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グアヤキル、おすすめ散策スポット6選

グアヤキル滞在時には
治安や移動手段の不便さから、
よっぽどの用事がなければ
外出することはありませんでした。

それでも少しでも
地元の雰囲気を感じたくて、
たまに出不精な夫に頼んで
週末に一人では行けない
ダウンタウンエリアに
一緒に出かけたりもしました。

今回は夫と参加した
グアヤキル市内バスツアーの様子と
見どころについて書いています。


グアヤキル市内バスツアー


エクアドルに住み始めてから
1年余り経った頃、
グアヤキル市内バスツアーに
参加した。

「地元に住んでいるのに
バスツアーなんて必要ないだろう」と
思うかもしれない。

私は現地で車の運転はしていなかったし
出不精の夫は週末は家で
ゆっくりしたいタイプだったので
なかなか外出もしなかった。

現地の活気が感じられる
セントロと呼ばれる
ダウンタウンエリアには
地元の人や夫の職場からも
「治安が良くないから
必要ないなら行かないように。
行っても物珍しそうに、
キョロキョロしながら
歩いたりしないように。」と、
注意喚起されていた。

でもある日、
「街散策に出かけたい。
必要なくてもセントロに行って
スマホで写真を撮りながら
キョロキョロしたい。」と
夫に駄々をこね、
道を歩くよりも安全そうな
バスツアーに夫婦で参加した。

愛犬も一緒に参加のバスツアー

市内バスツアーは
グアヤキルの名所として知られる
別名イグアナ公園と呼ばれる
セミナリオ公園から始まる。
公園の横にバスが停まっていて
グアヤキルでは珍しい
流暢な英語を話すガイドが
観光客をターゲットに声をかけてくる。
事前申し込みの必要はなく
その場で参加できた。
料金は10ドルくらいだった気がする。

イグアナ公園とも呼ばれる、パルケ・セミナリオ (Parque Seminario)
そして公園を見下ろすように立つ
グアヤキル大聖堂

大きな見どころはないバスツアー

元も子もない見出しから
始まってしまったけれど
住み始めてしばらく経ってからの
参加で、滅多に外出しないながらも
「グアヤキルってこんな感じだよね」
という何となくの印象はあったので
大きな感動はなかった。

むしろ「普通に通り過ぎていた
この場所が見どころになるのか!」と
新しい発見があった。

いつもスルーしていた、右下の猿の像と
漫画キャラの看板も
見どころだったようだ
バスツアーでも通り過ぎるだけだった、全裸でお辞儀をしている像。
「なぜお辞儀をしているのか?」の
謎は最後まで解けなかった。

イグアナ公園を起点に
グアヤキルのランドマークである
マレコン2000、ラス・ペニャスの丘、
グアヤキルの街が一望できる高台で
バスを降り、アイスクリームを食べながら休憩し、人混みと渋滞が
カオス状態のセントロを通って
またイグアナ公園に戻る。
所要時間は2時間くらい。
個人的には雑然とした
セントロエリアを通るのが
一番楽しかった。
多分ツアーの3分の1位はセントロの
渋滞に巻き込まれていた気がする。

バスの中からもセントロの熱気を
感じることができた
共同墓地の前で花を売る人たち

バスはダブルデッカーで
私たちは2階席にいたのだが
グアヤキル市内は電線が
垂れ下がっている場所が多々あり、
その電線が2階席の乗客の頭に
触れそうになるとガイドが
「みんなー!危ないからふせて!」と
叫び、みんな一斉に頭を伏せるのも
面白かった。

電線に触れていたら
どうなっていたんだろう。
大怪我、周辺の大規模停電
だったかもしれない。

やっぱり街歩きの方が面白い

いつも平面で見ている景色を
視野の高い場所からみる
バスツアーも楽しかったけど
遠くから見ても目立つような
大きなランドマークのない
グアヤキルはバスで市内を
巡るよりも歩きの方が
街の雰囲気を感じるのには
良いと感じた。

ラス・ペニャスの丘に続く
444階段にしても、
てっぺんまで登らないと
趣のある灯台もカテドラルも
見ることはできないし
眺望も楽しめない。

マレコン2000も治安の悪い
グアヤキルでは比較的安全な場所なので
公園の中を歩いて、地元の雰囲気を
感じてほしいと思う。

そこで、引きこもり駐妻でも
グアヤキルで南米らしい雰囲気を
感じることができた場所を
次の章でいくつか紹介したい。

グアヤキルおすすめの場所

  • ラス・ペニャスの丘 (Las Penas) 

バスでは通り過ぎるだけだった
ラス・ペニャスの丘に続く、
444段の階段を登った先には
趣のある小さなカテドラルと
El faroと呼ばれる1841年に
建てられた灯台がある。

360度街を一望できる丘にあり、
444段の階段を登り切った後の
眺望には達成感すら感じる。

天辺に登るまでに両脇にバーや
雑貨屋さんがあるけれど
昼は閉まっていることが多い。

治安を考えると
なるべく階段の横に伸びる
脇道には入らないようにした方が良い。

階段の先には、港湾都市グアヤキルならではの古い灯台(El Faro)もある。
階段沿いにある昼間から
開いているバーの
2階席で休憩しながら撮った一枚
444段の階段を登った先は
グアヤキルを見渡せる丘の上で
小さなカテドラルが建っている
  • 民芸品市場 (Mercard Artesanal)

エクアドルの民芸品店が集まった市場。
どの店も似たようなものを
扱っているような印象も受けるが、
交渉が苦ではないなら
いろんな店を回って価格交渉するのも
いいかもしれない。

私はここでパナマハット、
可愛い刺繍の入ったキッチンタオル、
カゴバッグ、南米らしいカラフルな
色使いのテーブルクロスを購入した。


形を崩さないように持ち帰るのが
大変だけど、
パナマハットはやっぱり欲しい。
  • パナマ通り (Calle Panama)

Mercado Artesanalの近くで
おしゃれなカフェや
エクアドルのチョコレートの
歴史を知ることができる
カカオミュージアムもある一角。
週末のブランチの時間ともなると
混雑する、人気のエリア。

治安が悪いと言われるエリアに
あるのになぜかこの一角だけは
比較的安全らしい。

あまり気温が上がりすぎない午前中は
ブランチをしに多くの人がやってくる。
週末は人で溢れる

カカオミュージアムのある建物の一階にはエクアドルのチョコレートを作った美味しいアイスクリーム店がある。おすすめです!

マンゴーアイスクリームの下に隠れたチョコレートアイスクリーム
こじんまりとしているが、エクアドルのカカオの歴史を知るにはおすすめ
観光客にも地元民にも大規模ではないが歴史を知るには十分だと
なかなか評判の良いカカオミュージアム
おしゃれなカフェやケーキ屋さんも
  • セミナリオ公園

爬虫類嫌いには
とんでもない場所かもしれないけれど
たくさんのイグアナのひしめく公園も
グアヤキルの名所。

地元に住んでいると、
イグアナは野良猫以上に
あちこちの路上で見かけるので
わざわざみに行くことはないが
観光で来るなら、
イグアナまみれの光景は
珍しいかもしれない。

セミナリオ公園のそばには
グアヤキル・メトロポリタン大聖堂が
あるので、公園に行ったついでに
立ち寄ってはいかがだろうか。

  • サンタ・アナ港 川沿い(Puerto Santa Ana)

グアヤス川沿いに
変わった形をしたランドマークとも
言える高層ビルがある。
その周りにホテルや
カフェやレストランがある。
その場所から前述の444階段のある
ラス・ペニャスの丘に向かって歩くと
歴史を感じさせる石畳や
アーティストが創作に励むスタジオや
画廊などがあって
異国情緒を味わうことができる。
ほんの数百メートルの石畳エリアだけど
他の雑然としたグアヤキルの場所とは
全く違う雰囲気を漂わせている。

画廊があちこちにあって
南米らしい色使いの絵画が売られている
ランドマークの「トルネオ」と呼ばれてるビル。
中にはオフィスや高層階には高級レストランも。
グアヤキルの数少ないフォトジェニックスポットなので
写真撮影するカップルもちらほら。
  • マレコン2000

グアヤス川沿いに伸びた公園。
週末になると大勢の人で賑わう。
ストリートパフォーマンスや
出店、小さな遊園地もある。
所々にある銅像を見ながら
散策してもいいかもしれない。

週末のイベント開催時には人で溢れる
謎の銅像があちこちにある。
公園内で肖像画を描いてくれる人たちもいる。

ちなみに、マレコン2000はずれにある
大きなイベント会場の敷地内には
1918年頃、グアヤキルで黄熱病の研究に尽力した
野口英世先生の銅像も建っている。

HIDEYO NOGUCHIの名前は
ストリートや学校の名前としても使われている。

まとめ

正直、「グアヤキルは日本からわざわざ
観光メインで来るところじゃない。」と
私は思う。

グアヤキルに「観光客」としてくる人は
大体、ガラパゴス諸島への中継地点として
ついでに立ち寄る感じだ。
ガラパゴスついでくらいがちょうどいい。

おすすめの場所の話題に戻ると、
セミナリオ公園以外の場所は、
すべてグアヤス川沿いに近いので
時間に余裕があり
歩きでの移動が苦でなければ
雰囲気を楽しみながら
散策してもいいかもしれない。

赤道直下のグアヤキルは
年中気温が高いので
こまめな水分補給は忘れずに。

それと「100%安全な場所はない」と
心得て、身の安全には
しっかり気をつけること。

グアヤキルはエクアドルの首都キトに
比べると歴史的建造物も多くはないし、
美しくはないけれど
南米の危うい雰囲気がありながらも
住んでいる人のエネルギーを感じる街だ。
グアヤキルのそういう面が私は好きだった。

危険な都市で知られるグアヤキルだが
この記事が少しでもグアヤキルの別の側面を知る
きっかけになってくれたら嬉しい。







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