おばあちゃんとの思い出(純度99%ホントの話)

俺には天然のおばあちゃんいる。
おばあちゃんは相撲と阪神タイガースが大好きで、推しの選手が活躍するとテレビの前で長めの拍手をするのが特徴だ。

今回は、そんなおばあちゃんとのエピソードを語りたい。

始まり


これは俺がまだアナログ時計が何時を指してるかわからなかった頃、夏休みを利用して6つ上の兄とおばあちゃんの家に遊びにいった。俺はおばあちゃんの家につくやいなや、虫かご代わりのビニール袋と虫取り網を持って近所の公園へセミを捕まえに走った。

俺の罪


その日は猛暑日だったのもあいまってセミの鳴き声が良く聞こえていた。俺は無我夢中でセミを捕まえビニール袋へ突っ込んだ。ビニール袋はセミの鳴く音でブルブルと細かく振動しており気持ちが悪かった。しかし驚くほどの豊作で俺はおばあちゃんにこの大量のセミを見せるべくおばあちゃんの所へ走って戻った。
するとおばあちゃんは「いや、まぁ~ぎょうさん捕まえてきて」と驚いていた。俺はうれしくておばあちゃんにそのセミ袋をプレゼントした。

セミの行方

それから20分後、ふと「おばあちゃんは俺のプレゼントをどうしたのだろうと思い」尋ねたところ、おばあちゃんは「暑そうやったから、袋に氷入れていま冷凍庫やで」といい俺は急いで冷凍庫を確認すると霜の付いたキンキンのセミが発見された。

けじめ

俺はセミたちに過酷な運命を歩ませたと深く反省し、公園の花壇にお墓を作ってあげた(約20)そして、その光景をみた大人たちが俺をジ・アンダーテイカー(葬儀屋)と呼ぶのまた別の機会に…。


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