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#1 つるかめ助産院 

小川糸著 つるかめ助産院 集英社

簡単なあらすじ


主人公まりあは、生まれたばかりで捨てられた捨て子。
小学生になり、里子に出され実子を海の事故で亡くした家庭に引き取られた。
亡くなった娘の代わりにされているようで辛かったまりあ。
そんな過去を持つまりあは、小野寺くんと結婚。
小野寺君は何の前触れもなく、まりあの前から消えてしまった。
小野寺君のかけらを探すために、以前二人で訪れた島へ再来。
ハートの形の島。
その島に上陸し、先生に声をかけてもらったことでお話が始まる。


このお話から学んだこと


まりあは、私は捨て子だから というのが口癖。自分は恵まれていない。そんな風に思っている。

自分だけが辛いと人間は思ってしまうことがある。でも実際はそんなことはない。人はいろいろな事情をそれぞれ抱えながら生きている。

サミーやパクチー嬢、先生、みんながみんな過去や現在にそれぞれの辛さを経験していることがわかる。


つるかめ助産院は、自然豊かな島にある。

「自然の力は偉大だ」ということをこの話から私は学んだ。
文化も文明も発達して、自然に目を向けなくても生活できるようになってしまった。

だから自然を無視し続けている私たちは、なんと罪なことか。

自然の持つ力を、素朴な力を感じられた。


妊娠と出産は誰もが望んだから必ずできるものではない。
お腹の中の子供も、誰でもいいから親を探しているわけではない。
全てが奇跡。

そして、新たな命が誕生するということは何と喜ばしいことなのか。神秘的なことなのか。奇跡なのか。

出産するために変化する女性の身体も素晴らしいと思った。そんな風に変化させてしまうこともある意味での自然の偉大さだと思った。


次は、ライオンのおやつを紹介します。お楽しみに。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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