見出し画像

岬で夕日を

日曜日の午後
山登りを終えてどうしようかなと思案
普段の休みだと
夕飯の支度や子どもの送迎があるので
どうしても日没を見たりはできない

夕暮れ時の空が好きでも
沈んでいく太陽をゆっくり眺めることは
なかなか難しく
あ!焼けてる!
と思ったら走って近くの歩道橋まで行く
それが精一杯

でもその日は日曜日
子どもはバイトで遅くなるから
送迎も夕飯もそんなに慌てなくてもいい

ここは贅沢に岬に行こう!

そう決めて登山口の駐車場から岬へ向かう
車で40分くらい

お天気が良いのでたくさんのバイクとすれ違う
岬の駐車場もバイクがいっぱい

向こうまでずらりとバイク
車より多いかも


日没まではまだ時間があるから
何軒か並んでる食堂で小腹を満たす

大アサリと椎茸

焼き物単品よりも
定食のが安かったけど
サザエさんご飯🍚盛りのがっつり定食を
1人で食べ切れる気がしなくて
この2皿にした

椎茸はぷりぷりでとても美味しかった♡
大アサリも何もかけず
そのままで十分美味しくて
汁まで飲める 笑

頼んでから焼いてくれるので時間がかかるけど
日没を待つと思えばそのくらい全然平気

お腹を満たしたので海辺を散策

沈むまではまだ少しある
岩だらけ
灯台もあるよ

近所の海には砂浜しかないけど
岬まで来ると岩が多い
そして釣り人がめちゃくちゃいる

海沿いを歩いてついに先端まで

先端といっても何も無い
満潮が近くて海がすぐそこ
シーグラスは波に揉まれに揉まれていて小さくてかわいい
野良猫に何かあげてるわんこ散歩中のおじさま


堤防に座って海と太陽を眺める

先端にはフェリー乗り場があって
ちょうどフェリーが出て行くところだった
堤防に座ってぼんやりしていると
野良猫が見える

そこへミニチュアダックスを散歩させてるおじさま
わんこが猫に興味津々でなかなか離れない
おじさまは何かポケットから出して
野良猫にあげ
未練たらたらのわんこを引きずるようにしてこちらに歩いてきた

笑顔でこんにちはと挨拶される
こんにちは
と返すと

夕日を見にきたんですか?

はい
と答えると

あと1時間くらいだね
ここは結婚式の前撮りによく来てるよ
夕焼けと撮ってる

きれいですもんね

なんて話してるうちにほんとにウェディングフォトの人たちが来た
おじさまと顔を見合わせて笑顔になる

なんて素敵✨

しばらくおじさまと海や流木の話をしてると
わんこが落ち着かなくなってきた

日没まで楽しんで
とおじさまは笑顔で去って行く

どこから日没を見ようか
ここで見るか
灯台の所にするか
悩んだ挙句灯台へ向かう

歩いている間にピンク色の世界になってくる

石もピンクに染まる
灯台と夕陽

灯台の所にももうひと組ウェディングフォトの人たちがいて
団体のおばさま達も夕陽と灯台を撮るために
わちゃわちゃしてて
みんな考えることは同じか
と灯台を離れる

船と夕陽もなかなか良い
さよなら太陽

結局何も無いところから
沈む太陽を見送った

沈んだ後も美しい

日が落ちる頃には
急に風も冷たくなって寒くなる
風に体温を奪われるし
いつまでも海辺にはいられない

釣り人達はいつまでいるのかなぁ
と思いながら砂浜を歩いてると
またもうひと組ウェディングフォト

みんな海で撮りたくなるんだね

自分の時はどうだったかと思いを馳せる

そもそも夫がバツイチなので
結婚式は挙げていない
写真だけでもと撮ったけど
夫が飼っていた犬(ミニチュアシュナウザー)2匹と撮りたいと言い
犬達と撮った

写真屋にはペットと撮るなんて初めてです!
と言われ
しばらくの間私たちのウェディングフォトが
その写真屋の広告やポスターに掲載されていたっけ

それもきっと良い思い出…のはず(遠い目

岬から家までは車で1時間半ほどかかる
ずらりと並んでいたバイクももう数台
私も帰ろう

いつもは近くの海をひたすら歩くだけだけど
たまにはこうやって
プチトリップも良いもんだなと思う
朝から贅沢にお休みを満喫できた1日

ありがとう

遠くにフェリー

この記事が参加している募集

休日のすごし方

休日フォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?