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【子育てエッセイ]「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.2「ほ乳びんをはなせない」について

前回の【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.1では「指しゃぶりについて」書いていきましたが
今回は「ほ乳びんをはなせない」について書いていこうと思います。

前回と同じように
心理カウンセラー内田良子先生著「幼い子のくらしとこころQ&A」について
書かれている子育て相談と内田先生の解答について
私の感想と考察を交えて、書いていきます。
参考にする内田先生の本に関する詳細はこちら↓

Q→著者内田先生に対する質問
A→内田先生の解答

という形式をとり、重要なポイントを押さえて、内容を抜粋して書いていこうと思います。

前回の記事はこちら↓


「ほ乳びんをはなせない」相談について

Q-2歳3ヶ月の女の子、牛乳だけ、ほ乳びんでないと飲まない💦という相談についての質問

Kさんの娘さんは2歳3ヶ月で、1日に2~3回ほ乳びんで、牛乳を飲むとのこと。
そのせいで、前歯が虫歯になったそう。

保健婦さんに、相談して白湯にかえてみたところ、いやがり、ヒステリーをおこしてしまい、結局、娘の要望を通すことに・・
お茶やジュースはコップで飲めるのに、牛乳はほ乳びんでないとだめ💦
食事も小食で、むらがあるとのこと。

また、サークルや友人の子どもと一緒にいる時、同じくらいの子どもたちの前でもほ乳びんで飲みたがるとのこと。
どうすればほ乳びん離れができるのでしょうか?
という質問。

Aー遊びがおもしろくなれば手放します。

ほ乳びんは実のところ、3歳すぎてしまうと、おもちゃ箱か食器戸棚で冬眠に入ってしまう、残り少ない命の小道具。
今は2歳3ヶ月、もう一息なのであまり問題視せず、ゆったりとお付き合いしたらどうでしょう?
とのこと。

虫歯の予防について

Kさんは虫歯になった原因がほ乳びんで牛乳を飲んだせいではないか?
と思っていらっしゃいますが、関係ないとはいいきれないものの
虫歯は複合的なことが関係しあって、原因を構成しているといわれています。

虫歯にならないためにきをつけることは食事のあと、口の中に食べかすがのこらないように、口をすすいできれいにすること。
だらだら食べをして、いつも口のなかに何かはいっていることのないように気を付けること。

家庭で育つ子より、保育園で生活する、子どもの方が虫歯が少ないという統計があり、保育園ではおやつと食事の時間が決まっていて
それ以外の時間に食べる機会はありません。

したがって、だらだら食べになることもないでしょう。

ところが、家庭ではいつでも食べ物が手に入り、だらだら食べになることも・・・。
Kさんの場合も家庭で育ち、その傾向があるかもしれません。

心安らぐ楽しみ

でも、ほ乳びんがだんぜんお気に入りなら、お子さんは乳首の感触、チュクチュク吸う感覚が気に入っているのでしょう。
これは指しゃぶりを楽しむ感覚と同じだと思います。

お子さんにとって、ほ乳びんと牛乳はワンセットで、精神安定効果をもたらしてくれる、大切な心のよりどころと、なっているものと思われます。

サークルやお友だちといるときにほ乳びんをほしがるのは
うまく遊べず、退屈していたり、手持ちぶさたなのかもしれません。
遊びにのれないときは、ほ乳びん相手に手軽な一人遊びがしたくなるのでしょう。

子どもが遊びに参入できるよう上手にリードしてあげるといいですね。
遊びがおもしろくなれば、ほ乳びんをお友達にする一人遊びは必要なくなります。

最後にもうひとつ。
牛乳をたくさん飲む子どもは牛乳で食欲が満たされ、小食になりがち。
牛乳は栄養価の高い飲み物。
1日3食、幼児食で生活できるこの年齢なら、牛乳はおやつ程度の分量にするように、気をつけることが必要。

幼い子どもは言葉で気持ちを語れない分、オーバーに行動表現をしますが、気持ちが通じたり、言葉がしゃべれるようになると
びっくりするほど落ち着きます。

落ち着いて付き合いたいものですね❣


私の考察

我が子の場合

私は2人の息子を母乳で育てたため、ほ乳びんに子どもたちが執着することはなかったのですが
その代わりに母乳をやめる、つまり、乳離れに苦労しました。

上の息子は1歳8ヶ月になるまで、食事のあと、母乳を飲みたがり
飲ませないと、ひどく泣き始め、何をしても泣き止まず
私は根負けして、あげていました。

ですが、父親が一肌脱ぎ怖い顔で
「もう、おっぱいは飲みません!」
と一言言ったら、やめました。

離乳食はよく食べ、食事も十分。牛乳も飲ませていました。

下の息子に関しては1歳2ヶ月くらいの時に私が
「もうおっぱいはおしまい!」

と一言ハッキリ言ったら、あっさりやめました。

私の経験にのっとった考察

こちらのほ乳びんに関する相談は私にとって
「おっぱいがやめられない」
悩みに似ている感じがしました。

「ほ乳びん」や「おっぱい」は今回は子どもにとって精神安定剤のように
思えました。

上の息子はおっぱいをやめるときに、父親がとても怖くて、その恐怖の記憶が3~4歳になっても、のこっていたそうです。

ただ、どうして乳離れに関して、上の息子と下の息子では
私の対応結果に、差が出たのでしょうか?
私なりに考えてみました。

上の息子→0歳児のころは一人遊びは積極的にするものの、親がそばでみている、もしくは一緒に遊ぶ、という状況下でないと遊ばず、親が離れると
泣き出す。

下の息子→同じく0歳児のころは親が見ていてもそうでなくても一人遊びをしていて、また、上の息子が3歳くらいだったため、興味津々に兄の行動を見て、逆に遊びに誘うことも。
上の子よりも、発語が早く3歳くらいではいろいろ話したくてどもりも出てくる。

こうして振り返ると、上の息子のほうが、親とつながっていたい!
という欲求が強く、また、上の子に関しては私は子育てに慣れていなくて
顔色を窺うところもあって、
騒げばいうこと聞いてくれる!
と見透かされていたのかもしれません。

遊びは大切だな!
と思うとともに
赤ちゃんだから、いってもダメ!
と思わず、ヒステリックなど、起こした時は、冷静にゆっくり話しかける
事が大切なのだな!と思いました💦

私の主人は怒る時も冷静で、普段は息子が喜ぶことを常に考えていて・・
なので、怖くても父親の言葉は伝わったのだと思います!

この本の内容は勉強になり、これからの保育の仕事にも役立てたい!
と思います!
(【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.3に続く)

※参考文献「幼い子のくらしとこころ Q&A」内田良子著 (ジャパンマシニスト) 

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