充実した人生は、「今」にしか存在しない。

先月末、友人の結婚式に参列した。

長年一緒に小学校、中学校、高校と同じクラブ活動で苦楽を共にした仲間だ。
当然、式には遠方から、同級生が集まってきた。

昔話に花が咲き、深夜まで大量に酒を飲んだ。

どれだけ時が経っても、仲間と話をすると一瞬で青春時代に戻ることができる。

あの、世間も何も知らず、ただただ、その時を一生懸命に生きていた時代を。

あの頃に戻ったら、自分はどんな人生を歩むのだろうか。

今の現状に満足していない訳ではない。

でも、今の考え方を持って過去に戻れるとしたら、きっともっと良い人生になるんじゃないか。

そんな風に考えた自分がいた。

でも結局は、期待するほど、良くはならず、今のような人生になるんだろう。

人は、無意識に未来や過去の自分に期待する。

もっとやれたはずだ。未来はもっとできるはずだと。

そのせいで、できていない自分に落胆する。

「なんで自分はこんなにもダメな人間なんだろう」と。

そして人生が苦しくなる。

そんなに期待しなくていい。

過去の自分も、未来の自分にも期待しない。

できることをやり、できないことは仕方ない。

過去の自分は、その時その時で精一杯やってきた。

そして未来の自分も、きっと大丈夫。

そうやって、自分を認めてあげることで、楽に生きることができる。今を生きることができる。

自分に必要以上に期待をかけて、過去や未来を気にしながら生きることは、鎖に繋がれ、束縛されながら人生を生きることと同じだ。

もう自分を解放してやろう。そして人生を愛そう。
もっと自由でいい。もっと楽でいい。もっと好奇心に従っていい。

とにかく今を楽しむこと。過去にも、未来にも、期待せず、今の自分を大切にしてほしい。

色々なことを抱えすぎて、人生が生きづらくなっている人に届いてほしい。