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【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.3「野菜ぎらい」について

前回は「ほ乳びんをはなせない」について書いていきましたが
今回は「野菜ぎらい」について書いていこうと思います。
前回と同じように、
心理カウンセラー内田良子先生著「幼い子のくらしとこころQ&A」について書かれている、子育て相談と内田先生の解答について
私の感想と考察を交えて、書いていきます。
参考にする内田先生の本に関する詳細はこちら↓

Q→著者内田先生に対する質問
A→内田先生の解答

という形式をとり、重要なポイントを押さえて、内容を抜粋して
書いていこうと思います。
前回の記事はこちら↓


「野菜ぎらい」の相談について

Qー保育園に通う、3歳の男の子の「野菜ぎらい」についての質問

保育園に通うTさんの3歳の息子は野菜嫌い。
ラーメンのもやし、ネギもよけて食べるとのこと。
また、時々食事の時に
「ごはんいらない。ジュースちょうだい」
と言って、ご飯を食べないときがあり
「ジュースはご飯のあとよ」
「お風呂入ってからね」
となだめても、1度言い出すと、要求を聞き入れるまで、大泣きして大変!

ジュースでおなかいっぱいになったら!
と心配しながらも、ご飯を嫌がるときは、むりやり食べさせては
いないそう。

両親ともに好ききらいがなく、朝も夜も家族一緒に食べているのに
「どうして?」
て思い、一時期のことでこのままでいいのか?
それとも、幼いうちからきちんとした食事の習慣をつけるための努力
(例えばほめたり毅然とした態度をとるなど)
をしたほうがいいのでしょうか?
という質問💦

A-食べることは幼児にとってはひと仕事

小さい子どもは生野菜は特に苦手。
内田先生が行っている保健所では乳児健診の時、来所した母親たちが輪になって集い
子育て経験の交流と育児情報の交換をスタッフを交えてやっているそう。

その席上で多い話題のひとつが野菜ぎらい。
筆頭は生野菜を食べない!
という訴え・・・

煮た野菜はカレーやシチュー、みそ汁の具などで何かしらとっています。
品目は少なくても、何品かは食べている子がほとんど。
親が食べさせたい食品を食べないのが問題で、栄養バランス的には心配ない子がけっこういます。

そこで栄養士さんが話すことには
「幼児はそもそも生野菜があまり好きではありません。
口の中でパサパサして、たべにくいからです。
ゆでたり煮た野菜の方が食べやすく、量もたくさんとれ、あんかけにするともっと食べやすくなります。

生野菜はかさが多くて量がたくさん食べられないので、
親が考えるほどの栄養はとれません。

無理強いして本物の野菜ぎらいにならないように気を付けましょう
とのこと。

また歯科衛生士さんも言葉を添えることには
「幼い子どもは口の中がとても敏感。前歯で食いちぎったものを、口の中で小さくかみ砕いたり、すりつぶしたりするのですが、
これも歯や口の成長の成長とともに月日をかけて上達していきます。
子ども口の大きさにあった食品の大きさや硬さあるので、気を付けてあげてください。

生野菜を食べるのは、口の中で小さくバラバラになったものを舌でまとめてのどへもっていくなかなか難しい技術で、小さな子どもには手に負えなくて
いやがることがあります。」
とのこと。

私達大人が当たり前に食べている食事も、母乳やミルクからスタートし
離乳食・幼児食へとステップアップしてきた幼児にとってはひと仕事であることがわかります。

そのうえ、幼い子どもは栄養のバランスなどの理屈は念頭にはなく
大切なのは
お腹がすいているか?
食事が楽しいか?

このふたつでしょう。

ジュースは買い置きしないこと

Tさんのお子さんは3歳2ヶ月のひとりっこさん。
朝夕両親そろって食卓につくということで、しかも両親そろって好ききらいがないとあれば、一見申し分ないのない条件がそろっています。

お子さんは保育園に行っているということで、園の給食の様子はどうでしょう?
みんなと一緒の時は苦手なものでも食べてしまう子がいて
家だけでの野菜ぎらいならば、成長の一時期の好ききらいの表現とみて成長を待つことです。

一緒に食卓を囲み、大人が
「おいしいね」
と食べているものはいずれ興味を持って食べる時期が来るようになります。

子供は親の食事中の態度、食べ物の好みからテーブルマナーまで、
見よう見まねで覚えていきます。

食卓での話題にも耳をかたむけ、会話やコミュニケーションの仕方を覚え
親の価値観なども心と体に浸透させていきます。

食卓は体の栄養だけでなく、心の栄養を吸収する大切な場でもあります。

ジュースを欲しがる子には冷蔵庫にジュースを買い置きしないこと!
子どもはないものは簡単にあきらめます。

食はわかりやすい心の窓

一方で保育園の食事もすすまず、家でも食べ物の好ききらいが
目立つ、ある時期からその傾向が強くなっているお子さんの中に
登園拒否や登園しぶりのお子さんがいます。

食事以外にも排泄や睡眠、感情の起伏など、生活上心配な変化が現れていることが多いのですが
食事面では、小食や過食、偏食、においのある野菜をいやがる、口の中でパサパサしたのどごしの悪いものをきらう、甘いものを欲しがる!
などの訴えをよく聞きます。

人間は不安な精神状態のときは、嗅覚や味覚、聴覚などが敏感になり、許容量がせまくなりなす。
大人に限らず、幼い子も同じです。

こうした変化に親が気付く大切な場面のひとつが食事です。
食事を食べなかったり、偏りがひどくでたとき、親はひたすら食べさせることに集中しまいがちですが、子どもの行動に変化が起きるときには
集団生活が負担になっている場合があります。

保育士の保育方法、子ども同士の関係や行事などで
心身共に疲れてないか?振り返ることが大切。
「偏食行動はとても分かりやすい心の窓」でもあります。

私の考察

我が子の場合

我が子に関してはまずは私の体験からー
私は幼少期、レタス、トマトときゅうりなどの生野菜が嫌いで食べられなかったのですが
私は幼稚園に通っていて毎日、お弁当🍱

ある日、幼稚園で飼っていたカタツムリ🐌に餌をあげたくて
お弁当できらいなキュウリを母が持たせてくれたました。
当時は特に食べ物を残すことは
食べ物を大切にしない!
ことにつながり教育的にも良くなく、全部食べることが基本でした💦

カタツムリ🐌に必要な分だけあげたら、きゅうりがまだ結構残っていて
先生も私の分だと思い、残さないように食べさせました。
確か5歳児クラスの時で、我慢して食べましたが
気持ち悪くなり、吐いてしまいました。

その後も小学校の給食できゅうりとトマトは我慢して苦しみながら食べたものですが
中学、高校になってくるとマヨネーズをかけたりすると
生野菜がとておいしくて、好きになりました。

ところが、きゅうりだけは食べると気持ち悪くなり
大人になってからはきゅうりのにおいだけはわりと好きになったのですが
口の中に入れるとやっぱり、味が気持ち悪くて、不味いのです。

きゅうりだけ、幼少期に無理に食べ吐いてしまったので
トラウマになってしまい、食べられなくなったのだと思います。

この私の体験を踏まえ、子供に無理はさせないようにしよう!
と思いました。

けれども
保育士になる勉強で、離乳食で食べたことがない食材は
一生食べられなくなる!

と聞き、
離乳食レシピを調べて、様々な食罪に触れる機会を持たせるようにしましたが!

上の息子に関しては、離乳食は何でもかんでもたべてくれ
ビックリ!

でも、1歳半を過ぎてくると、好き嫌いがでてきました。
なぜか?保育園の給食は嫌なものでも、保育士の手にかかれば
全部たべていました。

2歳児になり、引っ越しのせいで幼稚園に入りましたが、
週の半分はお弁当で、もう半分は給食。
ところがこの給食は給食センターで作ったお弁当で
保育園の給食は出来立てのおいしいものにたいして、
正直今まで食べてきたものに比べておいしくなかったのです!

そのせいもあり、
幼稚園の給食は残して、先生から𠮟られる日々が続きました。
家ではこの内田先生の本を読んでいたため、野菜は煮物にしたりして
食べやすくし
幼稚園に持ってくるお弁当の野菜はよくたべていたそうです。

家での食事の時間が苦痛になるのはいやだったため
子どもたちに強制はしないようにしました。

ですが、小中学校に入り給食でいろんな料理に触れ
そのおかげで、嫌いなものも食べられるようになってきました。

私の経験にのっとた考察

内田先生の本を読み、発達の点からも、生野菜などは食べることが大変で
食事をつくるうえで、大きさ硬さなど、発達に応じて変えていくことが大切なのだと思いました。
また、無理強いして、吐くなどの経験はトラウマになり
強制は決してしない方がいいですね。

それに
「小さいから栄養とか分からない!」と決めつけず
遊びの中で、絵本とかで「野菜を食べると病気になりにくくなる」ことなど
伝えてくことも大切だと思います!

内田先生の本の中で「食は分かりやすい心の窓」
という言葉がずっしりきました。
お食事の時間が楽しいものであることはもちろんのこと
普段の保育園の活動が充実していると、食もすすむものなのですね!

幼い子どもは遊びを通していろいろ学んでいくので
遊びを充実させていくともに、排泄や衣服の着脱など
自立がうまくいくように適切な援助を心掛けていこう!
と思いました❣

(【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.4に続く)
※参考文献「幼い子のくらしとこころ Q&A」内田良子著
(ジャパンマシニスト)

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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