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豊かな初秋、田舎暮らし

最近はもう残暑も過ぎ去り、めっきり寒くなった。体感として今が初秋の頃。
盛夏の折に匹敵するような忙しさである。(主にまなみさんが。)
今日は残念ながら未生が多かった麦を畑にまいて、燃やして肥料にする。熱が地のほかの枯れ木に取られるせいか、新聞紙がなければ燃焼が維持できない。
風が強すぎて消え、或いは風が無さ過ぎて消える。

近所の方から借りた熊手(?)。めちゃくちゃかゆいところに手が届く。

理想の田舎暮らしではこの機に乗じて焼き芋をするのだが、この日はそこまで気が回らなかった。まあやろうとしても芋に火が入るまで草は燃焼していなかっただろうけれど。

次の日は干し柿にチャレンジする。
庭にある渋柿がそろそろ色づいて綺麗になってきた。
高いところにあるほど色づきがよく、形もいいので歯がゆい。
枝切ハサミは家にはないので、ブロックを二個積み上げてがたがた揺れながら採取する。

それにしても秋晴れが気持ちいい
下の方は色が浅いけれど、今日はこれでやろう

ついでに庭の栗も拾っておく。
まなみさんに言わせれば庭の栗はあまりおいしくないらしい。
しかし食べられるのにそのまま放っておくのは勿体ないし、そもそもこの時期は無性に栗ご飯が食べたい。
ということで一人で栗拾いをする。

めっちゃ大きな栗の木のせいか・・・
こんなサイズのものがごろごろ落ちている。

古い畳を運び出した際、イガが足に刺さっていたかったため長靴をはきに戻る手間を惜しんでサンダルで慎重に栗を拾う。
沢山あるので色艶のいいものを選ぶ余地がある。

これだけあれば十分か

家では栗ご飯に向けて下茹でのためお湯を沸かしておく。
お湯を沸かしている間、柿をむく。
調べたところお湯に五秒くぐらせた方がカビが生えにくいらしい。
ということで栗のために沸かした湯で柿もゆでておく。
ちまちま向いて紐に結ぶ。小さいころおばあちゃんとおじいちゃんがやっていたことを今になって自分もしている。
おいしくできたらいいな。

湯に通したせいか肌つやがいい・・・。枝がT字になるように切るのがポイント
縁側につるした途端醸し出される田舎感がすごい

猟師のおじいさんから頂いたハタケシメジの掃除をまなみさんがやっている。田舎生活をここまで謳歌している田舎人もそうはいまい。と思うのだが、知人は庭に積もった坂でスキーをしていた。
田舎の世界は広い。


翌日歩いてみると、めっちゃ綺麗な栗があって昨日と同量取れた。え、栗の生成って無限?
麦踏む猫と干し柿

栗に火を通し、柿の作業が終わったころ、夕食を一緒する友人宅へ移動する。
火を入れた栗は刃が比較的入りやすく、剥きやすい。
自分がキノコの掃除を手伝わずに柿をむいたり栗をゆでていたせいか、いらいらしていたまなみさんに当たられながら渋皮を剥くのは普通につらい。

掃除や下準備のかいあってか調理は問題なく進んだ。
メニューは産後で体力が落ちていた女性のため、赤身の鹿カツとクレソンと焼きナスのサラダ、里芋のスープ、ハタケシメジのバターソテー、それと栗ご飯である。
それにしてもこの一年半ほどで鹿カツの調理がうまくなっている。
道具との兼ね合いや使用している油の調子まで視野にはいるようになってきた。
喜ばしい限りである。
あとは油が跳ね散らないような優秀な揚げもの用の鍋を手に入れる必要があるだろうか。

うまそうすぎる。色見もばっちり。

画面には映っていないのだが、まなみさんが出かける直前てきぱき作ってくれたタルタルソースが最高で、ついつい食べ過ぎてしまう。

うまく炊けている

栗ご飯は十分においしかったのだが、これでも栗に味はあまり乗っていないほうらしい。寝かせるともっとおいしくなるらしいので余った半分は寝かせておく。どれくらい味がわかるのか次回の楽しみである。
なんにせよ世話してもいない栗の木から頂いためぐみは本当にありがたい限りである。資産を生む栗の木に固定資産税がかからないことは法律の抜け目であるといえる。いえないか。
(料理の写真をもっと撮っておくべきだっただろうか)

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