見出し画像

やりたいこと、1つ


朝から雪がちらつく。
ちらつく、というより風向きによっては、吹雪いているようにもなるし、かと思うとまた空が明るくなったりもして忙しない。
吹雪いた時には、なぜか心が高鳴って、子どもたちと一緒に(登校前)カーテンを開けて外を見ていた。
このまま降り続けば積もりそうだけれど、今日の天気予報は晴れである。


子どもたちを送り出し、川沿いまで夫と一緒に散歩に出かけた。
なぜか、夫を歩かせないといけない、という使命感をもっている。
家でゴロゴロばかりさせていては、いけないのだ。(夫にとってはいい迷惑かもしれない)
そういえば母もそう。小太り気味だった父と毎日ウォーキングを続けている。(でもそのおかげか、二人とも健在だ。)
犬なら喜んで散歩に出かけていくだろうに、ブーブー文句も言うし、連れ出すまでも一苦労。
散歩の途中でわたしが「お腹がすいた」と言い出し、途中にあるパン屋さんでモーニングを(笑)
足腰の運動にはなったけれど、ダイエットにはマイナスかも。



帰宅してからは、本を読んで過ごす。
今日読んだのは、原田マハさんの「原田マハ、アートの達人に会いに行く」


自社で美術館を持っていたり、すごいコレクターの方や、日本各地の美術館長さんだとか、そんな日本のアートを作ってきたすごい方たちとマハさんとの対談が一冊の本になっている。


素敵だと思ってメモした部分。フランス文学者の鹿島茂さんの言葉。

「それは価値の発見ということなんだけど、僕は、発見というのは基本的に再発見のことだと思うんです。つまり自分たちの中に潜在的にあったもの、しかし気づいていなかったものが、外側から刺激されることによって、見出される。だからジャポニズムは、日本を発見すると同時に、自分たちの中にあったものの再発見であった。そもそも自分の中にないものは発見できないですからね。」

「原田マハ、アートの達人に会いにいく」鹿島茂 より


自分の好きだと思うものに出会うって、
自分の中にもともとあるのだけれどまだ気づいてないだけで、それを対象の中に見つけた時に発見する…
つまり素敵だと感じることは自分の一部でもあったのか…
と思うとうれしい。


他にかわいらしかったのは、フジコ・ヘミングさん。
今の恋人についてのやりとり。

ヘミング 私は「あなたを愛してる」って手紙を書いたけど、彼が私を愛しているかはわからない。返事をくれたんだけど、怖くて開けられないの。
原田 開けなきゃダメじゃないですか!もちろん愛してるに決まってます。私が保証します。

「原田マハ、アートの達人に会いにいく」フジコ・ヘミング より


純粋で少女のよう。天才だもの、ね。


出てくる方たちがあまりにもすごいから、結局アートってお金持ちのものなんじゃ?と思わないでもなかったけれど、
日本各地にある美術館に今すぐにでも行きたくなった。
そして、行く前にはぜひ勉強を。
少しでもわかってから行かないと本当にもったいない。


もっともっと美術について知らなくちゃと思った今日でした。





この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?