見出し画像

ぶつかったから、得たものがある。

またか…また喧嘩してるよ。。9歳女子と5歳男子。

「上が女のコだとあんまり喧嘩もないでしょう??」なんてよく言われる。

いやいや、毎日ですよ。叩いたり蹴ったり、髪の毛ひっぱったりつねったり、、手が出ることもしばしばですよ。。そりゃあまぁ、男子と男子の喧嘩とは訳が違うかもしれませんが。。

日々の喧嘩にゲンナリしつつ…でも時々、羨ましくなる事がある。

あぁ、私はいつから、こんなふうにぶつかる事をやめてきたのだろう。

いつしか、ぶつかる事が面倒になって、私が我慢すればいいや…と口をつぐんできた。

子供の頃は簡単だった事が、どうしてこんなに難しくなったのだろう。

全身で自分が嫌だった事を発散し合う二人を見て、私の心はチクリと痛んだ。

かつては私も、もっと言葉を、想いをぶつけていたはずだ。
ぶつかれば、傷つき、傷つける。
ものすごく疲弊する。涙も出て、目は腫れる。

でも待って。今まで、そんなマイナスだけで、終わった事があっただろうか?

ぶつかったあとは、分かりあったはずだ。譲れない事が残ったとしても、許しあったはずだ。良い悪いは別にしても、相手の心が少し見えたはずだ。そして、私自身の心も、救えたはずだ。

いっときの争いを避け、つぐんだその言葉や想いは、いったいどこにいくのだろう。
時間と共に忘れる??
いや、違う。忘れてない。心の奥にしまわれるんだ。
しまわれた言葉たちが積み重なって、積み重なって、、いつか、あふれる。しまいきれなくなるんだ。

私は、しまいきれなくなったから。

どうして、喧嘩を避けるようになったのだろう。
おそらくそれは、疲れるから。
山のようにやることや考える事があって、これ以上、負担を増やしたくなかったから。

全部自分がやっていた。だからだ。もってもらえばよかったのに。重かったなら、少し、持ってもらえばよかったのに。それもしなかった。そんな事も言わなかった。

振り返ってみると、そこからはじまっていたのかな。

相手を信じるとか、頼るとか、そういう事がきっと欠けてたのかもしれないな。

頼る事は、悪い事じゃないのに。頼ったり頼られたり、、そうやって生きているのになぁ。

頑張りすぎて、勝手に抱えて、しんどくなった。
そして何より、そんな私を1番最後まで許してなかったのは、私自身だった。

それに気がついたら、ふっと楽になった。
よく頑張ってきたね。って思ったら、なんだか泣けてきて、、楽になった。

今は、少しずつ、気持ちを伝えるように努力している。
きっと、ぶつかることは増えるけど。


幼い子供の喧嘩。彼らはその喧嘩の中から、知らず知らずのうちに必ず何かを得ている。学んでいる。

思いやりや傷み、相手の気持ち、自分の気持ち。

人にも自分にも、強く優しい人になってね。

ありがとう。いつも、助けてもらっているよ。



#子どもに教えられたこと

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?