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短歌集

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2024年1月の記事一覧

小さな心 大きな心

小さな心 大きな心

仁の音さんの、この記事を拝見して、感銘を受けました。
仁の音さんの先輩が、お手紙で、 「毎年正月になると〝書き初め〟をする慣わしが、我が家にはある。子どものころから正月二日には、家族そろって一枚の紙に寄せ書きをやる。そこにその年の決意と家族の絆が出来るのである。親のすてきな演出ではある。」    

というようなお話を書いて来られたようです。そしてそれが脈々と家族に受け継がれている。ということでし

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碧(みどり)

碧(みどり)

碧(あお、みどり、へき)
もとは碧玉(へきぎょく)からきているらしいですが、Googleで調べると、碧玉は、光輝く宝石のような青い石と書いていますが、広辞苑では、①みどりいろの玉②不純物を含む石英と書いています。どちらでしょうか。

碧だけで調べると、あおみどり、深い青となっています。
碧の字の王は、元は玉ということで、宝石を表します。
なので王のついた(偏)はおうへんと言わずに、たまへんといいま

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母へ 短歌2

母へ 短歌2

勉強の 
べの字も言わぬ 母の背に
教わりしは 生きる力なり

勉強をしなさいと言われたことはありませんが、わたしは兄妹の中で一番勉強好きでした。それ以上に、母の背中から、多くの苦難を乗り越える術を身につけました。

ひどいこと言われたので(内容はわかりません)、社長の頭をスリッパでたたいて帰ってきたと言っていました。
その会社をやめたかどうか、私は小さかったので、記憶にありませんが、それを聞いた

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母へ 短歌1

母へ 短歌1

父が病気になり、母は近くの海にしじみを取りにいき、それを売ろうとしましたが、全く売れず、戸惑っていたら、道行く人が来て、あの街なら、良く売れるよと教えてくれました。そして、その街へ行ったら飛ぶように売れたということです。
私はこの話を聞いて、少し視点を変えれば、どうにかなるものだという教訓を得ました。

父亡くし
母の苦労は壮絶に
生きる糧は 愛のつながり

母を中心に家族が団結しました。温かい愛

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keigoMさんの絵に三首

keigoMさんの絵に三首

keigoMさんから、年末12月にご依頼をいただき、歌を三首作りました。12月、お休みしていたので、それからずっと温めていた記事です。
まず、絵を見て、一番最初に私が感じた短歌です。

いろいろな人(色)を織り交ぜながら、ひとつの完成をめざしていく、ひとつの花をつくりあげていく、この花の絵に愛を感じました。

次に、keigoMさんの文章を読ませていただいて、彼の心の中を想像して、詠ませていただき

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暴れし龍

暴れし龍

土地裂けて    
寄せくる波を
染み込ませ
地中深くで
暴れし龍よ

呼びかけて
声なき家に
縋りつき
無事でいてくれ
妻よ娘(こ)よ

寄付を終え
心落ち着く
我悲し
時の流れに
身を任すだけか

助けよう
焦る海保機
あはれなり
涙なくして
語れぬ所業

耐へぬいて
いつか光が
来たらんことを
祈るばかりぞ
耐へ耐へ抜いて