり体型／汗を掻き易い／軟便・下痢気味の傾向がある／頭や体が重だるく感じ易い］等の特徴がある。
□体の潤いの源である『水』は、『気/血/水』の潤滑油＆ラジエーター水 的な役割。
『水滞（水毒）』は「水分の消耗と排出」が上手くいかなくなる状態の事。
弊害として、「代謝機能が弱まる事で、水が溜まってしまう」。
「原因」としては、
・『素因 ⇒ 脾虚証』による運動不足、…
・『内因 ⇒ 思/憂』による気の循環阻害、
・『外因 ⇒ 湿邪』による体内の水代謝阻害、… 等の理由があります。
【出易い症状】として、〜
◆「浮腫み」、
◆「軟便・下痢ぎみ」、
◆「ニキビ、吹き出物」、
◆「太り気味」、
◆「身体が冷え易くなる（体表面）」等。

〜［素因12分類〜『水滞証』］〜

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※［前回までの、『気虚証（気陥を含む）』、『血虚証』、では、…「最終章」〜『誰にも解かる漢方概論』からの、例題シュミレーションを、それぞれの「節（体質/症状/性格/五行）等」に分類して考察してきましたが、…
今回より、…「もっと身近に、この “sine” を感じて貰う為」に、…わかり易く、考察してみます。］

〜「Naturalflavor」より 〜

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◉今回より、『12通りの素因体質』（【第Ⅲ章〜水滞（水毒）証体質】）の『各節』をピックアップし、…
「知るべき、自分の体質の査定/考察する〜『身体のsine/サイン』（「方程式」〜 体質/症状/性質の考察➀）」にて、…

■［Ⅰ］【実際に『水滞（水毒）証体質』が元々持っている「身体的症状」（sine）とは!?、…】
［質問事項］
➀「体・顔が浮腫む/水太り気味である」、
②「軟便・下痢気味である/腹を下す」、
③「ニキビ・吹き出物が出る/発疹がある」、
④「身体が冷え気味/体表面が冷たい」、
⑤「身体が重だるい/怠い感が起こる」、
⑥「よく頭が痛くなる/よく頭が重くなる」、
⑦「体型がポッチャリ型に近い/太り気味」、
⑧「関節の強張りがある/関節痛が出る」、
⑨「運動不足である/何時も怠慢であった」、
⑩「膀胱炎になり易い/頻尿（尿量少ない）」、
⑪「胃液が逆流する（逆流性食道炎）」、
⑫「唾液が多く、飲み込んでも 直ぐに湧いてくる」、等 を訴え易い…。　

□ 上記を「考察」すると、…「第1節」にて、
・［『水滞証』は主に『脾/肺/腎の虚』から、…「水滞（水毒）」が久しく続くと、上記の症状が現れる。］等や、…
・［そもそも『素因』として『脾/肺/腎の虚証』の方は、慢性的に身体の各所に「水滞（水毒/痰飲）」が起こり易い。］、…　
と解説しております…。　

・「第1節」の解説を読んでも、… 上記の「➀〜⑫」の質問全てに、『素因としての、脾/肺/腎の虚』が絡んでいる事が解ります。

・では、何故「こんなにバラエティー豊かな症状」が、「同じ病理」なのか!?、…　
と云う事になりますが…。
※［ここに、「東洋医学の方程式（sineの見分け方）」を駆使する理由があるのです。］

◆ 例えば、…
➀「体・顔が浮腫む/水太り気味である」、
②「軟便・下痢気味である/腹を下す」、…　
④「身体が冷え気味/体表面が冷たい」、… 　
⑤「身体が重だるい/怠い感が起こる」、…
⑥「よく頭が痛くなる/よく頭が重くなる」、
⑦「体型がポッチャリ型に近い/太り気味」、　
⑩「膀胱炎になり易い/頻尿（尿量少ない）」、
⑫「唾液が多く、飲み込んでも 直ぐに湧いてくる」、 とありますが、…
これらは全て、『脾/肺/腎の虚』からスタートしている病理である。

●『水滞』〜、「非生理的な水（津液）が体内に貯留した状態」を指します。（日本では、（水毒）と云う）
・原因は、「水（津液）の代謝障害」で、…
［主として、津液代謝に関わる臓腑（脾/肺/腎）が失調する事により生じます。］
症状としては、…
・『脾』の機能障害があると、「胃中の水液が吸収されず、 胃内停水（胃に水がたまって、チャポチャポ音がする状態）や下痢を引き起こし」ます。
・『肺』の場合は、「肺部に水が溜り、鼻水や稀薄清澄な痰（寒痰）を伴う咳を生じ」ます。
※［『肺』は、皮毛（皮膚）を司る事から、「浮腫/アトピー性皮膚炎」等を生じ易くなる。］
・『腎』の場合、「排尿異常/浮腫を起こし易くなる」。
※［更に、「水滞が上昇する」と、「眩暈（めまい）/動悸/息切れ/多量の痰を伴なった咳嗽」等を生じる。］

〜「花月クリニック/津液の生理」より 〜

・要するに、「脾の胃気下降作用（消化後の飲食物（水穀）を、下（下焦まで）に降ろす気の作用）」が失調してしまう事で、… ➀〜⑫の様な症状が生まれるのである。
※［何らかの原因（病因）で中焦（脾・胃）に水（津液）が停滞する。］
+［『肺』の関係は、…『脾』で作られた、「水穀の精微（消化物のエネルギー）」は、『肺』の宣散と粛降（発散/散布作用）等により、全身に巡らされる。］
+［『腎』の関係は、…『脾』で作られた、「水穀の精微（消化物のエネルギー）」は、「腎陽の温める作用」等により、「体内の水分の吸収と、排泄を促進する機能」を有する。］

※ 上記の「病理」がベースとなり、…
□［「➀体・顔が浮腫む/水太り気味である」や、「⑦体型がポッチャリ型に近い/太り気味」の場合も、「メインとなる虚」が『脾/腎の虚』であり、…
+『内因（感情 -思/憂）』、『外因（外邪 -湿邪）』、『不内外因（暴飲暴食/ストレス）』等 病因の影響が、久しく続いた為に、…『脾/腎』の臓の働きに影響が及んだものである。］
※［「⑦体型がポッチャリ型/太っている」になると、更に『水滞（水毒）』が進んでいる状態なので、『痰湿（痰飲）』の「証」とみなす］

□［「②軟便・下痢気味である/腹を下し易い」、「④身体が冷え気味/体表面が冷たい」の場合も、「メインとなる虚」が『脾/腎の虚』であり、…
+『内因（感情 -思/悲）』、『外因（外邪 - 寒邪）』、『不内外因（ストレス）』等 病因の影響が、久しく続いた為に、…『脾/腎/肺』の臓の働きに影響が及んだものである…。］
※『腎/脾の虚証』の病理状態では、「下焦」の「陽気（命門の火）不足」が起こり易い。

□［「⑤身体が重だるい/怠い感が起こる」、
及び「⑨運動不足である/何時も怠慢であった」の場合は、「メインとなる虚」が「素因」から『肺/脾の虚』であり（余り動かない）、
『内因（感情 -思/憂）』、『外因（外邪 -湿邪/寒邪）』、『不内外因（労逸/ストレス）』等 病因の影響が、久しく続いた為に、症状が現れたものである…。］
※［『外邪⇒湿邪/暑邪』にも影響され易い体質であるので、「梅雨時期に身体が怠い」等の症状が現れる。］
※［何時もぐうたらする/ダラダラする】になると、更に『水滞（水毒）』が進んでいる状態なので、『痰湿（痰飲）』の「証」とみなす］

□［③ニキビ・吹き出物が出る/発疹が出る、
… の場合は、「メインとなる虚」が「素因」から『肺/脾の虚』であり、…
+『内因（感情 -思/憂）』、『外因（外邪 -湿邪）』、『不内外因（ストレス）』等 病因の影響が、久しく続いた為に、「胃熱」が現れたものである…。］
※［そもそも『素因』として『肺/脾/腎の虚証』の方は、身体の各所に「湿疹（水⇒津液の滞り）」が出来易い。］
※［【ニキビ/吹き出物/発疹が慢性的する】になると、更に『水滞（水毒）』が進んだ状態なので、『痰湿（痰飲）』の「証」とみなす］

【⑧関節の強張りがある/関節痛が出る】、
◇『脾/肺の虚』から、「脾の陽虚」となり、『肌肉に水滞（水毒）』が起こった場合に、… +『外邪 - 湿邪＆陰虚による虚熱』の侵入を「関節部」に許してしまう事により症状が起こる。　
※ メインの『素因の虚』となるのは、『脾の虚』である。　
※［『外邪⇒湿邪』にも影響され易い体質であるので、「梅雨/夏場」の「湿気が多い時期」に上記の症状が現れる。］

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次回、…
●［Ⅷ］〜【Kampoの章・［Ⅲ］/［9］】〜『いったい私はどんな体質なんだろう!?』［第Ⅲ章〜9節］「12種の体質/水滞（水毒）証・質問事項シュミレーション（体質/症状/性格）の考察②」へ、続く…。