AIエンジニアが一ヶ月でアプリ開発１７：LPは必要か？

こんにちは、りぼっちです。

今回は、実装は進めつつ（細かい作業が飽きてきたので）、LP（ランディングページ）を作っていきたいと思います。

そもそもLPは必要か？

LPは絶対に必要なものではありません。おそらく多くの個人開発のアプリではLPを作っていません。では、なぜ作るのか？

個人開発のアプリレベルにとどまりたく無いからです。

必ずしも必要無いからといって、作らない理由はありません。だってユーザにとっては、LPあった方が安心するじゃないですか。企業のアプリだって必ずLPが存在します。無くても良いですが、あるべきだと私は考えます。

もちろんコストがかかります。まず、LP作るためにはドメインが必要です。私は最初から作る予定だったので、取得済みですが、LPを作らなければ必ずしも取得する必要はありません。

あとは作っても、LPはSEO対策が難しいため検索で出てこないかもしれません。

ここら辺を考慮した上でも、私は作るべきだと考えます。

LPのコストで最も問題なのはサーバ代

LPにかかるコストは大きく 3つ。製作費、ドメイン代、サーバ費用です。

製作費は、自分で作れば無料ですし、どれだけ凝ったデザインにするか次第なので、今回は除外します。ドメインは、一般的な .com を使用すれば年間1200円くらいです。もしろん 3000円とかのドメインもありますが。

ここまでは固定費なのですが、問題は変動費のサーバ費用です。

Firebase にLPなどの静的ページをホスティングするサービスがあります。Firebase Hosting です。これを使う前提で利用料を見てみましょう。

Firebase Hosting の料金体系
- 無料枠
  - 保存料金: 10G
  - 通信料金: 10G/月

- 無料枠以降の料金
  - 保存料金: $0.026/GB
  - 通信料金: $0.15/GB

おそらく保存する要領は 10GBなんていかないので十分無料枠に収まると思う。問題は通信料金だ。 10Gって、どんなもんか？
有名どころのサイトのサイズを見てみる。例えば LINE のトップページは通信サイズが 5MB になります。その他にもツール系を代表して slack のトップページの通信サイズは 20MB のようです。
LINEは大きめの画像( 800KB ) が通信の大半を占めていそう。一方で slack は、細かい SVG や JSファイルが多くて、とにかく通信回数が多い。ページを開くだけで 250リクエストもしています。
もう一個見てみましょう。僕が、よく使っている Notion です。ここのトップページは 15MBくらいですね。

やっぱり最近のサイトサイズは大きくなってますねぇ〜。外部の JSファイルとかは CDN を利用するとして、Firebase Hosting に保存されている html, js, css, 画像などを取得するための通信サイズを 10MB/リクエスト以下としましょう。

ってことは、一ヶ月に 1000リクエストまでなら無料ってことになります。それ以降で、100リクエストごとに$0.15となるので、トータルで 1万リクエストくると ( 10000 - 1000 ) x 0.01 (GB/Req) x 0.15 x 110(¥/&) = 1,485円。

年間にすると 1.485 x 12 = 17,820円。

Firebase Hosting 以外の選択肢

こういう Hosting 系のサービスで一番有名なのが Netlify です。
ここなら通信費が 100GB / 月 まで無料です。
ただし、100GB を超えた場合、$20/100GB が追加されます。

う〜ん。悩ましい。
仮に 1万リクエストのときは、無料です。それ以上の1万リクエスト ~ 2万リクエストだと 2200円( $20 ) になります。

CDNを使う

あとは 、CDN を使うと安くなるかも。Cloud CDN もアジア太平洋内なら $0.09/GB になるので、料金を抑えられる上に速度も上がる。CDNに関しては他のCDNでも良いが、まぁGCPのCDNは安くて早いので良いと思う。

そうなると通信費が 2/3 ほどに抑えられる可能性はある。

結局は

結局は、とりあえず Firebase Hosting で作って、リクエストが増えてきたら考える！こういうことが出来るのがクラウドサービスの良いところだ。スモールスタートして、大きくなってきたら別の選択肢を考える。もちろん、そのときに利益を出していたら、もっと攻めたことをしたら良いと思う。

最後に

今回は、LP について考えたが、実際LPを作るのは大変だ。必要不可欠な情報量で、デザインを考えなくてはいけない。いかに短時間で、ユーザに伝えたいことをシンプルに伝えることが出来るかが肝だが、それが出来るのが優秀なUXデザイナー ってことだろう。
自分で作るのは、本当に難しい。それがコストやSEO以上のハードルになっているのかもしれない。

次回は LPのデザインをどうやって作っていくかについて、やっていきます。