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DRASTIC リベラとシーカーは世界を一変させた! 証明は「中国は欧米にウィルス戦争を仕掛けた証拠」

 

 中国は資本主義社会にウィルス戦争を仕掛けた。この事実に気づいたのは、ブラジルの大統領もその1人である。


DRASTICはメンバーの頭文字



 証拠を探り当てたのは、ジャーナリストでもスパイでも科学者でもない。一般のリサーチャーたちだった。

彼らの武器は好奇心、そして来る日も来る日もインターネット上の膨大な情報をかき分け、手掛かりを探す根気強さ。

パンデミックが始まってからというもの、その原因に関心をもった世界各地のアマチュア20数人が独自に調査を行い、埋もれた文書を掘り起こし、断片的な情報をつなぎ合わせてきた。




彼らがばらばらに発信した推理が1つ、また1つとツイッター上でつながり、やがてはまとまったストーリーが紡ぎ出された。

それは言ってみれば「オープンソースの自由参加型ブレインストーミング」であり、ネット調査と市民ジャーナリズムの要素が合体した、全く新しい調査方法である。

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 彼らは自分たちをDRASTIC(Decentralized Radical Autonomous Search Team Investing COVID-19=新型コロナウイルス感染症に関する分散型の急進的な匿名の調査チームの頭文字を取った略称だ)と名乗る。

DRASTICの調査結果は長い間、ツイッター上のオタク世界の片隅に埋もれ、少数のフォロワーにしか知られていなかった。

探偵たちはたびたび捜査の袋小路にぶつかったし、時には彼らの解釈に異を唱える科学者たちと論争になった。
それらの数々のツイートは、ツイッターの「ファイヤーホース」サービスを介して、1つのまとまったニュースの流れを形づくった。


調査の質はしだいに向上し、事実究明に向けたその執念がより幅広いフォロワーを引きつけ、科学者やジャーナリストもその内容に注目するようになった。

DRASTICのおかげで、今ではいくつかの重要な事柄が分かっている。

どう見ても疑うしかない新事実
まず、武漢の研究所が長年、コウモリのいる洞窟で何種類ものコロナウイルスを収集してきたこと。その多くは2012年にSARS(重症急性呼吸器症候群)のような症状を起こして3人の鉱山労働者が死亡した銅鉱山で見つかったもので、新型コロナと最も近縁なウイルスもそこに含まれるとみられている。


また、武漢の研究所はこれらのウイルスを使ってさまざまな実験を行なっていたが、安全管理はお粗末で、曝露や流出の危険性があったことも明らかになった。

研究所も中国政府もこうした活動を外部に知られないよう、ひた隠しにしていたのだ。

さらに、新型コロナの発生源とされた武漢の華南海鮮市場で最初の集団感染が起きるよりも何週間も前に、既に感染者が発生していたことも分かった。

これらのいずれも、研究所流出説を裏付ける決定的な証拠とは言えない。研究所が発生源ではない可能性も十分にある。しかしDRASTICが集めた証拠は、検察官の言う「相当な理由」にはなる。

つまり、研究所から出た可能性を疑い、本格的な捜査を行うに足る理由がある、ということだ。



ウォールストリートジャーナルの記者マウンティンバイクで突破を?

 パンデミック発生以来、世界は新型ウイルスは動物から自然発生した、と信じ込まされてきた。だがアマチュアネット調査団「ドラスティック」の活躍で、風向きは大きく変わった。ドラスティックの発見を知った主要メディアが、新型コロナの始祖ウイルスが発見されたとみられる雲南省の鉱山へ取材に向かったのだ。


 最初に現地入りを試みたのはBBCのジョン・サドワース記者。数台のトラックと治安要員に行く手を阻まれ、鉱山には近づけなかった(サドワース記者はその後まもなく中国当局に記者証を取り上げられ国外退去を命じられた)。

 同時期にAP通信の記者も試み、NBC、CBC、USAトゥデーなど他のメディアも後に続いたが、トラックや丸太、怒った村人たちなどに妨害され、いずれも現地入りを果たせなかった。

野生の象が暴れまわっているので危険だと脅された記者もいた。

ウォール・ストリート・ジャーナルの記者がマウンテンバイクで何とか鉱山の入り口までたどり着いたが、即座に拘束され、5時間も尋問される羽目になった。


シーカーの大発見


鉱山の謎は残されたままだった。


2020年5月にシーカーが最初にこの大発見をツイートしたとき、主要メディアの反応はまだまったく鈍かったが、DRASTICのほうには新メンバーが加わり、情報収集能力も増して、ウイルスの遺伝子研究から病原体を扱う研究所の安全基準まで、あらゆる事柄を網羅できるようになった。

2020年5月21日にメンバーの1人ビリー・ボスティクソンがグループをDRASTICと命名。さらにグループ全体をいくつかのサブグループに分け、それぞれ専門的なテーマで調査を進める体制を整えた。

ほどなく新たな調査結果が次々に投稿されるようになり、武漢の研究所が関与した疑いがますます濃厚になった。

重要な役割を果たしたメンバーの1人が、スペインの首都マドリード在住のデータ科学者でビッグデータの解析を専門とするフランシスコ・デ・アシス・デ・リベラだ。


武漢の研究所は長年、さまざまな場で、さまざまな形式を使い、ウイルス収集プロジェクトに関する膨大な情報を発信してきた。

リベラはそれを「巨大な数独パズル」に見立て、パズルを解く要領でブランクを埋めて、武漢の研究所のウイルス計画の全体像を明らかにする作業に取り掛かった。


リベラとシーカーは最強のコンビだった。

シーカーがパズルの新たなピースを掘り出し、リベラがそれを収まるべき場所に置く(「僕とフランシスコは、刑事ドラマ『ザ・ワイヤー』のマクノルティと相棒のフリーモンみたいなコンビだね」と、シーカーはジョークを飛ばした)。

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リベラとシーカー

 RaTG13に関するもう1つの疑問に答えを出したのもリベラだ。

その疑問とは、武漢研究所は銅鉱山でRaTG13を発見してから7年の間に、このウイルスをいろいろいいじり回したのではないか、というものだ。

ピーター・ダザックに言わせれば、答えはノー。RaTG13は、SARSウイルスとさほど近縁ではなかったの で、研究対象にならなかった。

「面白いとは思ったが、さほど危険なウイルスではない」と、ダザックはワイアード誌に語った。「だから、特に何もせず、冷凍庫に入れた」


リベラは発言が嘘であることを証明


 ウイルスの遺伝子に関する新しい論文を発表するときには、執筆者は国際データベースにその配列を入力することになっている。

武漢の研究所のスタッフがRaTG13の遺伝子配列と紐づけてうっかり入力したものがないか、リベラはメタデータのタグを詳細に調べた。

そして2017年と2018年に、武漢研究所が熱心にRaTG13を研究していたことを突き止めた。

冷凍庫にしまって、すっかり忘れていたというのは真っ赤な嘘だった。


新型コロナの近縁種が9つも?


 実際には、武漢の研究所はRaTG13をはじめ銅鉱山で採取したウイルスに並々ならぬ関心を寄せていた



鉱山へ7回サンプル収集の旅
数千ものウィルスサンプリング


 リベラは自身が作成した巨大な数独パズルから、研究所のスタッフが最初の発見後少なくとも7回鉱山に行き、何千ものサンプルを収集したことを突き止めた。


おそらく2012年と2013年の段階では解析技術がまだ未熟で、労働者を死に至らせたウイルスを特定できず、技術の改善に伴って、何度も採取に行き、解析を行なったのだろう。


リベラは大胆な予想を立てた。


新型コロナの近縁種が9つも?

実際には、武漢の研究所はRaTG13をはじめ銅鉱山で採取したウイルスに並々ならぬ関心を寄せていた。リベラは自身が作成した巨大な数独パズルから、研究所のスタッフが最初の発見後少なくとも7回鉱山に行き、何千ものサンプルを収集したことを突き止めた。

おそらく2012年と2013年の段階では解析技術がまだ未熟で、労働者を死に至らせたウイルスを特定できず、技術の改善に伴って、何度も採取に行き、解析を行なったのだろう。

リベラは大胆な予想も立てた。彼は複数の情報源から得た情報の断片を照らし合わせ、2020年8月1日付のツイッターのスレッドにある推測を投稿した。


武漢ウイルス研究所が過去に作成したある論文の中で、短く言及されている「8つのSARS関連ウイルス」の起源が、RaTG13と同じ墨江ハニ族自治県の鉱山にあるのではないかという推測だ。


これはつまり、この鉱山で見つかった新型コロナウイルスの近縁種は1つではなく、9つだったという意味だ。

石正麗は2020年11月に発表した(RaTG13について言及した同年2月の論文の)追加資料の中で、さらには2021年2月の発言の中でも、雲南省の洞窟についてDRASTICが指摘した疑問の多くを認めている。


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武漢研究所
ウイルス起源
武漢研究所は長年、危険なコロナウイルスの機能獲得実験を行っていた

ローワン・ジェイコブソン氏


 リベラがこんなシャーロック・ホームズばりの推理を行なわなければならなかったのは、武漢ウイルス研究所が彼らの求めるデータを出さないからだ。

研究所のウェブサイト上にはデータベースがあり、そこには未発表のものも含め、これまでに収集したウイルスの全データが掲載されていたが、今そのページは真っ白になっている。

2021年1月、石正麗はこのデータベース消失について聞かれると、パンデミックの発生後に同研究所のサーバーがオンライン攻撃の標的になったため、データベースをオフラインにしたのだと説明した。

だがDRASTICはこの説明にも矛盾を見つけた。

ウェブサイト上からデータベースが消えたのは2019年9月12日で、パンデミック発生の少し前だったし、研究所のサイトが狙われるようになったのは、もっとずっと後のことだった。

そのほかのデータベースからも、複数のヒントが得られた。

シーカーは武漢ウイルス研究所の助成金申請記録の中に、研究計画の詳細な記述を発見したが、そこに彼らの「悪事」が記されていた。

ヒトや実験用動物の細胞を使って、SARSウイルスに似た複数の新型ウイルスの感染力を試し、異種間の感染でウイルスがどう変異するかを検証したり、複数の異なるウイルスの一部を再結合させたりするプロジェクトが進められていたのだ。

しかもいずれのプロジェクトも、ひどく杜撰な安全基準の下で行なわれていた。大惨事を引き起こす全ての材料が揃っていたのだ。
隠蔽は、何かがうまくいかなかった証拠
もちろんこれは、実際に大惨事が起きたことを証明するものではない。目撃者の証言でもない限り、それが証明されることはないだろう。(記者 証明方法は幾通りもある)。

だがDRASTICが入手した全ての証拠は、どれも同じことを示唆している。武漢ウイルス研究所は長年、危険な複数のコロナウイルスを収集し、その一部を世界に公表してこなかったということだ。

しかも研究所はそれらのウイルスについて、ヒトへの感染力がどの程度か、どのような変異が起きれば感染力がさらに強くなるのかを知るために、積極的に機能獲得実験を行っていた(おそらくワクチンの製造のためだったのだろう)。


そして彼らが今そのことを隠蔽しようとしているということは、何かがうまくいかなかった可能性を示唆している。

2021年の早い段階までには、DRASTICの入手した情報が追跡しきれないほど膨大になったため、彼らは情報の保管場所として独自のウェブサイトを立ち上げた。

同サイトには、好奇心旺盛な「探偵」たちを何カ月も夢中にさせておくのに十分な数の科学論文やツイッターのスレッド、中国語の文書の翻訳版やさまざまな記事へのリンクが掲載されている。

こうしたDRASTICのアマチュア探偵たちには今、プロのジャーナリストや科学者からも多くの賛辞が寄せられている。

「彼らが中国および科学界の重鎮たちに無視できない証拠を突きつけてくれたことは、研究所流出説の再調査に重要な役割を果たした」と、イギリス人ジャーナリストのイアン・ビレルは言う。

「この活動家グループが(勇敢な数人の科学者と協力して)研究所流出説を光の当たる場所に引きずり出したことには、大いに興味をそそられた」

その「数人の勇敢な科学者」の一人がマサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学が共同運営するブロード研究所の分子生物学者であるアリナ・チャンだ。

彼女はDRASTICが提供していた情報の価値を認め、ツイッター上で科学者にもそれ以外の人々にも分かりやすいように説明を行なうようになったことで、高く評価された。


アウトサイダーが世界を変えた
「研究所流出説=反中の陰謀論」という見方が一気に変わったのは、2021年1月6日だった。

ワシントン大学のウイルス学者で、アメリカで最も高く評価されている新型コロナ研究者のひとりであるジェシー・ブルームが、科学界の重要人物として初めて、DRASTICの功績を公に認めたのだ。

「彼らの仕事ぶりには注目している」という彼のツイートは、科学界の権力者たちに大きな衝撃を与えた。

「その全てに同意するわけではないが、一部は重要かつ正確に思える」とブルームは指摘した。

パンデミックの初期には「ウイルスが研究所から流出した可能性はきわめて低いと考えていたが、その後の調査を踏まえると、今ではかなり妥当な見解に思える」と述べた。

ほかの科学者たちはブルームに再考を強く促したが、彼は意見を変えず、沈黙の壁は崩れ始めた。

5月17日、ハーバードやイェール、MIT、スタンフォードなどトップクラスの機関に所属する17人の科学者がブルームと共にサイエンス誌に公開書簡を発表。

武漢ウイルス研究所の徹底調査を呼びかけた。


同じ頃、


シーカーがまたもややってのけた。


彼は中国科学技術部が運営するデータベースのサイトを訪れ、石正麗が監修した全ての論文を検索。

すると3件がヒットした。「1回目の検索で見つかった」と彼は言う。

「なぜこれまで誰もこの方法を考えつかなかったのかは分からないが、おそらく誰もここを見ていなかったのだろう」

新たに見つかったこれらの論文は、武漢ウイルス研究所がごまかしを続けてきたことを証明していた。研究者たちが、墨江ハニ族自治県の鉱山労働者の死因が真菌(カビ)だったなどと考えてはいなかったことが明らかだった。

石正麗がサイエンティフィック・アメリカンなどに行なった説明とは矛盾する内容だ。

研究者たちはSARSウイルスに似た新型ウイルスの感染拡大を心配して、ほかに感染者が出ていないか、銅鉱山の周辺にある複数の村に住む人々の血液検査まで行なっていた。

また、パンデミックが発生するずっと以前に、そのほかの8つの類似ウイルスの遺伝子配列を知っていた。

公表していれば新型コロナの流行初期に多くの研究者の理解を助けていたはずだが、実際は、DRASTICがその情報を引っ張り出すまで公表しなかった。


バイデン米大統領も再調査に動く
新たな情報が暴露され、サイエンス誌に公開書簡が発表されてから数日以内に、さらに多くの学者や政治家、主流メディアまでもが研究所流出説を真剣に受け止め始めた。そして5月26日、ジョー・バイデン米大統領が情報機関に対して、「我々を明確な結論に近づけるような情報の収集・分析に改めて励む」よう命じた。

「アメリカは同じような考え方を持つ世界のパートナーたちと協力して、中国に対して全面的で透明性のある、証拠に基づく国際調査に協力するよう圧力をかけ、また全ての関連データや証拠へのアクセスを提供するよう強く求めていく」と語った。

中国はもちろん強く反発している。
彼らが調査に協力することはないかもしれない。
だが確かなことは、武漢の研究所がパンデミックの元凶だったのかどうか(そして次のパンデミックを引き起こしかねないのかどうか)について、調査研究が行なわれるだろうということだ。

それも、DRASTICのようなアウトサイダーたちが援軍として加わった形で。
「科学はもう、専門家だけの領域ではなくなった」と、シーカーは本誌に述べた。

「変化を起こすチャンスは誰にでもある」



コラム

コロナ感染予防の究極の対処法

重症化の仕組みからわかるのは、新型コロナウイルスへの対処においては、外からの感染予防のみならず、自らの身体を"健康"に保ち、レギュラトリーT細胞を含む免疫細胞が適切に活動できるような「10割の免疫力」を維持することが非常に重要である、ということなのです。

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証明方法の1


「コウモリ、センザンコウ、ミンクやネコをはじめ、これまでどの動物の検体からも、新型コロナウイルスの始祖ウイルス(元凶となったウイルス)は特定されていない」と彼は指摘し、こう続けた。

「始祖ウイルスも、ウイルスをヒトにうつした動物も特定されていないということは、新型コロナウイルス感染症が動物原性感染症だとする説には依然、重要な証拠が欠けていることを意味する」


動物からヒトに感染したことを裏づける証拠がないという事実は、新型コロナウイルスが施設で生み出された可能性を示唆しており、その施設として最も考えられるのが武漢ウイルス研究所だ。

3人の研究者が体調を崩したという報道のほかにも、ウイルスが同研究所から流出したことを示唆する複数の兆候がある。


たとえば同研究所は、1500株以上のコロナウイルスを保管しており、危険な機能獲得実験(特定の病原体の致死性もしくは感染力を高める実験)を行っていた。
安全対策には不備があったし、新型コロナの最初の感染例が報告された場所のすぐ近くにある。ちなみに最初の感染例は、武漢の生鮮市場とは何のつながりもない。
同感染症の「動物由来説」を信じる人々が、生鮮市場が感染源だと指摘しがちなだけだ。



中国政府による隠蔽工作


中国政府は、国際社会が同ウイルスの感染拡大を阻止する上で役立ったであろう情報を、なんとかして隠そうとした。たとえば中国の国家衛生健康委員会は2020年1月3日、武漢の複数の当局(および中国国内にある全ての病院や研究施設)に対して、新型コロナウイルスの検体を廃棄するよう指示していた。
さらに中国の当局者たちは、国際社会が同ウイルスの遺伝子情報を入手するのを阻止しようとした。

遺伝子配列のデータ公表をできる限り先延ばしにし、また2020年1月に独自にデータを公表した上海の勇敢な研究者たちを処罰した。当局はまた、国際社会に警告を発しようとした者たちを阻止した――陳秋実や張展をはじめとする勇敢な市民ジャーナリストが行方不明になったり収監されたりしたし、「武漢エイト」と呼ばれる8人の医師は当局からきつく口止めされた。

特に2019年12月から2020年2月にかけて、新たな感染症の危険性ついて警告した人々を罰していた間、中国の保健当局者たちはそれが真実であることを知っていたはずだ。

 また中国政府は2020年1月下旬、中国軍事科学院軍事医学研究所の陳薇少将を、武漢ウイルス研究所に「病原体レベル4(P4)実験室」の責任者として派遣した。陳薇が派遣されたのは、同研究所からウイルスが流出したという証拠、あるいは同研究所が生物兵器の開発を行っていた証拠を廃棄するためだったとする声も多い。このことも、新型コロナウイルス感染症が、中国当局が主張するような「自然変異の結果」として発生したのではない可能性を示唆している。
中国政府の取った一連の行動によって、武漢で封じ込められたはずの感染症が世界に広まり、この100年で最も多くの死者を出すパンデミックを引き起こした。中国の指導部の行動は、悪意に満ちていた。


リンゼー・グラム米上院議員(共和党)は26日、中国が新型コロナウイルスの起源についての本格調査に同意しなければ、中国に対する制裁案を提出すると述べた。
中国政府は、WHO(世界保健機関)の調査団による武漢での調査を幾度も妨害したり阻止したりしてきた。2021年2月の調査の際には、調査団が感染拡大初期に武漢で確認された174の症例のデータを要求したが、中国政府は提出を拒否した。また中国は、5月24日にオンライン形式で開幕したWHOの年次総会で、もう中国での現地調査を行う必要はないとも主張した。
生き残るの中国だけ?
我々は本当に、まだ中国を信じて待ってみる必要があるのだろうか。グラムが26日にFOXニュースに語ったように、「シャーロック・ホームズではなくても、この謎は解明できる」はずだ。

不吉な兆候が幾つもある。中国国防大学は、人民解放軍が発行している「軍事戦略の科学」2017年版の中で、「特定の遺伝子を使用した攻撃」という新たな種類の生物戦争に言及していた。国際評価戦略センター(バージニア州)のリチャード・フィッシャーは本誌に対して、「未来の戦争においては、中国が(標的を絞って手を加えた)コロナウイルスやその他の病原体を使って、特定の民族グループ、年齢グループや国を攻撃することも予想される」と述べた。
フィッシャーは、2020年に世界の多くの地域がパンデミックで大きな打撃を受けたことは、生物兵器が効果的な兵器だという考え方を裏づけていると指摘する。「超限戦(際限なき戦争)」を信条に掲げる中国軍は、国家を、さらには文明さえをも殺しかねない生物兵器を使用することに、良心の呵責を覚えることはないだろう。次のパンデミックが起きた時、生き残るのは中国かもしれない。


証明方法Ⅱ


中国武漢軍事オリンピックでの中国選手の恥ずべきルート短縮してまで勝とうとした理由ーー

強靭な選手に武漢ウィルスを仕込むまで


シリーズ1

データ編






バンコク駐在記者。ミャンマーのヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。ウィルス戦争取材に呼び戻され、世界最前線で戦うためコロナウィルスの突然変異に迫る😂もし、頂上に立てなかったら、日本は中国から千年の隷属国家に貶められます、戦いのすべてはコロナ感染で苦しむ人々のために❗️