純愛
君は私の手を優しく握って、
“君はずっと大人だね”って微笑んだ
苦いままのコーヒーに口をつける私と
ミルクが入った甘いコーヒーに口をつけた君
タバコは苦手だって笑って見ている君と
その横でタバコに火をつける私
いつだって無邪気に話す君と、
それをただ微笑んで聞いている私
君はそんな私の髪に触れて
“僕たちは、とても似ているね”って呟いた
私の身体を抱き寄せて
君は、“僕と結婚しよう”と続けた
椅子に座る私の前には、
ミルクの入ったコーヒーが注がれていて
君は楽しそうに話す私を見ながら微笑んで
“ずっとその顔をみたかった”
そう、優しく呟いた
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