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カウンセリング事例〜母と娘の罪悪感に隠された優しさ〜

今回はカウンセリング事例として
Aさん(20代)の内容を紹介します。



Aさんはいつも明るくて人思いの優しい方。
とにかく人のことを気遣いながらも
周りに元気を与えようと頑張る方です。


ただ本人はその奥にある「承認欲求」という欲の存在に嫌悪感を抱いていました。

自分が人のためにってしていることの奥には
「Aさんがいてくれたから元気になったよ」と言われることで存在を認めてほしいという気持ちが隠されているそうです。

純粋に他人を思いやれない自分を責めるAさん。


ある日Aさんはタロット占いに行って出たカードの並びから、
まだ男性に関することで過去の記憶がクリアになりきれてない部分があるのではないか?
と言われたそうです。


そのヒントをもとにAさんの心を探ります。


大体こういう場合は男性の根源であるお父さんとの関係に原因があるのですが、Aさんは多少欠点を感じるところはあるもののお父さんのことが大好きで関係も良好だという。

そしてAさんとお父さんは似ているそう。

そこではっとしました。
娘と似てるお父さんは女性性が強いのではないか?

ということは、お母さんのほうが男性性強め?
Aさんにとってのお父さんの役割はお母さんなのかもしれない。


そう感じ、Aさんに訪ねてみると
お母さんとの関係で思い当たるフシがあるそう。


お母さんは色々Aさんのために苦労していたようであまりAさんをかまってあげられなかった様子。
今でも必死でAさんのために頑張る姿を見せているそうです。


それを見ていた幼いAさんは子どもながらにお母さんを助けてあげたい、でも何もしてあげられないと罪悪感を覚え、今でもそれを感じてる部分があるそう。


クリアになっていなかった過去はここにあったのです。


ここでポイントなのは、2つ。

1つは構ってもらえなかった。
大人になった今では愛してくれたと素直に思えるだろうが、幼いAさんの中には確実に寂しかったという思いがあったはず。

寂しいよ!かまってよ!
この思いが今の承認欲求に繋がってるのだと思います。

なのでこの部分は否定しないで仕方なかったよね、寂しかったよねとただただ受け止めてあげると、幼いAさんも落ち着いてきます。

そして2つめ。
Aさんもお母さんも確かにお互いを愛している。
愛しているが故の優しさから出た罪悪感たちです。

お母さんは娘を満足いくように愛せなかった、構ってあげられなかったことへの罪悪感

娘は大好きなお母さんを心から笑顔にできない罪悪感


Aさんにとっての解決策としては、今のままお母さんを愛し続けること。

そこでお母さんは心から喜んでいるように見えなくても自分には何もできないと責める必要はないのです。

だってお母さんの抱えている罪悪感を消化できるのはお母さんだけ。
抱えている罪悪感を消化するかしないかはお母さんの問題。


だからできることをしてるだけ十分なんです。
お母さんを喜ばせてあげたい、楽にしてあげたい、幸せにしてあげたい。
この気持ちだけで十分なんです。


そして大丈夫、人ってみんなそれぞれ強くなれるから。

いつか気持ちは届くから。

お母さんだって罪悪感を消化して心からAさんと笑い合える日が来るから。



そのときを信じてAさんはこれからもお母さんに愛を与えて、お母さんを笑わせてあげるそうです。



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