急性期病院へのカウンター

都会と田舎の医療環境で最も違うのが、急性期のパワーだと思う。
都会であれば、多くの大学病院、民間病院など多くの急性期が乱立する。
レッドオーシャン(競争が激しい)の様相を呈している。

レッドオーシャンの語源は、「血塗られた海」なので、本来は、あまり医療現場では使う単語ではない。

田舎では、急性期は1つというところも多いと思う。
これをブルーオーシャン(競争のない)という。

ただ、田舎の急性期病院のパワーは非常に強い。
回復期や療養、在宅も、急性期の顔色を伺う。

メリットもある。
回復期、療養は転院を断れないので、連携がスムーズである。
ただし、退院だけワーカー時代に、ソーシャルワーカーの力量が向上しない。

そうなると、回復期、療養にはありがたくない患者が、支援もされずにやってくる。
例えば、医療費未納未解決状態、キーパーソン無、「生活保護申請が厳しそう」などである。

本来、回復期、療養では、医療費未納と生活保護に対するハードルが高い。
都会であれば、選ぶ側である。急性期のSWもそれを分かっている。
ある程度の支援の目途をつける。

田舎でパワーが強い急性期で働く退院ワーカーは、自分自身もパワーが強いと勘違いをして、目途を付けずに送ってしまう。

回復期、療養のワーカーも、急性期には喧嘩を売る人ことができる人が減ってきている。

よって、回復期、療養のワーカーは、怠慢な行政を攻撃する。
晴天の霹靂である行政は、強い北風を受けるのである。

行政は、自分を守ることには組織的になることができる。
頑なに公的制度を承認しない動きとなる。

本来は、行政と正面衝突をしてはいけない。
攻撃には作法がある。

お上のご沙汰は強力である。

公的制度の膠着化は、急性期病院の首を絞めることになっている。

ただ、三段論法である。

諸悪の根源は、急性期で発生しているが、実際に争っているのは、次の転院先と行政である。

急性期ではない。

もし、きちんと都道府県のMSW協会に入っていれば、アンテナをある程度高くして、この事態に気付ける。
もし、地域連携には、行政も欠かせないことを知り、普段から顔の見える体制や、行政の縦社会を知っていれば、ある程度の動きを予想して、正面衝突は起こさないことが、転院前に余裕でできる。

この2つに気づくことができていない。

責任は、急性期の病院幹部にもあるかもしれない。

本来は、急性期は役割の責任以外にパワーはない。

ブルーオーシャンであれば、その海が汚染される前に、新しい次元に連携は進化できた。

普段仕事をしていなくても、ソーシャルワーカーであれば、
病院の表裏、経営方針、病院の窓口の力量など、お互いを見定めることができる。

誰にでも見える化。
その言語化は興味深い。



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