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rhetorico
2023年12月19日 20:44
12年もの間「鬼が笑う」と思いながらもずっと待ち望んできた「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」がついにドラマ化され、先週12月16日に前編が放送されました。今日12月23日には後編が放映されます。原作本を読むのを強くお勧めしています。一応前編までの情報で書いてみます。「デフ・ヴォイス」という原作小説は、「ろう文化」の記述に準拠して練り上げられたミステリー小説で、作家・丸山正樹の学究肌なところが
2023年12月21日 08:14
去年流行した手話を扱ったドラマのご都合主義が目につく、という話を今年の正月に書いていた。誰のための「障害者の表象」なのか、読み解いていくと「孤独のアイコンとしての手話」と「業界関係者へのアピール」に見えてちょっとなーと。じゃあ「デフ・ヴォイス」はそれとどう違うのよ? というのを書いてみよう。丸山正樹の謎「デフ・ヴォイス」の原作者の丸山正樹さんは、一体どうしてこんな小説が書けたのだろう? という
2023年12月22日 19:11
今まで、手話が出てくるドラマで「なにこれ」となっていた大衆向け作品には、歴史がある。長い間、聞こえない=孤独=手話 みたいな。手話を孤独のシンボルとしてつかおうとしてきた。そして、俳優が手話を上手く使っている(ように見える)のを、ファンたちが賞賛する。私の推しは手話も上手。手がセクシーとかなんとか。うーん困った。そこを越えるための試みを、「デフ・ヴォイス」の制作陣はしているのに、なぜかこの
2023年12月24日 16:16
ドラマ「デフ・ヴォイス」が終わり、祭りのあと。いろいろ思うところはあるが、気を取り直して、「文化の盗用」でなく「社会問題の提起」を選んでくれたNHKドラマ制作陣に感謝したい。そして、手話指導の米内山陽子さん(コーダ)のnoteがとてもよくて。もう何回も読んでいる・舞台のひとつとなっている手話通訳学科の社会学の先生としては、ある程度この「文化の盗用」については授業のネタ帳がある(私は社会学者じゃ
2023年12月24日 16:26
先週から界隈が祭りの「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」で本物のろう者がたくさん画面に出てくるドラマをNHKでやっていたのだけれど、制作陣は「衣擦れの音」まで拾ってろう者のいる空気感を伝えようとしているようだ。しかし、不思議なことに、「よし、それを聞いてやるぞ」と思ってテレビの前に座っていて、音量もいつもより大きくしているはずなのに、それはまったく記憶に残らない。かなり集中して見ていると思うの