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【製本のある暮らし】意識を変えたら理想の転職ができたという話。



綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。


意識を変えれば行動が変わり、

行動が変われば環境が変わり、

環境が変われば人生が変わる。


いつか読んだ本で書かれていた言葉です。誰が言ったのかも忘れましたが、すごく心に沁みたので留め置いていた言葉です。



個展に向けての準備が進む中で、パート先の会社でのストレスが制作に影響するのを感じていました。仕事の内容はとても面白いですし、私の技術も認めて頂いていました。その会社を悪く言うつもりはありませんが、まだ経験不足の若社長と社員との温度差、集団心理による疑心暗鬼が暗い影を落とし、年間休日も他より少な目、どうにもならない不快感が充満していました。
そんなことで、気持的に負のエネルギーを感じながらの製本の制作に違和感を感じずにはいられません。


これが続くということを避けなければ・・・



いよいよギャラリーとの個展の具体的な準備が始まり、自然と意識が変わっていきます。ギャラリーは私を作家ということで扱います。そして私の意識も変わっていきます。
「個展のタイトルをどうされますか?」というギャラリーに、「〇〇〇〇展 製本とカリグラフィーでお願いします。」と本名を前面に出すタイトルとするように答えます。

今までのパターンでは単に「製本とカリグラフィー展」でしたが、本名を前面に出すことでその意識は全然違うものになります。結局これがきっかけで転職を決意します。製本の制作に悪く影響するものは取り除く、という意識が行動させます。

製本やカリグラフィーの収入で暮らせればよいのですが、今はそうなっていませんので、次のパートを捜さなければなりません。それで意識したのが心の豊かさです。心の豊さとは何か?自分の制作にも良い影響を与えてくれる事は何か?ということを意識して仕事探しをします。

正直、製造業は考えていません。私の技術を買ってくれるところは他にもあると思います。しかし60歳定年で退職して8ヵ月、待っていたものは、どんなに良い技術を持っていても定年を迎えればただの低賃金労働者です。都合の良い調整労働力です。
ならば個人としてそれも利用する気概を持たなければならないでしょう。私の場合は、作家として最良の選択とはどういう事か、を意識しました。



色々な求人を眺めていて気が付いたことは、自分が求めているものが人や自然と関わり、自分の心が豊かさを感じられるような仕事だということです。

まず初めに目に留まったのが、保育園の用務スタッフ。
業務内容には、畑の管理、遊具の管理、小動物のお世話等々とあり、ああぁ、どれも好きな感じ!子供たちを見ながらの仕事はいいなぁ。と、さっそく問い合わせをし、履歴書を送ります。結果は書類審査で不合格・・・。

次に目に留まったのが高速道路のサービスエリアの清掃員。
自分の中でサービスエリアの印象は、お出かけの時に立ち寄る楽しい場所。外の空気を吸いながら、トイレ掃除は全然苦じゃないし、人のために働くのもいいなぁ、ということで応募。結果、女子トイレの清掃もあるので女性限定だそう。今の求人では雇用条件で男女を記載してはいけないのだそうで、
差別という事なのか?妙ちくりんだなぁ、と思いつつ次へ。

次に目に留まったのが軽度障害者のグループホームの世話人。ようは寮母(夫)的な見守りの仕事、色んなしごとがあるもんですねぇ。基本は夕方から翌朝までで、介護や介添えのいらない人たちの話し相手などだそう。昼間の時間が持てるので、私としては好都合。現在、軽度の障害を持つ人とも仕事をしていますし、彼らのピュアな心は本当に豊かです。きっと自分の学びに繋がるだろうと応募。結果、女子寮の求人なので女性限定とのこと、またか!という感じ。

なかなか面接までたどり着けない・・・。

次はかみさんが見つけたもので、こんなのあるよということで見せてもらったのが市の公園管理の求人。図書館でもらったというチラシの一番下に小さく小さく載っていた。詳しく調べてみると県内では有名なイングリッシュガーデンの管理員、市のパートのため休日等の待遇は良い。
この場所にはしょっちゅう出かけていて馴染みがある。まさかこんな所の求人があるなんて、と思い速攻で応募。

このガーデンはバラが有名で、県外や最近では海外からも見学者が訪れる場所、四季を通じて大勢の人が訪れる人気の観光スポットです。きっと競争が激しいんだろうなぁ、と思いつつ今回は面接まで行けましたが、正直無理そうという感じでした。
結果は、合格。・・・・・えぇ?合格ですか?・・・・・合格!



不思議なものですね、結局自分が一番求めていたもの、制作時間や本の表紙、カリグラフィーに欠かせない自然との触れ合い、そして何より心の豊かさというものが揃っているような仕事です。今まで見てきたどの職場よりも理想的な環境に感じます。

私がよくいう潜在意識の働き、あるいは引き寄せの法則なるものが実現したと言えるでしょう。
あらためて冒頭の言葉が沁みてきます。



意識を変えれば行動が変わり、

行動が変われば環境が変わり、

環境が変われば人生が変わる。



ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
それでは今日はこの辺で。





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